ベイビーわるきゅーれのレビュー・感想・評価
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リアルなやり取りと格闘アクション
女の子二人を筆頭に会話がなんともリアルでこういう会話するな〜と親近感が湧きました。
コミュ症の子のボソボソ喋りや調子のいい子の軽い口調、つっけんどんなカフェの先輩店員など…
一般企業のような殺し屋斡旋会社や死体処理業者とのやり取りなども物騒なのに軽妙に笑えて「殺し屋」が本当にただのいち職業的な扱いで新鮮でした。
殺し屋以外にも仕事(バイト)して社会に適応しなくては…と悩む姿は一般人の自分達にも多かれ少なかれ共感する部分があるのではないでしょうか。
そして格闘アクションは予想以上でした!伊澤さん、女の子であれだけ動けるのはすごい。ガンアクションメインの髙石さんも何気に体幹がしっかりしていて動きにキレがあり良かったです。
低予算アクション映画、というツイートを見かけましたがそのあたりうまく構成されており、なによりアクションが見応えがあるので安っぽくなく満足度がかなり高いです。
一瞬ですがちくわを加えているちさとは髙石さんの某舞台役ネタですかね(笑)
ゆる〜くころ〜す
公開規模がとても小さく公開からだいぶ経ってからの鑑賞。
この作品を小規模でやるには勿体無い!と思ってしまうくらいの面白さでした。緩急の付け方がとても上手だなと思いました。
冒頭のコンビニでのアクションシーン。一列一列区切られたフィールドで繰り広げられるアクションは狭さの活かし方がとても上手で、とても見応えがありました。主演の伊澤さんはスタントをやられているということもあって、殴り合いや体術がキレッキレで、バイトの面接をしているときのふにゃふにゃ感から一転してだったので、ギャップがエグかったです。ここでのラバーガール大水さんのコントとはまた違うツッコミに徹していたのも面白かったです。
そこからの日常シーン、先程までの殺伐した状況はどこへ行ったのかと思ってしまうくらいのほほんとしていました。なんてことない飾り気のない会話がいちいち面白くて、アクションと同じくらい観ていてワクワクしました。バイトシーンも、あるあるが盛り込まれていて、自分も同じような体験をしたことがあったので、とても身近に感じてしまいました。(客を机に叩きつけたり、首をクッとしたりはしませんが笑)
ヤクザもコテコテのヤクザで、冗談を言ったら串でぶっ刺したり、娘の銃の練習に生身の人間を使ったり、メイド喫茶で極道をバカにされブチギレたりと、まぁ中々に迷惑なヤツらです。まぁスカッと撃ち殺してくれるので爽快なんですけどね。あと、死体の処理の業者が殺しの際に頭を撃ち抜くのを迷惑がっていたり、精神的なダメージがあるというのも妙に生々しくて良かったです。
廃ビルでの最終バトルもお見事なものでした。派遣されたのかな?って感じゆるーくヤクザや殺し屋が現場入りしますが、あっという間に2人に撃ち抜かれまくるので楽しいです。ここでのひたすら乱打しまくったり、頭突きしまくったりする戦闘がとても重厚感があって良かったです。今年トップクラスのアクションでした。
最後にマシンガンでぶっ放しまくるのも最高です。
で、そこから普通の日常に戻る温度感も最高です。ラバーガール飛永さんの優しい保護者的ポジションもナイスな配役でした。
目がバッキバキになってしまうくらいのめり込んでしまいました。阪本監督の作品を追っかけていきたいと思います。
鑑賞日 8/24
鑑賞時間 17:10〜18:50
座席 H-4
今年最高のアクション映画の1本
今年に入って、アクション映画を映画館でたくさん見れて幸せな気持ち。
ドニー・イェンの「燃えよデブゴン」に始まり、るろ剣2作、そして極めつけのファブルと来たが、個人的な正直な感想としては、先日鑑賞した「ベイビーわるきゅーれ」が今のところ今年1番のアクション映画だと思った。
総論っぽく言えば、ユルい日常系のやりとりで笑わせて、凄みの効いたアクションで黙らせる、この相反するような2つの核が絶妙な化学反応を起こしている。
とにかく全てが面白い。日常の主演二人のやりとりもユルくて面白おかしくて、普通の女子のお喋りなんだけど、それがターゲットを後ろの椅子に縛り付けた状態で繰り広げられるシュールさ全開の展開。そして切れ味抜群のアクション。前述のユルイやりとりも、文字通り日常系アニメで見られるような雰囲気なんだけど、よくぞ全編通してここまでのネタを作ったなと感心するばかり。
日常パートの、バイトに対する戸惑いなんかもあるあるwwwって感じてめっちゃ共感してしまった。特にちさとがカフェの厨房で盛り付けを教えてもらう時、しなきゃと焦るのに言われたものがどこにあるかわからず変な踊りみたくなってしまうのは新人あるあるだなとwww
まひろについても、中盤に「もうムリなんだよ...」と、うつむきながら肩をゆするようにして呟くのもリアル。フツーのバイト生活が全うできないことへのやるせなさが素直に出ているようで、とても印象に残っている。
そして最後のバトル。伊沢さんと三元さんの一騎打ちのシーンは三元さん主演のHydraを思い起こさせる零距離のハイスパートファイト。見るものを釘付けにする凄みみなぎる戦い。一瞬たりとも目を離したくないと思わせる仕上がり。
戦いの後、まひろが笑みを浮かべていたのは、きっと、自分が本当に充実感を感じられる道を再確認出来たことへの嬉しさなのかな、と感じられた。
アクション好きならとにかく見てほしい。ぶっちゃけ、これほどの作品がなぜ上映館数が数館しかないのか不思議で仕方ないというレベル。
最後の方のこのやりとりが地味に面白かったw↓
まひろ「相手多いの?」( ´_ゝ`)
ちさと「...めっちゃ頭数揃えたって言ってた」(ノ≧ڡ≦)★
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