「設定が無理やりなのが難点だが奇抜な空中戦」エアポート2021 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
設定が無理やりなのが難点だが奇抜な空中戦
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ロシアのテロリストが旅客機を盗みワシントン郊外の原発に突っ込む寸前、別の旅客機が体当たりでこれを阻止しようとする航空パニック・アクション。
邦題は例によって配給会社の名作勝手便乗、原題はAirliner Sky Battle(旅客機空中決戦)。
面白そうなので観てみたら冒頭にアサイラムプレゼントのクレジット、こりゃー駄目だろうと嫌な予感・・。
旅客機バトルに持ち込むために軍のコンピューターにウィルスが仕込まれて、戦闘機も迎撃ミサイルも一切使用できなくする設定だが、そんな技術力があるなら端から原発の制御システムを乗っ取れば済むことだし、どうせ自爆覚悟ならほかに攻撃方法はいくらでもあるでしょう。
余りにも国防総省が無能、テロリストにやられ放題に描かれるので国からクレームが出そうな設定、そばを飛んでる民間機に頼るなんて、そもそも大統領が認めないでしょうに。
それでも旅客機バトルなんて奇抜な映画を余程作りたかったのでしょう、考えた攻撃方法が実に珍妙、先ずは後方乱気流で敵機を操縦不能に追い込み高度が下がったら地上から兵士がロケットランチャーで撃ち落とす作戦だが、こんな大きな的を外すなんて、ありえないドジ。
次は乗り合わせた航空警察官の発想で操縦同期システムなる仕組みで強制着陸誘導を試みるが電源リセットで無効にされる。ドアからサービスワゴンを落としエンジン破壊、駄目なので翼を破壊、それでも駄目なので体当たり、それでも駄目なので航空警察官と乗客の消防士が敵機への空中ダイブで乗り移り・・。よくも次から次へと思いつきましたね。
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