「期待以上のものは─それでもなお─」サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時) SHさんの映画レビュー(感想・評価)
期待以上のものは─それでもなお─
この手のドキュメンタリーは、音楽を説明でつぶしてじっくりと聴かせてくれないことが往々にしてある。この映画もやはりその範疇だった。発掘映像に近いから、もっと音楽をじっくり…と思ったけれど、当時の時代背景とか人々の思い、あるいは楽曲の説明など丁寧にしかも巧みに組み込まれていて、非常に為になったし、自然と音楽への興味も高めてくれたように思えたので、想像以上に感動した。
もっとハービー・マンとかもじっくりと聴きたかったし、ニーナ・シモンもフルで聴きたいと思ったけれど、ニーナの説明とか個人的な話など巧妙に絡み合っていて、結構感動したからなー。
ウッドストックの映像ものに比べると、どうしても映像も音質も劣っている印象は受けるが、熱量や感動といった面では遥かに上をいっていたような…
良かった、良かっただけにさらに欲深き気持ちになってしまいました。帰宅後、ハイレゾなんぞを貪ること必至。
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