劇場公開日 2021年7月16日

  • 予告編を見る

「アクションよりも仕掛けで対抗するリーアムおじさん」ファイナル・プラン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アクションよりも仕掛けで対抗するリーアムおじさん

2021年7月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「96時間」でおじさんアクション映画の先駆者となったリーアムおじさんの新作。いや、少し前の作品からアクションを控えめにしているんだろうなとは感じていた。本作はさらにアクションは控えめ。
数々の銀行強盗を成功させた犯人が、愛する女性のために自首しようとする話なのだが、ポイントは元海兵隊の爆弾処理を担当していたってところ。これで少し衰えてはいても格闘や銃撃戦だけでなく爆弾を仕掛けることができる。うまい設定だ。
実際、捜査官との攻防はなかなかよい。特にあいつを捕らえるやり方は、自分の経歴等を知られていることを前提にした作戦で見事。アクション控えめだけど、心理戦や仕掛けで対抗する姿を楽しませてもらった。
でも、そもそもの話として、愛する女性のために自首して罪を償おうとするのはどうなんだろう。しかも取引を持ちかけて減刑を狙うなんて虫がいい。恋人も「この人悪い人じゃない」なんてかばう始末。銀行強盗だったことや偽名を名乗っていたことを簡単に受け入れられるのか。
そしてFBIの捜査もどうなんだろう。隠していた現金を捜査官が運び出してアジトに隠したことは、車のナンバーで追跡すれば早々に判明しそうなのに。
そこらへんがモヤモヤしなければもっと楽しめた気はする。リーアムおじさんの映画にあまり求めすぎてもいけない。

kenshuchu