「初めて監督に裏切られた」ソー ラブ&サンダー さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)
初めて監督に裏切られた
MCUシリーズのソーシリーズ4作目。
ナタリー・ポートマンのMCU復帰と、同じタイカ・ワイティティが監督した前作バトルロイヤルがソーの映画で一番面白かったので、自然と期待値は高かったのですが、この映画に関してはまんまと期待を裏切られました。
映像は他のMCU作品に引けを取らないくらい美しいです。特に宇宙の場面やゼウスがいる都市が特に美しくて釘付けでした。
バトルシーンもそこそこ良かったし、GUNS N' ROSESの楽曲の流しかたも最高でした。
ただ、前作同様ソーをコミカルかつ小馬鹿にした描きかたをしていたことで彼の持ち味が発揮されていたと思いきや、今回はあまりギャグシーンが思ったほど笑えませんでした。
また、悪役を演じたクリスチャン・ベールの演技自体は素晴らしかったものの、前作の悪役だったヘラと比べるとそこまで強くないし魅力も感じません。
ナタリー・ポートマンに関しても、これじゃない感が強いです。
彼女自身が戦うこと自体は全然良いですし、むしろ観たかったです。
ただ、別に高潔な人だけが持てるムジョルニアで戦う必要性も感じないし彼女がマイティ・ソーになる必要も無かった気がします。
はっきり言うと、僕はこの映画に関しては「マイティ・ソー ダークワールド」に次ぐつまらなさでした。
正直言うと、エンドゲーム以降MCUのシリーズの熱が冷めつつあったのですが、ここへ来て一気に冷めきってしまった感はあります。
とりあえず今後MCU映画に期待するのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の新作だけにしておきます。
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