劇場版「オーバーロード」聖王国編のレビュー・感想・評価
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原作未読組です
テレビアニメ版の1期はすごく興奮して観てたのですが、カルネ村あたりから微妙な感じを覚えてきて、その後はなんとなく惰性で追ってる感じです。 封切り3日目に観に行ったのですが特典は既になくなっており、テンション下がったまま観賞。初っ端から映像の凄さに惹き込まれていきましたが、だんだん各々が何がしたいのか何が目的なのかわからなくなって途中からは理解できないままの状態でフィニッシュ。結論ありきのそこへ強引に持っていった感じがして私としては消化不良で終わりました。原作読んだり2回目を観たりしたらもっといろんな気づきや発見がらあるのかもしれませんが初見ではなかなかその域に達するのは難しいと思いました。
可もなく不可もなく、、、
オーバーロードでした。 聖王国編に入る前からナザリックのNPC育成物語になりつつあるので、育成に巻き込まれる人間社会といういつもの感じで物語が進行していきます。 映画館で観てきましたが、ネット配信まで待っても良かったかな、という感じです。
アニメの続編が見れて幸せ
「オーバーロード」の映画を発見したのは、封切りの1週間前。という事は、あまりファンではない?と自分で思ってしまった。が、実際は大ファンです。突然のことでとても喜びました。さて、期待を胸に、観に行ったのですが、、、。ファンなら十分に楽しめる内容です。というより、続編なのでファン以外は観ないですよね。さらなる続編は、いつですかね。楽しみに待っています。
携帯で鑑賞した事はあるのですが今回は初めて劇場版を映画館で鑑賞させ...
携帯で鑑賞した事はあるのですが今回は初めて劇場版を映画館で鑑賞させて頂きました。中々楽しめて観ることが出来て良かったです。次回作に期待します。
ホンモノの正義
お、おもしろかった...。 原作もアニメも何にも見てない、完全初見状態の鑑賞だったけど、キャラクターや設定等で戸惑うところはあれど、思いの外楽しめてしまった。これはもっと早く、それもIMAXで見ておきたかった。何してるんだ全く。こんな面白いなら言ってよ!一見さんお断りな雰囲気出してるから見れないと思ったじゃないか! 予備知識ゼロで見たものだから、あまり踏み入ったことは言えないけど、ココ最近のアニメ映画の中ではトップクラスでよく出来た作品だと思う。2024年のアニメ映画、特に邦画は尽く上手いこといかず、「デッドデッドデーモンズ」「ルックバック」といった漫画▶︎映画化というスタイルでの傑作はあれど、完全オリジナル脚本の「きみの色」「ふれる。」やテレビアニメの劇場版にあたる「ハイキュー」「僕のヒーローアカデミア」「映画クレヨンしんちゃん」などの作品はどれもこれも失敗に終わっていた。 だけど本作は原作者のお墨付きというのもあって、驚くほど完成度が高い。お世辞にも面白いといえないアニメが続いていたから、これは嬉しい。アニメ少しずつ見ていこうかと思えるほどハマってしまったし、1本の映画としてもすごく満足度の高い映画だった。 ただやはり、完全初見というのは厳しい部分もあった。初見のおかげで常軌を逸した設定やストーリーにはビックリしたし、初見ならではのワクワクもあったのだけど、テレビアニメの続編であることを当たり前だが随所に感じるし、冒頭の説明だけじゃ事足りず、ストーリーを追いかけると同時並行でオーバーロードという作品の特性を理解するのは、なかなかに体力を使った。原作のライトノベルもテレビアニメも見てないけど、映画は見たいんだ!って人は作品の概要や主要キャラクターくらいは、事前情報として頭に入れた後、見に行った方がいいかも。 にしても、ストーリーがあまりに面白いもんだから2時間強全く飽きなかったし、アニメの劇場版を見てこんなにも興奮したのは久々だったもんだから、なんかいますっごい幸福度高い笑 劇中の用語や人物名を把握するのはかなり難しく、理解度60パーセントってところだろうけど、それでも初見をこんなにも楽しませてくれる劇場版ってマジで類を見ないと思う。抜け目のないキャラクターデザインや容赦しないアクションシーン、全編通して漂う緊張感に倫理観や価値観を問う壮大なメッセージ。いやぁ、面白かったなぁ。 物語はどのように始まったのか、この映画だけじゃ全く想像できないけど、アインズという主人公らしかぬ主人公がほんっと面白くて魅力的であっという間に好きになってしまった。聖王国の人々も皆個性的かつ人間的で、レメディオスなんか特に、ネット民みたいな腐った性格していてちょっと笑ってしまったし、差別主義なところとかむしろ現代を皮肉ってるなぁと感じた。 ほんとよくできた作品。完璧に楽しめたとはとても言えないからこの点数に留めておくけど、結構全力でオススメしたい。笑いとシリアスのバランスが見事なんですわ。マジでどハマり。今後とも劇場版作ってくださいお願いします🙇♀️テレビアニメ絶対みますんで🙇♂️
成る程、賛否両論だわ。
入場特典が小説(前後編)だったので、3週目まで待っての鑑賞。
兎に角レメディオスが鬱陶しくて、さっさとコイツを○○してくれ!と何度思った事か(苦笑)
アインズ様に対しても不敬だったが、同じ人間なのにネイアの扱いが酷過ぎて、こんなのがリーダーとか聖騎士団の品位を疑うレベルの下品な女。
いつグシャアされるのかワクワクしていたのに、最後まで生きているのでガッカリした。
目の前でカルカが殺され、それでも妹のケラルトさえ生きていれば甦らせる事が出来ると信じていたが、終盤で生首状態の姿を見て絶望する所は胸熱でした(笑)
あれを見た瞬間『デビルマン?』と思ったのは自分だけですかね?
ストーリーはアインズが同胞を探す為の茶番劇ではあったが、シズとネイアの共闘など戦闘シーンは見応えあります。
ネイアのアインズ様への心酔っぷりに、アルベドが居なくて良かったね?と思いました。
話の構成が良かった。シズちゃんが可愛かった。
アニメ勢です。 グダグダと間延びせず、良い構成の映画だと感じました。 本をアニメ化する際に、話し合いが多くなるアニメ作品がありますが、こちらの作品は会議シーンは極力少なくなっていました。 細かい説明などが省かれている分、自分自身で考えながら映画を楽しめたのも良い点でした。 この映画で最も印象的なのは、アインズの戦闘シーンを極力描かないことです。 アインズが無双するシーンは地上波アニメで沢山見てきたので、そこを簡略化する事で他のキャラクターに焦点をあて、魅力を感じさせる構成は見事でした。 個人的にシズちゃんがめちゃくちゃ可愛かったです。 あと曲も良かったです。映画館ならではの音質を感じました。
熱烈なファンではありませんが楽しめました。
ストーリーや戦闘シーンが端折られているのか、???ってなる場面や、ここから見せ場かと思いきや戦闘シーン終了だったり、少し物足りなさもありましたが一本の映画に詰め込むには仕方ないのかな…。 それでも、迫力のある映像や音は映画館でしか楽しめないので満足でした。
135分、2時間超えの超大作
入場者特典があると聞いて、公開その週にいきましたがもう終わっていました。
公開最終日に行ったモノノ怪は。。。いやなんでもないw
いわゆるアニメ勢です。
ネットでは噂の名高い、カルカ聖棍棒がでてくる聖王国編。
どんなエグい表現されるのかと思ったら、結構あっさり。
最後バラバラにされて騎士(姉)が必死にパーツを集めてる姿くらいか。
もうちょっとローブルの至宝とか女王様の深堀りあって良かった気もしますが
前半で引退される方なので聖王なのにぞんざいな扱いだったんですかね?
前半はヤルタバアトの聖王国進出について
後半はネイアの成長物語。
シズ先輩との人魔を超えた、人間と悪魔の友情物語。
ネイアがアインズと過ごすことによって、徐々に彼に心酔していき
それまで信じていた自分が所属する騎士団や国の正義がなんだったのか。
狂信者がどうやって誕生するのかを見守る、ある意味ドキュメンタリーのような構成。
「助けてくれる『人間』は誰もいなかった!」
「アンデッドのアインズ様こそが弱者を助けてくれた!」
あたりは竹原ピストルのサンサーラが流れて来そうw
後半のシズ先輩と共闘する戦闘シーンも見もの。
2時間超えでたっぷり楽しめた作品でした。
他のレビューを見ていると、結構ガチ勢の人たちが酷評していて
詳しくない人やアニメも見てない人が結構楽しめてるって
本当にいい映画だったんだなぁと思いました。
さぁハヨ5期作って桜井クリフを見守らせてくださいw
アニメ本編か、映画でもせめて前後編の二部にすべき
原作未読でアニメのみの視聴です。
いつも楽しみにしていて、
今回は総集編ではなく新作ということでずっと待っていました。
原作2冊分を二時間ちょっとに凝縮するという前情報だったので不安ではありましたが、
残虐場面がありテレビ放映するのは…ということでの映画だそうですが、
(手っ取り早く興業収入と言う収益を受けたいからなのかも)
正直もっと残虐な場面を有するアニメなんていくらでもありますし、
肝心のこん棒もチラッと見えたくらいなのでそんなにかなぁといった印象。
それともこどもが人質になる方だったのか?
原作を読んでいない自分でも『めちゃくちゃ端折ってるな』とわかるくらいにあっさりしていてつまらなかった。
オーバーロードのキャラは裏設定まできちんとあるのに、全く活かし切れてない。
聖王カルカも絶世の美女なのにその描写がまるで端折られ、聖騎士団団長の妹なんてほぼ出番なくあっさり退場。
聖騎士団団長もただただうるさい。
肝心の戦闘シーンなんて、お空でピカピカしてるだけ。
原作もそうだったのか…?
アニメ1期のシャルティア戦みたいなのを期待していたのに。
絶対にアニメの全12.13話でやったらもっと濃密で面白かったはず。
4期の王国編がキャラの心情の変化などの描写が深くすごく面白かった。
それか映画でも前編後編で分けてやってくれたらもっと楽しめたのに。
序盤で『これ本当に2時間ちょいで終わるのか?』と残り時間頭の片隅にずっとあり気がかりだった。
余りにもつまらない
期待していたが、ガッカリ。 まるでダイジェスト版だ。 戦闘シーンやアインズの葛藤シーンはほぼ全カット。原作を斜め読みしたような作りだった。 途中で居眠りしてしまったほど。 非常に残念。
ストーリーは良い。だかしかし………
原作は読んでおらず、アニメのみ視聴です。
なので、今回の映画の(オチなど)ストーリーは知りませんでした。
ストーリーは面白かった。
アインズの行動が全部茶番だとわかっていても面白かった。
ネイアがアインズの狂信していく様も面白かった。
だか、しかし……………カットが酷すぎる。編集が酷すぎる。
素人の自分でもわかる。酷すぎる。
これだけで面白さが半減とまではいかないが、酷すぎる。
例をあげると、アインズとの最初の謁見でネイアが何か言ったようだが、そのシーンが丸々ない。いきなり団長に怒られていて意味がわからない
自分が見逃したのか、はたまた映画館のミスかと思えるくらい、そのシーンがない。
こんな感じのシーンが多くある。
おそらく、時間の都合でカットしなければ、ならなかったのだと思うが、これは酷すぎる
これならテレビアニメでじっくりと何週かにかけてやってもらいたかった。
もしくは、前後編でもいいので劇場版として創ってほしかった。
そう思えるほど、編集が酷すぎる。
本当にもったいない。
頑張ったと思います
原作小説ファン、アニメ全期鑑賞済み アニメ版にガッカリし続けてたこともあり特典小説目的でそこまで期待せずに公開初日に行ってきました。 まず分厚い原作小説2冊分をよくここまでにまとめたなと思いました。 贅沢だとわかっていても欲を言えば前後編にしてもっと丁寧に作ってほしかったです… だって原作勢からしたらアニメシリーズにも言える、どうしても『カットシーンが多い!!』と思ってしまいます。 原作小説を知っているから所々『そこカットか〜』と思ってしまいました。 でも今までのアニメシリーズを考えればとても良くできていた映画だと思います。 カットシーンが多くても物語の要点を押さえられていると思うので鑑賞後は満足感がありました。 年齢制限12と考えればグロシーンもあれが精一杯だったのかな? アインズ様の戦闘シーンをもっと観たかったけどネイア視点で進んでいると考えればしょうがないか… レメディオスの胸糞の悪さが100%出てなかったから可哀想に見えてきたのは逆に新鮮かも? シズとネイアの場面は全体的に良かった。 このクオリティでアニメやってたらDVD買ってたなーと思います。
これに映画として高評価をつけるのは厳しい
おすすめできる人 原作が好きで、映画のクオリティ云々よりとにかく映像化されたのが嬉しい方 特典がメインで映画はおまけの方 おすすめできない人 この話の原作を知らない方 映画としてのクオリティを求める方 つまらなくはないのですが良いところはありませんでした。テレビアニメであればそこそこだったと思います。 テレビアニメ用の話を無理矢理2時間の映画に詰め込んだような作品で、原作未読の方には駆け足すぎて話が分からないと思います。映画としてコストをかけるべき重要な戦闘シーンは省かれているところが多く、戦闘開始→戦闘シーンカット→戦闘終了と言ったようにどこで盛り上がれば良いのか分からない展開が多いです。 特典も小説なのに前半後半2週に分けているところが映画で勝負していない気がしてマイナスポイント。
事前に設定などの情報必須、初見は厳しい…
当方アニメ・漫画好き(グロ不得意)です。アニメ最初の2話でリタイアしましたが、オーバーロード好きの家族が見たいとのことで一緒に見ました。
結論としてはほとんどわからず、途中から聖騎士団の鎧かっこいいなど違うところに着目し始めてしまいました。グロいと聞いていましたが、そこまで感じませんでした。鬼滅とかの方がよっぽどグロイような…。
映画にしている都合上仕方ないのかもしれないですが、事が起こった背景が思った以上に全く描かれません。最初の戦争がどうなったのかもよくわからないまま、謎の幽霊船が出てくる。特にネイア・バラハに関しては思うところがあります。
アインズから貰った武器→あれだけ何しても突っかかってくる騎士団長レメディオスは何も言わなかったのか、急に色々装備してるけど。
母親→騎士だというので出てくるのかと思ったら一切出てこない、亡くなっている?
父親→冒頭出てきて恐らく亡くなっている?
いずれにせよ親との別れがが気にならないほどアインズに心酔してしまっているという表現なのでしょうか?
この情報に触れるなら幽霊船の説明、アインズの行動の理由など入れられるものもあったのではと感じます。
映画とは関係なく戸松遥さん楽しみにしていましたが、セリフ少なくてびっくりしました。
どのキャラを取っても行動の背景が不明な人が多すぎて、あまり感情移入はしませんでした。
レビューは一切見ずに書きました。これらは個人の感想です。皆様の意見もお聞きししたいです。
オーバーロード・ファンは痺れるくらい楽しめる
久しぶりにオーバーロード新作をアニメで観る事の喜びがひとしおです。 オープニングの映画を観る諸注意で、3頭身版のアルベド、アインズ、デミウルゴスが出てきてニアリ。 それだけで充分楽しめました。 映画館で観るメリットは、たくさんありますが、私にとってTVでは出せない音響があると思います。 オーバーロードの荘厳な音楽シーンがよりずーんとして、より気持ちが昂りました。 TVで同じ感情になるのかな、といえ、よかった! 今回の聖王国編、シリーズ全般を通じてトップクラスでヘビーなシーンが見受けられます。 映画たがや省かれるかなと思いましたが、しっかり演出されてびっくりしました。 トータルでは、やはりオーバーロードは面白い。 絶対強者が、凡人がなし得ない知恵を使い弱者の征服するというこの作り込みが素晴らしい。 あらゆる謀略や思惑にも関わらず、最終的には一つの方向に集約されていくさまは、悲しくも期待もあり、とにかく不思議な気持ちにされます!! 楽しかったー!
せめて漫画だけでも事前に読んでおくべき
聖王国編を見たあと原作小説を読み直した。
映画はよくできていたなと思った。
作者は知識経験の豊富なTRPGプレイヤーであるため、世界観構築と戦闘シーンをルールブック片手にサイコロ降ってプレイしているように描けるという稀有の才能がある。
オーバーロードはゲームマスターのリプレイ小説としての側面があり、戦闘シーンが「ゲームシステム的に」ずば抜けて説得力がある。
そのうえで主人公を邪悪なアンデットに据えたうえで「精神も邪悪なアンデットになっている」のが本作品の魅力ですね。
主人公は人間を虫けらにしか思えないし、それはたとえ「前世の人格」があっても変わらない。
ほかのアンデッドのように生者への憎しみは無いけれど、愛情もない。
主人公の愛は一緒に転移してきたNPCたちに注がれていて、他はすべて切り捨て可能。損得で考えるべきものなんですね。
こういう強烈なキャラ設定で、なおかつその部下たちはごく一部を除き邪悪側です。
デミウルゴスとかね。
そんな「ガチ悪の組織」もゲームであればアライメント(属性)の設定でしかなく、どんなに倫理に反したことをしても「役割を演じている(ロールプレイ)だけでしかない」のですが、現実化した今は洒落になりません。
あなたがヤクザゲーム「龍が如く」をプレイしていたらヤクザとしてプレイヤー転生してしまったらと考えてください。
「いや実はぼくは普通の小市民なんだよね、えへらえへら」と言ったら最後、どうなるかわからないという恐怖に震えますよね。
オバロの主人公も震えてました。少なくとも最初は。
なので日々「偉大な悪の支配者」を演じざるをえない主人公はやることなすこと滑稽になる。
そんな悲哀が読者にとって愛らしく見える。
このあたりがエンタメとして成立する最大要因なんですね。
ところがですね。
聖王国編は違う。
違うんですよ。
この映画が、ということじゃなくて。
原作からして「これまで微妙なバランスをとった愛らしさと邪悪さのハイブリッドだったオーバーロード」では無くなっているんです。
一線を越えちゃったんです。
「悪い奴らなんだけどいいところもあるみたいな幻想を抱ける余地」が綺麗に無くなってます。
ナザリックは邪悪。ガチで邪悪。アメリカ帝国におけるCIAぐらい邪悪。
そう読者の認識を改めさせる「中興の祖とでも言うべき立役者」それが聖王国編なんです。
さて。
そんな読者にとってもつらい原作なのに、映画では原作にあったコミカルもしくはエモーショナルな描写が無くなっていて、ナザリックの邪悪さと翻弄されるネイアが狂信者になってゆく過程のみにフォーカスされています。
脚本構成家たちも悩んだと思うんですよ。
「蒼の薔薇」一行たちと聖王国一行との会見がカットされてました。
シリーズ作品というのは「過去に人気のあったキャラたちで読者の興味をひきつけ、物語に新展開を与える新キャラでプロットを引っ張る」ことを鉄則としてますが、原作小説の聖王国編・上では「蒼の薔薇」プロットで客をひきつけて新キャラだけでは失われがちな吸引力を維持してました。そういう構成なんです。
聖王国編・下ではナザリック勢、特にアルベドとデミウルゴスとの茶番劇の仕込み、打ち合わせプロットが新キャラだけでは足りない吸引力を人気キャラたちで埋めるという、物語創作定番テクニックが使われてます。
硬軟織り交ぜて、ゲスい展開でウゲエってなる読者を最後まで強引にひっぱっていくのです。
まあ、そういうわけで映画は映画で原作が示したかった「ナザリックは邪悪であり、ネイア・バハラは哀れ可愛い」をきっちり描いていたから、取捨選択において間違ってないと言えます。
そしてカットされたところは「キツい展開で読者の心がへし折れないようにしたバファリンの半分は優しさみたいなモノ」だということを書いてみました。
つまり映画は原作者の優しさをカットしたのです。
理想は優しさ込みの90分映画を前後編で二本作ることだけど、映画の製作はお金がかかるし赤字だけは絶対に避けたかったのでしょうね。
二時間超えの大作なので製作費は五億円程度だと思われます。
現時点の動員が44万人、興行収入が7億1600万円を超えている数字を思うとギリギリで賭けに勝った感があります。
とはいえ、この興行収入なら「半森妖精の神人」も作ってもらえそうで何よりと思えます。おめでとうございます。これも優しさ抜きの聖王国編をちゃんと面白いと思ってくれたファンの優しさの賜物かと思うのですよ。
まあ、原作もアニメも漫画も未読でこれだけ見た人は交通事故にあったようなものかと思うんですけどね!
事前情報抜きでこの映画の本質や意図をきっちり見抜いて、なかなか面白いねと言える人って良い意味ですごいですよ。ファンでも首の皮一枚ってところです。
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