「(10/10 22時ごろ加筆)今週はまず本作品が本命に来ます。多くの方にとっては。」キャッシュトラック yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(10/10 22時ごろ加筆)今週はまず本作品が本命に来ます。多くの方にとっては。
今年137本目(合計201本目)。
原題が Wrath of Man なので、これのみでは「男の怒り・復讐」程度です(大英和クラスだと「復讐」の意味まで載ってます。また、通常使う単語ではなく、「神の怒りをかう」というような特殊な文脈でよく使われる語です)。一方で、「キャッシュトラック」は和製英語で、一応「通じないこともないのかな?」というところです(現金+トラックとなれば、現金で「できている」トラックなんて存在しないので、消去法で現金輸送車という考え方くらいしか取れなくなる)。
時間軸の入れ替えが異様に多いことと、さらに、第1章、第2章…と(それぞれタイトルはついてます)分かれていくのが2重にあるため、混乱要素はそこそこあります。とはいえ、理解できない範囲ではないかな、と思います。
どうもフランス映画を参考にしてリメイクした作品とのことですが、それは知らなくても単独の作品として楽しめる映画です。
ストーリーの展開等に関しては他の方がすでに詳しく書かれていますし、それ以上でも以下でもないのでここでは省略。第1~3章のタイトルの付け方(実際には具体的なチャプター名がある)が、文化を反映しているのかな…とは思いました(ただ、それを知らなくてもついていけるし、理解に差は出ない)。
やや理解が困難な部分もあるものの(上記のように、時間軸入れ替えが非常に多いので初見では混乱しそう)、極端に「何をいいたいのか不明」な類型ではないですし、いつも気にする英文法ミスや字幕の不足などもないので、特に減点なしでフルスコアにしています。
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(減点なし/他事考慮) 先週(2日の週)は、大阪市も緊急事態宣言から突然制限なし(府のお願いレベルでしか縛れない)になっているという状況で、2日の週は映画館も結構混乱していたのですが、今週はそうではないはずです(1週間たっているので)。にもかかわらず、ラインナップとしてある中で、ネット予約などが多いだろうと思われる本映画を、かなり狭いスクリーンでやるのはどうかな(なんばパークスシネマさん。スクリーン3はミニシアターを2周り大きくした程度)とは思いました(実際、全席解放状態でほぼ埋まりの状態)。まぁ、一通りワクチン接種も終わっていますし、体調が悪い方はいかないでしょうが、リスクはできるだけ避けるほうが良いのでは…とは思いました)。
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(※参考/10/10追加) 映画内で、突如「(動物の)クマはギリシャ語でアルクトスというんだ」という発言があります。突如登場する上に??な状態ですが、実は(意識する方は少ないと思いますが)星座ネタだったりします。
春の代表的な星座、うしかい座のアークトゥルスは「クマの番人」。-0.04等星で日本では4番目に明るい恒星です(11月ごろだと、朝方見えます(大阪市基準))。
ここも、「アルクトス」と「トゥルス」(見張るもの)の意味で「クマの番人」になりました。「うしかい座」なのになんで「クマの番人なの?」というところですが、近くにあるおおぐま座のことを指します。
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…が、まあ概ね満足して次の(同じ映画館内の)「メインストリーム」を見に行ったわけですが、そこで地獄を見ることになるのです…(それについてはそちらで)。