劇場公開日 2021年10月8日

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「息もつかせぬガンアクション胸熱ムービー」キャッシュトラック 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5息もつかせぬガンアクション胸熱ムービー

2021年10月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

男はなぜ現金輸送車(キャッシュトラック)に乗り銃を構えるのか…
キャッチコピーにある通り「英雄(ヒーロー)か 悪党(ヒール)か」…
その意味が分かったとき、この映画の重みを感じられるだろう。

一本のストーリーとしてはシンプルだが時間軸を巧みに操ることで、その真実が徐々に明らかになっていく仕掛けとなっていて引き込まれていく。

本作はガイ・リッチーらしい群像劇ではなく、主人公ジェイソン・ステイサムを中心に描かれる骨太の物語。
そしてとにかくジェイソン・ステイサムがかっこいい。目の奥で語る静かなる熱い男を好演している。

クライムサスペンスというよりガンアクションムービーとなっているため、ガイ・リッチースタイルの捻りがもう少し欲しかったところ。
ただガンアクションのシーンはどれだけ時間とお金をかけて撮ったのかと圧倒されるほどリアルで迫力がある。

ラストに向かって怒涛のように裏切り殺し合いが重なり、最後は誰がお金を手にするのかという見応えもある。人間の強欲とは恐ろしいものである。

オープニングは固定カメラで敢えて外したカメラワークなのに惹きつけられる粋な演出。それが物語の中核に繋がってくる。
それから時間軸を切り替えていくが「〇週間前」や「〇ヶ月後」とガイドしてくれるので迷わず観られるはず。

もの語りたがり屋