「待っているよ」こちらあみ子 atararuiさんの映画レビュー(感想・評価)
待っているよ
文章で読んだ時よりも映像になるとギラギラとしたあみ子がそこにはいた 枠におさまりきらない感情のパワー
乾電池で例えるとあみ子は直列回路で自分を表現するタイプ多くの人はおそらく並列回路
そんな印象
裸足でドタバタ大袈裟に床を歩いてみた
あみ子の気持ちに近づきたくて そしたら少しだけ悲しくなった
応答せよ…こちらあみ子 無関心にされることほど心細いことはないよね あみ子は人と繋がることが苦手というか空気が読めないとこがある でもそこには全く悪意がない だから周りの人は疲れ果ててしまう
あみ子が応答せよと言えば言うほどに人は離れていく ただ世の中はそんな人だけではなく坊主くんみたいな子は必ずいてさりげなく気にかけてくれる
そのことに救われた
付かず離れずのお父さんにも
のり君の「殺す」と坊主くんの「殺す」は同じ言葉でも全く意味合いが違うし「おれだけのひみつじゃ」の言葉はあみ子の心にもさざなみのようにやさしく広がったろう
トランシーバーの波長のようにさざ波があみ子に寄せる
人の違いを尊重し痛みに気付ける世の中へ
あみ子から連絡きたら応答できるかな?
何て応えようかな?
待ってるよ
追記 やはり書いておこう…
高校生の頃バス停で待っていたら小学生の男の子にいきなり抱きつかれたことがある軽くフワッとした感じだったけど
何?と考える間もなく身体が硬直した
すると近くから、やめろやめろと冗談混じりに先生が生徒に言う声がした
別にその時はそれで流したのだけれども…
後から生徒が謝れないなら先生に謝ってほしかったと思ったことがある
もちろん悪意の無い行動だとは分かっていたけれど
今回こちらあみ子を観て思い出した今でも覚えてること