「黒人たちの叫び。そしてラテンとの融合。ミュージシャンは必見の映画。」サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時) M.Joeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0黒人たちの叫び。そしてラテンとの融合。ミュージシャンは必見の映画。

2021年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最高でした。
ニューヨークで行われた1969年の野外コンサートは、前年までにマーティンルーサーキング、マルコムX、ケネディ大統領と次々暗殺され社会的に大きな波が押し寄せてきた時代。
歌詞が字幕で出され黒人の人権を強く訴える歌に心打たれました。当時の様子を多くの人がインタビューで語り、まさに現実問題として黒人の置かれた状況を扱った熱いコンサートです。私的にはこのような社会背景の中から出て黒人たちに支持された音楽に心揺さぶられました。
「ソウルとラテンの融合」と大きく紹介されたのが、レイバレットとモンゴサンタマリア。画面でもニューヨークの地図が映し出され、ラティーノのスパニッシュハーレム、いわゆる黒人たちのハーレムの位置関係も紹介された。ラティーノの事を含めて、もっと多くの人にニューヨークのラテン音楽を知ってほしい。
このような歴史的なコンサートが50年も上映機会がなかったというのが驚き。当時、どこの配給会社も取り扱ってくれなかったよです。
若かりし頃聞いていた懐かしい曲が出てきたときはとても感激。特にスティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、ザ・フィフス・ディメンション、ライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、テンプテーションズのデヴィッド・ラフィンのマイ・ガールほか多数。

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M.Joe