祈り 幻に長崎を想う刻(とき)のレビュー・感想・評価
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長崎のキリシタンや被爆の歴史に関心があったので観賞。原爆で廃墟とな...
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長崎のキリシタンや被爆の歴史に関心があったので観賞。原爆で廃墟となった浦上天主堂が再建されずにいた史実(1959年取り壊され再建)をモチーフに、バラバラになったマリア像を復活させようとする人々の物話。
壊れた天主堂のセットをはじめ、被爆した長崎の光景などはよく再現されていたと思う。
もとが演劇とのことで、演出やカット割りもそれっぽく、それはじきに慣れるのだが、登場人物に長々と背景説明的な台詞を語らせるシーンが多いのはやや鼻についた。
あと、メインの人物たちはみな戦争や原爆による身体と心の傷を負っているが、各人の物語が信仰とマリア復活への動機にどう関わっているのかがはっきりせず、そのためクライマックスが美輪さんのインパクトしか残らなかった(苦笑)
ストーリーはおもしろいが、舞台から映画ならではの作品に昇華させるには足りなかった印象。
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