「静寂の中に熱量を感じる作品」逆光 masaさんの映画レビュー(感想・評価)
静寂の中に熱量を感じる作品
舞台は1970年代、まだ日本社会が成熟する前の時代であると僕は考えてますが、どこか危うい今の時代と重なるようにも思います。そんな時を生きる若者四人の話です。
一面的には決して対等ではない四人ですが、それぞれに不思議な色気と魅力がありました。また、主役の物悲しい表情や優しさ、時折見せる辛辣な言動等、危なっかしさを感じさせつつも、尾道の綺麗な夏景色と相まって何とも言えない美しさがある作品でした。
予告にある晃が飛び降りるシーンすごく好きですし、晃と文江の終盤シーンも自分なりに背景を想像してました。
監督兼主演の須藤蓮さんは初監督作品ということでしたが、今後注目したい方です。コロナ禍での自主制作は言い知れない苦労があったと思いますが、だからこその素晴らしい作品でした。ありがとうございました。
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