「舞台劇の映画化」成れの果て Kさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台劇の映画化
元々舞台劇であったものの映画化と聞きとても納得。出てくる人がみな舞台劇の登場人物らしいデフォルメされた存在であり、強烈にいやらしく戯画的で面白い。その中で一人、主人公はリアルそのものであり、迫真の演技は素晴らしかった。ただそれゆえに見ていて苦しかった。
世の不条理を告発する部類の映画は好きだし意欲作だと思う。ただ主人公が憎しみを吐き続けてその先が描かれていないことにどうしてもモヤモヤしてしまう。このように出口のないさまがリアルな被害者なのだということもわかるし、狙った通りの後味の悪さだなのだろうとも思うが。
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