「青葉市子の音楽が素晴らしい」こちらあみ子 ycoさんの映画レビュー(感想・評価)
青葉市子の音楽が素晴らしい
原作既読。
原作のストーリーはもちろん、雰囲気もかなり忠実に描かれている。
よって個人的な感想としては原作を読んでの感想とおなじである。
「こういう子いるな」「こういう子の見ている世界ってきっとこんな感じなのだろう」と納得。
テンポもよく演者も上手い。
主演の子の眼差しはあみこの純粋さと持て余すほどのエネルギーを映し出しているし、
井浦新・尾野真千子夫妻も安定の上手さである。
(森井勇佑監督はこれが初監督作品とのことだが、よくこの二人をキャスティングできたと思う。二人が今作が初共演というのも意外だ)
が、特に感動したりすることはない。
自分にとっては既定路線という感じだった。
つまらなくもないが面白くもない。多分世界観が自分に馴染みすぎているのだと思う。
しかしながら、音楽はかなり良い。
ちょっとしたシーンの音楽からして良いのだが、
お化けの歌が主人公のイマジネーションと共に
フルサイズ(?)で流れるシーンの曲の展開は目(耳)を見張るものがある。
「これは凄い!」とおもって最後のクレジットをみたらなんと青葉市子であった。
彼女の楽曲は結構好きだが、劇伴までするとは知らなかった。
普段のライブなどで見せる以上に高く深い音楽性と技術があるのだと驚いた。
ちなみに本当は河合優実さんが惚れ込んだという「あみこ」と間違って鑑賞した・・・。
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