かそけきサンカヨウのレビュー・感想・評価
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恋愛と友情
恋愛と友情 10代の好きを描いたり 家族の関係を映し出している映画 かなりショッキングな出来事が起きたりする事はなく 淡々と進む 陽役の志田さんが透明感があり、とても綺麗だった。 大河と時代劇も行けそうな方だなぁと思った。 陸役の鈴鹿央士君も、優しく、そして不安定な10代を演じていた。 少し物足りない感じはしたが、こうゆう感じの映画だなぁと 以下小言 井浦新が演じたお父さん 優しいけど 娘に料理させていて、産みの母に対しても、そんなんだから、出て行ったように思えた。娘のためならもうちょっと家事とか協力して欲しいと思った笑 今の時代特に 陸も陽から、母子家庭のサキに乗り換えるのかと思ったが、サキがちゃんとセリフで言ってくれて、観ている私は救われた笑 今泉力哉監督ならではのツーショット会話シーンを観ると、やはりこの構図だよなぁー好きだなぁと思った。
良い親子関係
高校生の陽(志田紗良)は、幼い頃に母の佐千代(石田ひかり)が家を出て、父の直(井浦新)とふたりで暮らしていた。しかし、父が再婚したため、義母となった美子(菊池亜希子)とその連れ子のひなたとの4人での新たな暮らしが始まった。陽は美子が作るスープの味付けが濃いなど、新しい環境への戸惑いを、同じ美術部の陸(鈴鹿央士)に話していた。実母・佐千代の事が気になってた陽は、画家・佐千代の個展に陸と一緒に行った。さてどうなるという話。 陽の父が陽の部屋でお母さんが出て行った事を話すシーンや陸の母(西田尚美)と陸がテーブルで祖母の事を話すシーンは良い親子の会話が出来てるな、ってほのぼのと出来た。 陽の女友達の沙樹(中井友望)が陸と雨の中バスケットコートで話すシーンも陽の気持ちを代弁してて良かった。 美子が倒れてた陸を介抱し、家で話すシーンも良かった。 佐千代の水彩画も良かった。 陽役の志田彩良は目力が有る良い演技だった。沙樹役の中井友望は可愛かった。 直役の井浦新、陸役の鈴鹿央士、美子役の菊池亜希子、陸の母役の西田尚美も良かった。 優しくなれるとても良い作品だった。
今泉監督のmellowに続く優しい作品
父方の祖母と母のやりとりをいつも見てる陸。 父との関係がうまくいかず、陽を置いて出て行ってしまった母。 その人の行動だけを見ていて感じるものとその行動の裏に隠された、本当の気持ちには実際かなりの差があることがある。それは実際言葉で伝えないと伝わらない。 陽は随分と聞き分けのいい子に育ったね。 それがいいか悪いかは難しいとこだけど。 もし、父一人子一人で育って、家事もずっとやってきて、15歳の年頃の女の子が、お父さん恋人ができたって言われたら、まぁ、恋人はいいとしても、すぐに一緒に住んだりとか今まで自分がやってた家事をやってくれたりとか、急に妹ができたことを嬉しかったって言えたりって、なかなか自分が同じ年だったら、そんな素直に受け入れられないと思っちゃうんだよね。 それは、陽が本来の根っからの心の優しい性格の持ち主だったからかもしれないけどね。 家族の形はいろいろある。 陽はせっかく一緒にいるんだからねと自分からお母さんと呼び、言えなかった味付けのことまで言えるようになっていった。 お互いが歩み寄ることで心の距離が縮まり、新しい家族を作りあげていった。 そして、実の母と会うこともできた。 彼女はきっと陽のことを一日たりとも忘れたこともないだろうし、3歳で別れたときから、陽の幸せを願わなかったことはないと思う。それがわかっただけでも、陽は自分の存在が救われたと思っただろうね。 だけど、もう少しゆっくりでもその関係づくりはよかったかなと思う。本当にお父さんも優しい人だから、ちゃんとそれを理解してて、陽を早く大人にさせてしまったのは申し訳なかったと謝っているんだから。 大切なことを簡単に言えないのも、言えるのも その人を大事に思ってるからってことなんだろうね。 ラストはみんなが笑顔で終われてよかった。 キャストの皆さんも優しいふんわりとした空気感を見事に演じていらして、志田さんと鈴鹿くんのお2人の雰囲気も素敵でした。そこに遠藤雄斗くんのスパイスが加わって、ピリっとアクセントができる気がします。 今泉監督の作品はmellowもそうだったけど、いろんな優しさに涙しちゃいますよね。温かい気持ちになれるんです。 だから、きっと監督も繊細な心をお持ちなんだろうなといつも心配してます。
現実的には思えない空気に渋さを覚える、役者は安定感アリ
インフルワクチンを打った後だからか、眠くなってしまった自分に凹む。子供が苦手なので導入にのれず…。家族の形を誰かに投影してみる美しさは感じられた。 今泉力哉監督の作品は好きだから本作も観たのだが、自分は引き込まれるような会話とそこにある明瞭な心模様が好き。本作はその空白を長回しすることで家族だからこそという温度を感じさせてくれる。だが、そこが眠くなってしまって…。 しかも、割と序盤にすれ違いの修復が終わったこともあって、何か優しい家族像をぬくぬく味わう程度に感じた。まだ若いから、なんて言うとあれだけど、凄く経験をしてきた人が観る景色に写った。つまり、渋いのである。 志田彩良の魅力を知っている今泉力哉監督だからこそ、凄く瞬間的な熱量を引き出していると感じる。彼女が主役ではあるんだけど、鈴鹿央士から見る家族像も何か掴めそうで掴みにくい。複雑が故に届かない「好き」は自分の未熟さから共感へと形を変えていった。 つい数日前にこの監督さんからブロックされていることを知り、ちゃんと真っ向から観れたのかもビミョー。だが、やはり刺さらなかった部分があった訳で、この評価になるのも仕方ないのだと思う。
ピュアを眺める
しんみり泣けて、
ひたすらに無垢な高校生2人を眺めているような映画。
正しく覚えられなかったタイトル「かそけきサンカヨウ」も
鑑賞後はしっかりと心に刻まれた。
この物語は、複雑な家庭環境を持ちながらも
みんな誰かを丁寧に想っている人たちだけの優しい世界。
感情が揺さぶられるような話ではないけれど、
エンドロールではピュアな2人に記憶が刺激されたのか、過去に優しくしてくれた人たちを思い出して涙が流れた。
陸は自分に何もないことを憂いて、今の自分が嫌いでどうにかしたいと思っている。
最後まで足掻こうとしている姿は、これからも悩みながら成長していくんだろうと思わせる。
思春期の気持ちがリアルに描かれていて、懐かしく、むず痒かった。
そんな姿を見て、心が引っ掛かる。
いつからだろうか、自分に何もないことに対して憂うのを辞めたのは。
大人になるにつれて、何もないことが当たり前になっていくというか、
自分の可能性の行先が見えてくると、いちいち憂いていられない。
ちゃんと向き合おうとすると心が持たないのである。
傷つかない処世術を身につけて上手に生きていく、大人になるってそういうことか。
才能がないこと、人に胸を張れる夢を持っていないこと、真っ直ぐな気持ちで人と接することができないこと…全てをそんなものなんだと受け入れてやり過ごすようになったんだなと思う。
たまには自分の弱い部分をひっぱってきて、
新しい可能性を想像してみるのもいいかもしれない。
一番言いたいことが言えないって、好きってことじゃないの?大切だから言えないんじゃないの?
こういうのって、やはり今泉監督だなあって思いながら観ていた。 か弱さ。はかなさ。いじらしさ。思いやり。気遣い、、、、。人として、およそ"優しさ"と形容される感情が、いっぱいつまっている。それはこの中に出てくる誰にも。たまに人間関係が煮詰まってしまうけど、それは優しさと優しさが喧嘩してしまう時だから。だから、胸がぎゅっと締め付けられる。そっと抱きしめたくなる。柔らかく背中をとんとんしてあげたくなる。 その中心に陽がいる。時に弱々しい困り顔で、時に強い意志を持った硬い顔で、時にあどけなく、時に大人びて。透明ではかないサンカヨウ、その姿そのものじゃないか。その陽を演じた志田彩良の存在感の確かさ。この子の前に立ったら、身を律せねばと思わせるくらいの屈強なる純真さ。そのくせ、まだ成熟しきれていない脆さをもチラリとのぞかせる演技巧者。今後、期待大。 なお、「かそけき」とは、幽けき(または、幽き)。今にも消えてしまいそうなほど、薄い、淡い、あるいは仄かな様子を表す語、と辞書にある。 「かそけきサンカヨウ」かあ。はじめただの記号にしか見えなかったタイトルが、抜群にお似合いのタイトルであったことに気づかされた今、暖かい気持ちになっている。
ムズムズ
主人公たちの青春の甘酸っぱさにキュンとしながら、時折繰り広げられる家族の物語に涙した。
特に国木田美子役の菊池亜希子さんが素晴らしい。
陽から「お母さん」と呼ばれた時の涙で感動した。
主人公2人のカップル感もちょうどいい?距離感で最高。
この独特なテンポ感は個人的に好きでした。 感情の機微とかも丁寧に描...
この独特なテンポ感は個人的に好きでした。 感情の機微とかも丁寧に描かれていて、良かったし、 それぞれのキャラクターに愛着がわくというのは 今泉監督らしさなのかなと思った。
サンカヨウに見る母の記憶
幼い時に母親が家を出て行き、父子家庭で育った陽は高校生になった。 ある日父親は、「付き合っている人がおり、その人と再婚する」と言う。 突然始まった、父と新しい母と彼女の連れ子(義妹)との生活。 産みの母親について複雑な想いを抱えながら、陽は“好き”な幼馴染の陸と時を共にする。 非常に幽けき作品だった。 一つずつ問題が解決してもなお、募り続けるモヤモヤ。 主題も問題点も移り変わり、はっきりとしない。 それは幸せか、不幸せか。 今にも消えてしまいそうな、親との思い出、人を好きな気持ち、そして自分の存在。 少年少女は少しずつ大人になっていく。 期待しすぎた自分のせいかもしれないけれど、今回はあまりハマらなかった。 世界観や映像の雰囲気は問答無用で好きだけど、幽けきすぎるというか何というか。 特徴的な登場人物がいるわけでもない、何か事件が起きるわけでもない、やり場のない空虚な空気感はこの作品に合っているんだけれど、それ故になんだか少し物足りない気がして。 志田彩良はとても良かった。 今泉監督のゆったりと流れるけど、説得力のある世界観にぴったりのヒロイン。 ただ、登場人物で1番好きなのは友人の鈴木沙樹。 他の登場人物が優しさで溢れる中、彼女だけはどこか危うさを秘めていた。 ただ決して嫌な奴ではなく、1番人間らしく年相応の難しさと純粋さがある。 タイトル通り、ぼんやりとして印象が薄かったので、もう一度観たい。 その中でも1番印象深かったのは、果物のデッサンに緑の色を入れるシーンと、崎山蒼志さんの歌う主題歌『幽けき』。 暗号のようなタイトルには初め困惑し、かそけきもサンカヨウも初耳だったが、意味を知り納得。やけにしっくり来るようになった。 日本語って素晴らしいよね。 余談:劇中の入院土産のプリンを見て、無性にプリンが食べたくなったので帰りにコンビニで買って食べました。 美味しかったです。
なんかあまりにも・・・でもなんか分かる
なんか色んなことがあまりにもきれいすぎるし、あまりに泣かそうという内容なので、できれば見ないでやり過ごしたかった作品。決して悪い作品ではありません。むしろ、悪いのはこの擦れまっくてしまっている自分の性根であり、この映画は汚れもなく、輝いておりました。だからこそ、映画の中の出来事をパクるわけではありませんが・・・この真っ直ぐな作品に距離感を感じてしまうような─よくわかんないけど・・・ まぁ人の美しい部分をメインにして、多少悪い部分も入れながら、より一層その美しい部分を光り輝かせていた、といった印象の映画でした。
優しさで溢れてる作品。
起承転結ははっきりしない。けれど、若者、とくに10代の複雑な内面を上手く表現できている作品だった。 登場人物みんなが優しくて、良い人で、見終わったあとは自分も良い人間になったような気分に。 疲れた時に見ると心が救われそう。 . 高校生は自分が将来どうなりたいのか、進路はどうするのか考える時期。それと同時に、今までよくわかっていなかった家族のこと、今回の作品中だったら父の単身赴任、嫁姑問題などが見えてきてしまい、家族についても悩みを抱えてしまう時期でもあると思う。 そんな若者の葛藤と、それを乗り越える姿を描いた作品だった。 . 高校生役の2人、主演の志田彩良と鈴鹿央士のとにかく眩しくて... デートに誘うシーンとか、告白に対してわからないって答えるシーンとか、めちゃめちゃリアルだなって。 自分も高校生のときは自分のことなのに、「わからない」が多かったことを思い出して甘酸っぱい気持ちになりました...🥺💕
家族と自己肯定感の相関関係
原作は読了済。 自己肯定感ってとても大事。友人関係、恋愛、仕事といろんなものに影響を与える。人間は最初に自己肯定感を与えてくれるはずの家族から愛されていないと感じてしまうといろいろとこじらせてしまう気がする。 本作では、幼い頃に母が自分を捨てたと思う陽と、自分は何も持っていないと思う陸が登場する。2人ともとても控えめ。彼らが家族との関係の中でどのように自己肯定感を上げていくかの表現がよかった。 実の親であっても離れて暮らす陸と、血の繋がっていない人たちと家族を始めた陽。とても対照的だ。家族って血の繋がりに寄りかからずに家族であろうとすること、家族としての思いやりを持つことの大切さを感じた。 陽と陸を演じる俳優は、ドラマ「ドラゴン桜」のイメージが強く残っている2人。志田彩良の違和感はあまりないが、鈴鹿央士は雰囲気の違う役で驚いた。彼は「蜜蜂と遠雷」でも違う雰囲気の役だったことを覚えている。映画の終盤にはドラゴン桜のイメージなんて思い浮かばないくらいに陽と陸だった。素晴らしい。
家族や友人との、変わりゆく関係をゆっくりと丁寧に描いた作品です。
志田彩良ちゃん初主演の作品ということと
今泉力哉監督の作品ということもあって、
ぜひ観ておきたかった作品です。
ヒロイン=陽(志田彩良)は高校1年生
父との二人暮らし。
親子関係は良好。 …だったのだが、
ある日、父(井浦新)が口にする。
「父さん、恋人ができた。 結婚する。」
反対する理由も無く、相手の女性との
同居生活が始まる。
先方も子連れ。
4~5才の小さな女の子が妹になった。
可愛くない訳ではない。 …けれど
わがまま。やりたい放題の妹。
自分の作る料理とは、味付けの違う料理。
否応なしに変化する環境に
何かを飲み込む日々が続く。
そしてある日
大切にしていた本が、妹に破かれていた…。
好きな作家の本 そしてそれは
自分を置いて家を出た 母の本。
爆発する陽。 …まぁ 気持ちは分かるかも
…
と、まあ
こんな風にお話は続きます。 (粗い…)
◇
エピソードの一つ一つは
陽を中心にした
周囲の人たちとのつながりを描いていきます。
・中学からの友人達 (男女梅井ずつ。みんないい子達だ~)
・父親 (映像関係の仕事をしているようです)
・新しい母 (父が仕事上で接点のあった女性らしい)
・母の連れ子の妹 (一回りくらい年が離れているのでは)
・産みの母親 (途中、訳あって離婚した事が分かる)
話が進むに連れて、皆それぞれが
過去へのこだわりや
現在の境遇に対する複雑な思いがあって
そういったものを引きずったり
そういったものに縛られながら
みんな、今を生きていることが分かってくる
その描き方がとても自然で
共感できるものでした。
派手さの無いストーリーで、地味な印象も受けますが
複雑な人間関係を上手に描いた
とても良質の作品と思います。
観て良かった。
◇ あれこれ
志田彩良ちゃん
「ひかりのたび」のポスターを見て以来
気になっている若手の女優さんです。
この作品が一番いきいきしていた気がします。
今後も要チェックです。
※「ひかりのたび」の本編を見る機会が無く
予告編しか観たことがありませぬ(…汗)。
どこかのネット配信でやってないのかな…
サンカヨウ
この植物のこと、初めて知りました。
漢字だと「山荷葉」
水に濡れると、白い花びらが透明になる へぇ
どの辺りで見られるのかと調べてみると
長野県とか 岐阜県とか… 山岳地帯の植物 ?
どこでも見られる植物ではなさそうで …ちょっと残念。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
サンカヨウの花の透明度をそのままに感じられる、純粋で繊細なお話。 ...
サンカヨウの花の透明度をそのままに感じられる、純粋で繊細なお話。 スルッと人数が増えて賑やかになる。 その変化に向き合う陽が愛おしく儚いものを見る様な気持ちでしたが、原作と違う後半で随分と大人びてしっかりした印象に変化するのは、映画で膨らんだ良い展開でした。 新しい家族、会った事のない母親、好きな人、それらがぐるぐると渦を巻いている自分でも気づかない緊張感、心が溶ける様子にウルっときて清々しい気持ちに。
映画に魔法を吹き込む術でもあるのかなぁ
今泉力哉監督の静かな快進撃が止まらない。 父と二人で暮らす女子高生の陽。父の再婚を機に始まった義母や連れ子との新しい生活、同級生との恋、幼い頃に家を出た母親との再会などなど、さほど興味がないエピソードのはずなのだが。 愛おしい時間だった。 ずっと観ていたかった。 また魔法にかかってしまった。
長回し。
かそけきという言葉もサンカヨウという花も知らなかったので、一応下調べして鑑賞。 今泉力哉監督作品はここ最近毎回見てるので、今回も期待。 この映画は多くのシーンが1対1の対話で出来ている。父と娘、新しい母と娘、友人同士などなど。 そのほとんどが独特の長回しで、会話の間にある感情みたいなのを読み取るような構成だった。 その対話の中で、そこにいない誰かのことを思いやったり、常にその対話には誰かを思いやるような感情があって、鑑賞が終わってから「なるほどサンカヨウってそういうことなのかな」と感心。 とても優しい映画だと思う。個人的に喫茶店でアルバイトしている子の本心を語らず、しかし気持ちを押し殺さず、みたいな中井友望さんが良い味出していたと思う。 父役を演じた井浦新さんも彼の人柄そのままのような優しい人。 ただ、正直長回しが多くて、皆の話し方も優しいので、後半ちょっと退屈してしまった。そんなに長時間映画でないのに、長く感じてしまった。内容的に悪いとかではないが、みんな優しすぎるから子守歌とか絵本みたいに自分には感じてしまった。これは自分の感性の問題かもしれないが。 その時のコンディションや心情で違う見方をしてしまうから映画と言うのは難しい。 作ったことないのに偉そうなことを言うが、本当制作するという事は凄いことだと思う。
自分も通ってきた時代だろうけど
今泉監督というだけでざわつき、期待の高まりを感じます 親や同級生、異性の友人など、どこか共感できる似た体験を思い出せそうな、観ていて懐かしさ、つらさ、残酷さ、入り交じった思いがありました 自分で選ぶことのできない親子や家族関係の中で、よその家庭が自分のところとは違うことを知り、その与えられた環境の中で折り合いをつけて生きていく、主人公の陽の父との二人暮らしも、いなくなった母親とのことも、思うことはあったろうに彼女なりに折り合いをつけていたであろう それが父の再婚を機に、新たな家族を作っていく過程の中で、悩み苦しみ、そして同級生陸への思いとも重なって、前向きに生きていこうとする陽の姿に、娘を持つ自身としては自分の幼かった過去と親として子を見る思いを重ねていました 原作は未読ですが、原作と違うところがあったとしても、志田さん鈴鹿さんの気持ちの揺れは、年取った今の私が観ても時めくものがありました 他の方も指摘されている同級生役の中井さん、ああいった役回りもほろ苦く感じるものでありました (10月21日 京都シネマにて鑑賞)
小さな温もりの芽生え
心で向き合う長回しの対話、その画に漂うは否定のない理解の気持ち。いつも、単調に内面の変容を描くことに優れている、それを今作でも引出していた。単純なようで複雑、逆も然りな日常。明快な結論など求めずに互いを受け入れてみたときに、咲く花がきっとあるはずだ。
全81件中、41~60件目を表示