「神とは何ぞや」ソー ラブ&サンダー Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
神とは何ぞや
ソー
北欧神話における雷を纏った
最強の戦神でアスガルドの王
オーディンの息子
ミョルニルという槌
(トールハンマーとも言う
この作品ではムジョルニア)
を自由自在にあやつり
雷・天候・農耕を司り
農民に信仰されてきた神
マーベルコミックにおいては
マイティ・ソーとして
ヒーロー化され
父をも悩ませる不良
だったが紆余曲折を経て
ヒーローとして覚醒したが
基本的には脳筋で単純
だが妙にナイーブなとこが
ある男になった
今作は冒頭は乾いた大地で
娘をなくしたゴアという男が
信仰していたラプー神に
足蹴にされた事で激高
ネクロソードがそそのかして
神殺しを宣言させ
あっという間にラプーを殺害
あらゆる神を殺して回る
ことになり界隈をおびやかします
エンドゲーム後の
サノスを倒してちょっと
燃え尽き症候群っぽくなった
ソーですがその騒ぎを聞き
アスガルドの民が逃げ延びた
港町にもゴアの魔の手が及ぶ
のですが駆け付けたソーが
目にしたのは自分と同じ
姿をした元カノのジェーン
ジェーンは破局後に
よもや不治のガンを患い
治療法を探すうち
前の戦いで砕け散った
ムジョルニアが
彼女に手を貸したようです
ムジョルニアを手にするものは
健康も手にすると言い伝えはある
もののアスガルドの民でない彼女に
なぜ?と思いつつ再会を懐かしむソー
しかしスキを突かれゴアは
アスガルドの子供たちを
攫ってしまいます
ソーはブリュンヒルデやコーグ
そしてジェーンらと当然
子供の救出とゴアの狙い
である何でも願いが叶う
エターナルへの到達の阻止
のための助けを借りに
神々の全能の地へ向かいます
そこを治めるゼウスは
ここにゴアは入ってこれない
から知ったこっちゃない
とクズ全開の対応で
ブチ切れたご一行は大暴れ
ゼウスのどてっ腹に風穴開けて
ゼウス最強の武器
サンダーボルトを分捕ります
神殺しはどっちだ
その流れの中で
ソーとジェーンは復縁し
いい中になります
で結局ゴアの位置を突き止め
あと一歩まで追い詰めますが
あと一歩でブリュンヒルデや
ジェーンが負傷し
エターナルに必要な
ストームブレイカーまで
奪われてしまいます
ジェーンはムジョルニアによって
回復していたのではなく
逆に残された体力を削っていた
事がわかりソーはショックを受け
ますが一人で挑むことを決意
そして今一度ゴアに挑む時
ソーはアスガルドの末裔の
子供達の素質に賭け
力を与えると子供たちは覚醒
ゴアが召喚した怪物たちと
互角に持ち込みますが
ピンチを迎えたところで
覚悟を決めたジェーンが
助けに来ます
その戦いの結果エターナルに
ソーとジェーンとゴアで
転送されますがもはや
ゴアとジェーンは虫の息
ゴアの願いは娘の蘇生でした
ソーはお前の勝ちだとそれを
止めずジェーンを看取ります
(ソーがどうしてこう思ったのかは
正直あんまりわからん)
するとゴアもよみがえった娘に
一目会うとその娘をソーに託し
息絶えます
ゴアはラプー憎んだけど
他の神への憎悪はネクロソードが
煽ってただけなのでしょうか
モヤモヤしながら
その後ソーは「ラブ」と名付けた
娘と暮らしていくのでした
キリスト教らの信仰とはまた違う
神の扱いが面白い映画でした
もののけ姫などでも神は必ずしも
絶対の存在ではなく守らないと
死んでしまう存在として扱って
いましたが
決して万能でなく
癌のジェーンを完全に元に戻す
ってシナリオにするのかなと
思ったら運命は変えられないが
必死に生きる事で変わる未来
みたいな感じをやりたかった
のはわかります
ただ元来のギャグタッチや
神ってクソじゃんといった
切り込みようがあるテーマ
のわりにはその辺は
フワフワした着地かな
と見終わってちょっと経った
後はだんだん思えてくる感じ
ガンズのノリで見終わった後は
よかったと思ってしまいましたが
後々思い返してみると
なんかフワフワモヤモヤした
話だったような気がしてくる
ある意味うまい映画でした
ギャグがくだらないのか
ビジュアルがショボいのか
突然コントみたいなレイアウトに
見えるシーンもちらほらあったし
序盤の神殿ぶっ壊しながら
戦うとことかで
チケット取ったのは前日で
観に行った日に本当に
悲しい出来事があり観に行くことも
ためらったのですがテレビからは
憶測しかない腐った内容のものしか
聞こえてこないし心が痛むので
むしろ映画行こうと思ったけど
良かったです
同じような方には
むしろおすすめしたい