劇場公開日 2021年10月8日

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「英雄で、悪党です。」キャッシュトラック ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0英雄で、悪党です。

2021年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

事前情報は、無い方が楽しめます。
最初から、最後まで、銃撃戦が続き、人が死にます。
原題は「Wrath of Man(男の怒り)」で、主人公の怒りがストーリーを進めるということです。
邦題は「キャッシュトラック」という和製英語の現金輸送車で、映画で象徴的に登場する物です。
原題はミステリー映画、邦題はクライム・アクション映画をイメージさせます。
クライム・アクション映画なので、邦題の方が良いです。
キャッチコピーは「英雄か、悪党か」です。

映倫は、G指定で、誰でも鑑賞することができます。
スタッフやキャストに惹かれて鑑賞すると後悔することになります。
私が鑑賞していた時に、途中で退席する人が2人もいました。
銃撃戦が苦手で、人が死ぬのが苦手で、拷問が苦手という人には全くお勧めできません。
ミステリーと同時進行で、銃撃戦で、どんどん人が死にます。
ミステリーでストーリーに集中させながら、銃撃戦を魅せるという映画です。

現金輸送強盗事件を犯人たちからの視点、殺された人々からの視点、
主人公からの視点という3つの視点から見せてくれます。

「悪霊」、「3か月後」、「しらみつぶし」、「5か月前」、「3週間後」、「野獣ども」、「肝臓、肺、脾臓、そして心臓」というサブタイトルでストーリーが展開されます。
時間が前後しますが、分かりやすいです。
「悪霊」は、主人公のことです。

映画に集中して鑑賞しないと、ストーリーについていけませんし、伏線も見落としますし、面白くないです。
頭をフル回転させて、鑑賞します。
全ての伏線を回収してしまうと、続編が制作できなくなるので、全ての伏線は回収さません。

主人公はFBIに借りができたので、主人公がFBIに借りを返すというオリジナルストーリーで続編に期待したいです。

「ブラック・フライデー」とは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことで、クリスマス・セールが始まり、お店の売り上げが急激にあがり、大量の現金が輸送される日です。

FBIがスマートフォンの位置情報で、相手の居場所を突き止め、主人公が侵入した後で、相手が丸腰になったときに、電話して、相手に知らせ、相手に被害者が感じたであろう恐怖を与え、殺します。

「ブルー・レクイエム」というフランス映画のリメイク映画です。

ノリック007