こちらあみ子のレビュー・感想・評価
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がっつり刺さった。
いやー良い映画でした。思わず5付けちゃった。
若々しいけど、手練れ。
話は特に斬新な所はないけど、女性の優しい目線を感じる太宰治賞、安心です。
優しいけど直線的にしかコミュニケィション出来ないあみ子とその家族の崩壊の話で、皆んな凄く優しいのになかなか幸せになれないのが歯痒いです。
しろーとに毛が生えた程度の子役達を井浦新と尾野真知子、手練れ達が支えます。あみ子も、兄ちゃんも、友達達も、素人の素朴さを上手く利用してこの田舎の話は確信犯的に構築されてて演出の底力感じました。
何気に優しい友達や、兄ちゃんや、オバケ達。
奈良美智のキャラにも似た黙って何かを見つめているあみ子のアップがなんか刺ささりまくってしまいました。
おすすめ出来る良い映画です。
子どもの目線から見た何気ない日常とちょっと変わった日常
子どもの視点から、周りの出来事が淡々と描かれてく物語。
今作で起こる出来事のほとんどが、詳細には語られない。母親が子どもに対して敬語なのは再婚だからだろうし、お腹にいたはずの赤ちゃんが死産だったり……といったことが、あみ子の視点から描かれる。
次女のあみ子の下には子どもがいなかっただけに、弟や妹できるという感覚があまりわからない。それはあみ子にとって、金魚やペットのようなものと同等と感じていたのかもしれない。
生活環境が変わっていく、母親の様子がおかしい、父親もそわそわしている、兄は不良になってしまった。
それらの出来事も、子どもの目からはどう映っているのだろうか、そういった子どもの感じ方、見え方に寄り添って、何気ない日常、ちょっと変わった日常をコミカルにもシニカルにも描いていく。
どうしても私たち大人は、大人の目線で子どもを見てしまう。自分たちも子どもであったはずなのに、その感覚というのは、大人になればなるほど忘れていってしまう。
しかし子どもは、そもそも世界の見え方が違うのだから、時に寄り添って考えてあげることも大切なのだと、感じられるし、感じてあげようと思える作品だ。
コメディにあらず
子供が主役のほのぼのコメディかと思ったらさにあらず。
なかなかヘヴィな物語。もちろん笑えるシーンは多々あるのだけど…
原作は未読ながら、あみ子がああいう発達障害っぽい言動の子であるならば、この映画は大沢一菜をキャスティングした時点で成功していたと言えるのでは?
天使のように天真爛漫、というだけではなく、否応なく周囲に負担や軋轢をもたらす存在。子供って誰でもそんなもん。この映画の中の子供たちだってみんなそうじゃん。だけど、あみ子などはやはり特別にそれが大きい。そういう子供と社会の関係性が特徴的に現れてしまうのだとおもう。まぁ、大人たちも大人気なく自分を護ることで精一杯なわけだけど…
予告編にもある「お化けなんてないさ」を元気に歌うシーンの切実さは観ないと分からなかったな…
あみ子ワールド
もっと
コメディな映画だと勝手に思い込んでました。
重い
あみ子
ワールド全開
この映画の着地点はどんなふうに終わるのかずっと考えながら観ていた
坊主の同級生の男の子好きだなぁ
多分
負けずに生きていくよね
あみ子
悲しく切ない
広島の海辺の町で暮らす小学5年生のあみ子は少し変わった子だった。父、兄、そして父が再婚した継母と4人で暮らしていて、好きなのり君など多くの人たちに囲まれて元気に過ごしていた。そんな時、妊娠してた継母の子の死産をキッカケに母が心の病になり、兄は不良仲間と遊び学校をやめ家に帰らなくなった。あみ子は風呂も入らず周りからイジメを受けていたが、純粋で素直な行動を続けていたという話。
あみ子は気に入った事しかせず、他人の気持ちを考えることができないので発達障害のようだった。周りの人達はイライラして付き合い、イジメにもあってそれでも明るく対応してるのは病気だから仕方ないのだろう。
観て気分の悪くなる面も有り楽しくないが、子供目線からの世界を見る事ができ、貴重な体験だった。
中一までを描いていたが、さすがに主演の子がやるには無理感が・・・。
キャストを変えるのも良さが無くなるだろうし、実写は難しいね。
チョコ無ししっとりクッキー
広島県で暮らす両親と兄のいる小学校5年生の風変わりな少女あみ子と家族の話。
原作未読で観賞。
母親から「あみ子さん」と呼ばれる同級生のノリ君が気になって仕方ない天真爛漫感情な少女あみ子の小学校から中学校までの様子をみせて行くけれど、母親が少し風変わりであみ子は発達障害というイメージを受ける序盤。
家族や友人を振り回しつつ、あみ子の見る世界や聞く音を織り込みながら展開していくけれど…変化していく母親や、溜め込んでいく父親、そして変わってしまった兄に対し、へこたれずあっけらかんとしている様子の多いあみ子をみて、一見幸せにも感じるけれど、家族のストレスの描写のインパクトが強くて自分にはどうしても幸せそうにはみえず、もう少し何とかならなかったのかなと。
幸せかどうかは他人がどうこういうものではないけれど、自分が子供の心を失ったからか哀しさばかりを強く感じてしまった。
背景説明として「にく♪」の描写もあり、母親の風変わりに感じたイメージは払拭されて、優しさを感じたけれど、それ以上作用しないならこれも不要に感じた。
青葉市子さんの控えめな音楽がいい
原作が好きで、これが映画になりあみ子役は一般募集と聞いて、どんな子なのかラストシーンをどんな風に表現するのか気になって公開を楽しみにしていた。
あみ子そのものだった。凄い。
あみ子は可笑しくて哀しくて強い。
家族が疲弊していく様子がとても哀しい。
青葉市子さんの音楽はとても控えめで優しく、映画にとても合っていた。
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