「解放されてもなお解放されないユダヤの人々」復讐者たち まゆこっちさんの映画レビュー(感想・評価)
解放されてもなお解放されないユダヤの人々
せっかく生き延びて家に帰っても、すでにそこには勝手に他人が入り込んで住んでいる、自分達を密告しておいて、のうのうと普通に生活し続けるドイツ人達がいる。
ドイツだけではなく、フランスでもイタリアでもポーランドでも同じようなことがあったことは過去の映画を見ても明らかだ。
折しも昨日、東京五輪の開会式演出家による過去のネタのことが大きな波紋をよんで開会式当日を迎えてなお物議が収まらないが、仕方がない。
話を戻すが、生き延びて良かったね、じゃないということを改めて考えさせられ、そういえば日本だって戦後戦地から戻った兵の人々は大変だったんだと思い出したり、色々頭の中がグルグルしながらの鑑賞になった。
イギリス軍の中にユダヤ旅団という秘密の組織があって、私刑として収容所でユダヤ人迫害加担者を探しては処刑していく。
それとは別に、ドイツ国の一般人をもターゲットにした目には目を、600万人には600万人をという組織がある。
話は、この組織がドイツ人だけではなく、それを止めようとするユダヤ人旅団からも狙われているという複雑な話。
そこからは幸せが見えて来ないってわかるけど、確かに隣人に密告されたりしたからこその被害者600万人な訳で、一般市民も十分加害者で仕返ししたくなる気持ちもわかりすぎる。
なんだったら、水道に毒を混ぜるなんて、収容所で苦しみ抜いて無くなっていったことに比べたら生温いとも言える(すみません、過激なことを言いました)。
最後の結論に至るには、何度も何度も湧いてくる心痛や暴力的復讐心との葛藤が必要だろう。
幸せになって見返すとは自分の幸せではなく、次の世代へバトンを引き継ぐ長い平和の道なんだろうな。
こういう映画をドイツがイスラエルと作成するといことは復讐が叶ってるのかな。
そうでしたね。そういえば。
私は語学が全くの苦手ですがでも語学が堪能な方やヨーロッパではすごーく違和感あるでしょう
ね…
イギリス軍がユダヤ人を解放してくれたことから英語ストーリーを作ったのか。
興行的に英語にしたのか(こっちが理由かな)