「サム・ライミ熱烈ファンがこの映画を観て・・・」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス masamiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5サム・ライミ熱烈ファンがこの映画を観て・・・

2022年5月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

はい。よく私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。ありがとうございます。

さてと・・・いきなりの昔語りになります。まだ20世紀のことです。私の知人に熱狂的なアメコミファンがいました。熱くアメコミについて語ります。

私はその頃はアメコミに偏見を持っていました。

アメコミなんて所詮ヒーローと悪人の戦いじゃねえか!電車の中で読んでると軽蔑されるんだよ!コミックも薄いしね!

なに?マーベルだと?お口で溶けて手で溶けないってやつか?

それはマーブルチョコレート?うるせえな!とにかく、日本の漫画がナンバーワン!ジャンルも多いしね。
アメリカさんには少女漫画ってないだろ?パチンコや麻雀の漫画もないだろ?

大体のアメリカ人って頭が悪いんだよ。勧善懲悪で敵をやっつけて、ハッピーってね、そんなのを好きな奴も頭が悪いんだよ。

大変申し訳ございません。当時の私にタイガースープレックスをかましたい。ウィル・スミスにビンタをされたい。

掌を返したのはサム・ライミ監督の「スパイダーマン」からでございます。

サム・ライミ監督を好きになったのは「死霊のはらわた」を観た時からなんですね。もちろんホラー映画なんで怖いし、グロい。でもユーモアもあり。非常に感銘を受けました。

なんじゃあ‼️これ‼️私の中の松田優作が全力で叫びました!

それで惚れた弱みと申しましょうか・・・ストーカの如く追いかける訳です。死霊のはらわたはシリーズ化しました。その他は割と地味な映画。が、時が過ぎて満を持しての「スパイダーマン」

いやあぶっ飛びましたよ。私の中のイメージはインディーズ系の映画監督。まさか SONY Columbia picturesの大作に抜擢されるとは、寝耳にウォーターだよ!

そして此処からです。マーベルが世界的に認知されたのは。だってね、興行収入があの「スターウォーズep2」を超えたんですよ!その後3作作りましたが、3作目の費用対効果が悪かったんで、降板。しょぼん。

その後サム・ライミは製作に回りあの映画を手掛けます。それは・・・

「呪怨」

なんじゃあそれ‼️当時は都内でテアトル新宿しかやってなかったんじゃあ‼️ 私の中の松田優作が、また叫んだ‼️

ドント・ブリーズシリーズの製作もしています。監督はウルグアイ人だよ。多分だがサム・ライミって映画オタク。特にホラー映画ね。すんごく研究してるんだね。
しかしながら近年は監督作は少なめ。そこで本作だよ。20年周期だよ。お前は・・・

ハレー彗星か‼️

はい。枕終わり。つーか枕でもないか?まあどうでもいいや。

最初に言って置きますが私はMCUは見逃し多数。多分60%くらいしか観てない。「ワンダビジョン」も観てない。まあ・・・

メロンの味なんてわかりゃあしない。ナスの一切れでもあてがっていりゃあいい。マニアの方々からはそうお叱りを受けそうです。

ワンダ(エリザベス・オルセン)がマルチ・バースにいる双子の息子と暮らす為に特殊能力(マルチ・バースを移動できる)アメリカ・チャベス(ソーチー・ゴメス)を付け狙う話なんでしょうか?ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)はアメリカの肩を持ちます。それでいいんでしょうか?

エリザベス・オルセンはお初です。しかし・・・結構観ていた!過去作を!なんかね・・・

頑張れよ!私の海馬‼️

それでサム・ライミ的な視点に立ちます。

①出ました。落ちます芸!

あのねサム・ライミの「スパイダーマン」を観た方ならわかると思いますが大抵、ヒロインって高い所から落ちていますよね。じゃあ登んなよ!って話しなんですが・・ 本作の中盤の落ちます芸!なんですか?最高じゃね!時空を超えて、アニメになり、ペンキになり、楽しいんじゃ‼️

②やっぱり禁断の書だよね。

マルチバースを行き来するのはフィクションでも難しいんですね。そこで禁断の書があれは出来るらしいんですよ。これって「死霊のはらわた」のネタだよね。禁断の書を読んで死霊を呼び寄せちゃったやつ。サム・ライミの十八番。

③お懐かしや、ブルース・キャンベル

なんかねマーベルの映画って創始者のスタン・リーがチラリと出るのがお約束だったじゃないですか?ヒッチコック的な。「男はつらいよ」シリーズだったら谷よしのみたいなね。

ブルース・キャンベルは「死霊のはらわた」シリーズの主役です。それでサム・ライミ作品にはほぼ出ているんですね。今回はピザ屋さんの役。自分を殴り続けるんですよ。あーーあの映画のオマージュか。感慨深いですね。思えば遠くに来たもんだ。そんな感じ。

そんなこんなでレビューとも言えないレビュー。雑談、余談、与太話。とっちからかっていてごめんなさい。お付き合い頂きありがとうございました。

masami
NOBUさんのコメント
2022年5月14日

今晩は
 無茶苦茶参考になるレビュー、有難うございます。
 masamiさんは、絶対に映画、ロック、歌謡曲を始めとしたエンタメ全般に精通しつつも、それをコミカル要素で表現されるこのサイトでの独自スタイルを確立した方だと言うことを、たった今再認識しましたよ。
 で、何度も言いますが私の好きなmasamiさんのレビューは数々あれど、試写会に並ぶ人達を語った”貧乏人の行列だ!”(大分前ですので、少し違っていたらごめんなさい)です。
 私も、人生経験を積んでこのようなレビューを書きたいモノだといつも思っております、いや、本当に。では、又。
 (多分、私より先輩だと拝察していますので)これからもよろしくお願いします。

NOBU
kossyさんのコメント
2022年5月14日

masamiさん、毎度です。
洋画の葬式のシーンでは「アッシュトゥアッシュ」とかいう台詞がありますが、必ず思い出してしまうのがアッシュ役のブルース・キャンベルです。
そんなに何度も『死霊のはらわた』を見てるわけでもないのに思い出してしまいます。
思えばライミ版スパイダーマンでピーターがダークサイドに落ちそうになったのも画期的でしたよね~

kossy