劇場版「オーバーロード」聖王国編のレビュー・感想・評価
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映画化に対して視聴側に対する利益は無し
原作未読勢からは恐らく展開が分からず
既読からするとただの総集編ですね
しかも、内心語りが重要な作品でそれ全部削ったら存在価値無いでしょ。
某聖騎士に対して何の感情も湧かないとは思わなかったので驚いてます。
映画にするならもっと振り切って必要な部分の強調をするべきですがそれもなくひたすら単調で盛り上がりもなくただの切り抜きでしかない
これに3以上の評価してる人は2時間に納めなくちゃいけなかったから仕方ないってのが前提なのかもしれないですがその前提は映画の批評として必要ないですからね。
TVアニメ化出来ないなら作らなくて良かったんじゃない?って感想
ちょっと心配だったけど
格好いいアインズ様を見たい人にオススメ
TVシリーズから見ていますが今回の劇場版は王の威厳やカリスマ性を特に際立って感じる台詞やシーンが多く格好いいアインズ様を見たい人にお勧めです。
王として格好よく振舞ってる一方、1個人としては割と内心焦ったり気に入った人物をやたら気にかけたり、と平凡な人間味のある人物なのがギャップがあってオーバーロードの大きな魅力の1つだな、と改めて感じました。
戦闘シーンも劇場ならではの迫力のある音響で演出されており劇場に着た甲斐を感じられる仕上がりになっていました。
個人的にはいつもの「さすがはアインズ様!」「えー俺なんかしたの!?」って掛け合いが見たかったので、それがなかったのだけ少し残念だったかな。
映画自体はオーバーロードならではのダークな展開、ポップな展開が綺麗にまとまっていたのでファンは満足できるものになっていると思います。
基本的にTV版、原作版を見ていないと解らない話題や展開が多いので視聴はTVシリーズを見てからの視聴を推奨します。
戦闘がないのは時間的にしかたない
良いところ
視点となる人物がわかりやすく、誰の物語かが明確なので共感しやすい。
その人物が知っておくべき情報が視聴者の知るべき情報なので、描写の不足を感じない
?なところ
戦闘は入れこめなかったか。
せっかくのキャラクターも深堀りがないせいか、悲壮感が今一つ。とくに聖王女。
ぶあつい小説原作二巻分を140分、TVアニメ換算で6話程度に圧縮してるのでイベントのテンポはいいが、一つ一つが薄くならざるを得ない。葛藤や逡巡がほぼ皆無なアインズはともかく思慮深いであろうヴァラハ嬢が覚悟決まりすぎてていっそ笑えてくる。まあ実際の暴虐シーンとかは見てない訳だし、挙動としては不自然さはなかったので、共感できるいいキャラだったと思う。その点でいうと聖騎士団長の方はひどい有様。憎まれ役としての面目躍如。
それはそれとして生天目仁美さんの演技を久しぶりに聞いた気がする。
TVシリーズだと1クールには短く、盛り込むには長いという尺をなんとか劇場版に仕立て上げたという意味ではよくまとまっているとは思うが、これだけの悲劇やら暴虐のシーンよりあとに食料盗むあほ貴族とか、勝手に勘違いする皇帝とかの滑稽さが際立つので、公開時期としてはもったいないとしか。TVシリーズ見直す契機にはなるかもしれん。
蹂躙される聖公国。容赦なく消される支配層。ナザリックの「非道」を堪能する2時間。
『オバロ』は、テレビシリーズは4期とも視聴済み。
原作は未読。総集編劇場版も未見。
今回のもいつも通りヒドい話ではあったが(笑)、まあオバロらしい内容だったのでは?
僕が「カオティック」という概念に出逢ったのは、中学のときに学校でやけに流行っていたロールプレイング・ゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のゲーム説明でのことだった。ちなみにD&Dはマシンで遊ぶRPGではなく、サイコロを振りながら、ゲームマスターのシナリオに従ってプレイする、ホンモノの対人型RPGである。
僕はあまり考え無しに、いいとこ取りのキャラクターだと思ってエルフを選んでパーティを組んだものの、ちっともゲーム内でキャラが成長しないので、そのうち飽きて抜けてしまったのだった。
そのとき、ゲームの概念として「アライメント」という「属性」があって、ローフル(秩序、善)ニュートラル(中立)、カオティック(混沌、悪)という組み合わせを「事前に決めてキャラ付けする」というやり方を知った。
ちょうどディベート対決のように、自分で「悪の側」になるとキャラの性格を決めたうえで、そのキャラクターの行動原理に則って、自キャラを動かしていく。
当時、「善玉」に自己投影する以外の娯楽の楽しみ方を知らなかった僕にとっては、けっこう目からウロコの新概念だった。なるほど、「悪」に扮してRPG内で行動しても、一向に構わないってわけか。
キャラが、僕自身の思惑ではなく、僕の決めた規範に従って動く。
この新鮮な「発見」の延長上に、『オーバーロード』は存在している。
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ただまあ、やっぱりアニメの主人公には、相応に善良な振る舞いを期待してしまうのが人の性というもの。その意味で『オバロ』は、観ていてずいぶんストレスのたまる作品である。
何せ、主人公側の策略によって、無辜の民や兵士たちが大量に命を落とすから。
どちらかといえばローフルの側にいる王族や騎士が、ひたすら蹂躙されるから。
人の命を踏み台にして、やっていることは絵に描いたようなマッチポンプだから。
こういう「ろくでなし」の悪行三昧を、作り手がやたら肯定的に描く様を観ていると、いくら「そういうものだ」とわかってはいても、やはり落ち着かない。
これが、悪本人を主人公としたピカレスク・ロマンならばむしろ愉しめるのだ。
しかし、『オーバーロード』の主人公は、必ずしも悪ではない。
悪(カオティック)であることを選択せざるを得なかった、ただの一般人である。
それなのに彼は、今回の映画版でも、あれだけの死者が出るとわかっているデミウルゴスの作戦を承認・支援し、自らも作戦の重要なパーツとして獅子奮迅の戦いぶりを示す。
要するに「相手は所詮NPC」って扱いに思えちゃうところが、期を重ねるごとに増えている気がする。「命の軽い弱い敵」相手に、やることなすことえげつなさすぎるんだよなあ。
そうじゃなければ、もちろん『オバロ』にならないんだけどね。
その意味では『オバロ』は観ていて普通に面白いし、アニメとしては完成度も高いとは思うが、どうも苦手は苦手である。
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今回も、デミウルゴスと彼が召喚した憤怒の魔将の、聖王国の蹂躙ぶりは徹底したもので、やはり、冒頭のパパさんの末路とか、王女と女神官のあんまりな扱いとか観ていると、けっこう胸が痛みます(笑)。熟練のオバロファンは、冒頭から報われない犠牲者が犬死にするたんびに、やんやの喝采を叫ぶんだろうなあ……。
でも、パンフにあった丸山くがねの著者インタビューを読んでいたら「(聖公国の新キャラクターは)基本的には全員、『ナザリックってこんなに酷いんだよ』ということを示すために作ったキャラクターです」「この映画を観てナザリックを嫌いになった人たちがいたらそれは私の手の内で、逆に好きになったという人は私の手から飛び出した方ですね」と宣っていて、むしろ僕の感性は著者の期待に応えているのかもしれない(笑)。
主役の日野聡は盤石の仕上がり。しゃべり方から、今アインズ様分が何割で、鈴木悟分が何割かが、そのときそのときできちんと伝わってくるってのが凄い。
従者ネイアの頑張りぶりと、アインズ様への傾倒していく過程は、青山吉能の力演もあって、物語の主軸として良く出来ていた。パワハラ系騎士団長のレメディオスも、意外と良いこと言ってるのに言い方と態度で部下に疎まれる感じが生々しかった。いやあ、うちの会社の女性上司と、切れ方とかマジでそっくりなんだけど(笑)。
あと、原作で登場しないナザリックの階層守護者たちを無理やり出したりしなくて、本当に良かった。まあ、個人的にナザリックの面々にはほとんど興味がないし、欲情副官とかウナギ吸血鬼とか蟲メイドあたりには一切の魅力も萌えも感じないので、出て来てくれなくて全く構わないんだけど……。
一方で、前半に派手なバトルが集中していて、後半は二人きりの潜入任務とか敵の亜人の棟梁たちの地味さとか、ノリが大人しくなってしまうのは、ちょっと勿体ない感じ。
何よりもひっかかるのは、「一見して奇妙なカット箇所」が頻出することで、これは明らかに尺の問題ではない。特に、アインズ様との接見のシーンがいきなりブツッと切れて、ネイアがレメディオスに怒られているシーンに「飛ぶ」のは、モンタージュとしていくらどう考えてもおかしすぎる。最初だか二度目だかのアインズ様と憤怒の魔将とのバトルが「省略」されるのも、シーンのつながりとして最悪に気持ち悪い。あそこは少なくとも「何か」が挟まらないと「えっ??」となってしまう。
作り手の側も当然、4カ所くらい極端に不自然なつなぎの部分があることは自覚しているはずで、「直前に何らかの事情で尺の調整を行わざるを得ず、窮余の一策で、まとめて切って大丈夫そうなシーンをカットした」か「そもそも作画が間に合わず、泣く泣く落とした」かのどちらかくらいしかあり得ないと思う。
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それにしても、原作自体は相当昔に書かれた話だったかと思うけど、ホント今の世の中の現状を予言するかのような内容だよなあ。
例えば、アメリカは今ウクライナに巨額の軍事援助を実行しているが、実はNATOとロシアの対立を煽って、「ウクライナがロシアに攻めこまれるように」お膳立てをしたってことだって、ない話ではないわけだ(陰謀論だけど)。
これがもし、中国とアメリカが手を結んだとすれば、日本は聖公国と同じような運命をたどっても、おかしくはない。中国が日本に突然攻めてきて、アメリカは日本に対する軍事援助を表明する。これはいかにも「ありそう」な構図だが、「ありそう」だからこそ、すべてが「茶番」だという可能性だって出て来る。これだけアメリカにオンブにダッコで、しかもアメリカからすると極端に片務的な日米安保が、なぜアメリカの了承のもと成立しているのか? そこにアインズ・ウール・ゴウンの「無償の協力」と近しい「うさんくささ」を感じ取るくらいの嗅覚はあっていいのではないか。
国際政治や地政学の話だけではない。
いつしか、国の中枢をカスポンドのような「他国に操られているイエスマン」で固められたりはしていないか? 人は誰しもレメディオスのように部下に振る舞ってしまうことがあるのではないか? 「奇跡」を身をもって眼前で経験したネイアの立場に立ってみたとき、自分も「宗教」の吸引力には抗えないのではないか? 虐殺される相手が日本人ではなくほかの国の住民になった時点で、アインズ様のように「相手の死に対する罪悪感」が薄まってしまうことも実際にあるのではないか。
『オーバーロード』は、生々しい国家間の駆け引きや、人の命を数量化したような戦争の応酬、組織内での諍いや規律なんかもみっちり描いてあるぶん、そんな「現実」の問題を観客一人一人が再考してみるよすがにもなる。
テレビ版の五期があるのなら、また愉しみに見たいと思う。
やっとキレイな作画で観ることが出来て感無量
良作と凡作の狭間
ネイアが墜ちてく?
目つきの悪いネイアの顔にどんどんハートマークが増えていく様子が見ていて楽しい。
このシリーズは、人間的な心を持たない魔導国の面々に翻弄される人間を神の視点で楽しむ。自分はそういった鑑賞の仕方をしているが、『聖王国編』は、ネイア主観で物語が進んでいくために、なんだかネイアの心情に寄り添ってしまう。
1人の犠牲で数多くの人を救えると分かっていても、それが実行できないレメディオスにイライラしてしまうし、大きな正義を語るアインズに陶酔してしまうネイアがよく理解できる。
IMAXを選んだのは正解。戦闘シーンの立体音響が迫力が凄まじく、亜人種の軍勢が地鳴りをあげて城にむかって攻め入るシーンは、逃げ出したくなるくらい。
面白いけど気になる点も
原作未読
面白いけどやっぱり1つの章を映画一本にまとめた弊害で少し省略されてる部分が原作を知らない私にも伝わる感じでした。
ですが「アインズ様がメイン=面白い」の法則はアニメと同じで、この映画はアインズの出番が非常に多いので面白かったです。むしろ今回はアインズが出ない場面も結構面白かった。
全体を通して満足度は高いのですが気になる点を挙げるとすれば、戦闘シーンと作画がもう少し良ければなと思いました。
前者は尺の都合で仕方なかったのかもしれませんが後者はTV版よりは断然いいが映画クオリティにしては安定感が少し足りず中の上くらいでした。CGはかなり良くなってました。
説明が難しいがTV版は中垂れや別陣営の話ばかりでつまらないと感じる場面もありましたが、今回の話(映画?)はオーバーロードの面白いと感じていた部分だけで構築された感じだったので必然的に面白かったです。
レビュー書いてて面白いっていっぱい書いてしまったのでやっぱり面白かったんだと思います。レビュー採点は補正無しという事で…。
アインズ様万歳
ファンは必見!(原作10回読んでるファンです)
平常運転
映画ファンとしては・・・
オーバーロードのアニメ好きな人は楽しめると思う。
でも映画を映画館で楽しみたい、映画館に行くのが趣味という人には正直物足りない。
クオリティ的には映画でなくても良いですねという感じでした。
オーバーロードらしい戦闘アクションも消化不良・・・ストーリーを単に楽しむというなら良かった。ここは見ておいたほうが今後のアニメが面白く見れるかも。
もっと映画クオリティのアニメアクションを期待してしまっていただけに、悔しいというか・・・もったいないなー。
大画面で見るにはなんか解像度が足らない気がしました。
このへんは普段あまり映画館に行かない人なら違和感ないかもですが。
アクションに関してはほんと、テレビアニメのほうが戦闘に時間をかけれたというのもあるかと思いますが、短時間の間にスゲー!と思わせる技量は期待に及ばなかった感じ。
あれだけテレビアニメで面白く作れても映画になると魅せ方とか違うんだなと、その難しさを実感・・・ということで、期待値が高かっただけに辛めの2.5に。
「わかってます」
タイトルなし
アニメのみ視聴勢だが、十分楽しめた。
「ダークを楽しむ」という心持ちで観ると、この作品の楽しみ方が分かってくる。
ほかレビューをみると、アニメ映画では毎度のことであるが、原作と比較してかなり駆け足だったようだ。
この映画に限らずTVアニメの方もそうだと思う。これ鑑賞は約2年前であったため、久し振りにオバロを観たが、細かい部分まで描かれている原作を読みたくなってきた。TSUTAYAで買ってこよう。
追記(9.28)
特典商法に引っかかりに行った。
2週目の特典小説を貰うため、咽頭炎の病み上がりではあったが映画館に急行。
あれからBOOKOFFで1巻と2巻を購入し、あっという間に1巻読破、現在2巻を読んでいるところ。
この勢いだと全部読むことになるだろう。
お気に入りー
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