劇場公開日 2022年7月15日

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「「よろしくで~す」はあまりにも日本的だったことよ」キャメラを止めるな! たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「よろしくで~す」はあまりにも日本的だったことよ

2022年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

日本映画史のエポックとなった「カメラを止めるな!」をアカデミー賞監督のミシェル・アザナビシウスがこんなにも早くリメイクしたというのだから観ないわけにはいかない。ポスターのビジュアルから始まり上田慎一郎監督への敬意に充ちオリジナルにあまりにも忠実であらゆる意味で凄い映画であったしリメイクというより寧ろ「翻訳」に近い作品で「映画製作の映画」であることが更に顕在化した。ネタバレ厳禁であった映画が100%ネタバレで観せること自体が挑戦的だしほんの少し新キャラと新たなトラブルが盛り込まれておりそこで「え!」となるのだからどんだけオリジナルに忠実だったのと思ってしまう。
少し残念なのがトラブル部分の間がちょっと長すぎでもはや劇中劇が破綻していることと濱津さんが演じた三流演出家日暮のなさけなさがさすがに再現できていないこととやはり秋山ゆずきの「よろしくで~す」的テイストが描けなったこと。
でも良くやったし、アシスタントカメラマンの奮闘ぶりはむしろこっちが上。
制作をテーマにした映画はやはり面白いし改めてオリジナル「カメラを止めるな!」の凄さを再認識させられました。

たあちゃん