Fate/Grand Order 終局特異点 冠位時間神殿ソロモンのレビュー・感想・評価
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評価を荒らされているように感じます
初めに、主人公を指して鯖太郎呼ばわりしている低評価はほぼ荒らしと言って過言でない状態です。満点とは言いませんが0.5だの1だのというほどのものではありません。
確かにサーヴァントたちの掛け合いが大部分カットされるなど不満点は有りますが、少ない尺で可能な限り活躍を書いています。
話の本質を何処におくかの差であり、終章ひいてはFGOの主人公が誰かといえば藤丸とマシュで終章のキーキャラはロマンとゲーティア及びレフであるのです。
見せ方に難が有ったり1部全体をアニメ化できなかったしわ寄せは有りますが、過剰に貶されるほどの事ではないです。
FGOが好きな人は見て損はないでしょう。
原作ファン以外には向かない内容
完全に原作ゲームファン向けに造られた内容。
世界観どころか状況説明皆無でいきなり最終回状態なので予備知識なしの人には何が面白いのかさっぱりかと思います。
元々テレビ放映した7章の特別番組として放映する予定だったそうで、確かに喋らないキャラクターが多くサーヴァント同士の掛け合いを期待するとがっかりするかも。
笑っちゃうんすよね
まず言っておくとお金をかけて見る価値は無いです。
はっきり言えばファンほど見る価値が無いと思います。
その理由はズバリ、主人公である鯖太郎です。
彼を活躍させたいが為に他のサーヴァントの掛け合いや描写をほぼカットしており、終章の本来の魅力はゼロと言っても過言ではありません。
そもそも原作では帰ってくるまでがオーダーと言われているのに生存を想定していない装備を着させたり、令呪三角をわざわざ鯖太郎に全て使用させるために取っておくなど脚本家は何を考えてるのかと思い確認したところ…
まさかの原作者の奈須きのこその人でした。
終盤鯖太郎から光の翼が生えてくるシーンには思わず笑いが堪えきれず、ああほんとに鯖太郎煽りが悔しかったんだなとしみじみ思いました。
アニメ勢は嬉しいと思う
マシュと藤丸の物語としては面白いんだと思う。
でもゲーム勢でアニメ初見で見た自分の感想としては全体的に薄すぎる。時間が足りない。
マシュとゲーティアの掛け合い、フォウくんとのやりとり、ゲーティアとソロモンの対話などもっと時間をとってやるべきだと思う。キャメロットみたいに2部制でも良かった。
自分としてはマスター=自分なのであんまり藤丸に思い入れがなく、ただ藤丸が出張り続けているだけに感じてしまう。よくわからない召喚システムとか。あと令呪なにとっといてんねん、マシュに全部つかえや。ゲーティアとの青春殴り合いナニアレ。
あと声優のギャラとかで都合つかないのだろうけど無音のサーヴァントが多すぎ、せめてゲームボイスからの流用でもいいから宝具ボイスぐらい流していただきたい。
マシュの消滅シーンもあれがソロモンの1番の見せ場だと思うのにあっさりしすぎ、ゲームの方がまだ感動移入できるし泣いた。
ゲーム派の厄介オタクとしては残念な部分が多い映画でした。
ゲーム未プレイ勢です
アニメのみ視聴でここまで見続けてきました
あれこれ考えながら見るより頭空っぽにして観たので
素直に楽しめました。オールスター勢ぞろいは
やはりグッときましたね👍
あと隣に居合わせた方々があれはゲームプレイ勢向けだった
未プレイ勢がそもそも来るはずない!と話されているのを横で聞いてて
ひどい決めつけだな…ここにいるんだが…と思いました
あとなんと言っても見どころは、尻ですね。
全国の尻好きは前のめりになって見やがれ!です
サーヴァント好きには物足りないかも
とあるサーヴァント推しです。推しが劇場版で喋るかも!とドキドキしながら足を運びました。
出番は一瞬。ボイスも無かったです。
メインビジュアル+α数騎以外のサーヴァントほぼ喋りません。動きもありません。出番も一瞬です。
あれだけ多くのサーヴァントが活躍するソロモンですから、色々と仕方が無いとは思ってます。
ストーリーも正直物足りなかったです。90分でソロモンは難しい。エンディングのフォウさんは良かったです。
DVDが出たら推しをスローで探します。
ファンとして
とりあえず主人公バカにされてムカついたから活躍させなきゃ悔しいっていう安易な考えでわざわざサーヴァントの出番削って藤丸の為にアクションシーン令呪三角残して無双させてっていう
視聴者を舐めてるとしか思えない映画。
普通に考えたらマスターとしていいとこ見せるべきだろう。
センスの欠片もない
奈須きのこという作家については昔dddという小説を借りてそれなりに面白い人なのだなと思っていたがFGOの悪評と鯖太郎という主人公が気になってつい見に行ってしまったが全くの失敗だったと言わざるをえなかった。
単に無能だと呼ばれる主人公の評価をなんとかして上げたかったというモノが見透けて見てとれた
ファンドにはいい意味でたまらない作品です!
他の方レビューは自分の好きなサーヴァントが話していないとか細かい部分を気にしている方がいますが、自分の好きなキャラなんて出てきてもいませんよwでも作品だけでみたらとても感動しました!
確かにキャラはもう少し喋って欲しいかったですかねw
なんとも
事前に評価がかなり分かれてると知ったうえで鑑賞。
自分としては推しが喋ってくれたので満足。ストーリーもゲームの方をしっかりなぞっていて面白かったです。でももうちょっと宝具演出や鯖の声が欲しかったなぁって感じ。あとアクションも。
今の評価は期待度が激高で行った人の落差で下がってるイメージなので、バビロニアが面白かった人は同じ期待値で行くといいかも。
円卓よりはマシになったけど、、、
円卓よりはマシだったけど、もっとキャラ喋らして欲しいし、同じかけ声だけでちょっとくどく感じたし、そこはしっかり書けよっていうところが、対して激しいシーンでは無いのに雑だったり、キャラの作画で、特にゲーティアの作画バランスが酷い。
話しのまとめ方とかバランスも、いらないところに力入れて、変に説明や語りが多くなってぐだぐだになった感じでした。
最後のところもゲーティアがただ殴ってソロモンを止めようとするんじゃなくて、もっと必死さを出して欲しいし、vs ぐだおの殴り合いも、展開唐突で、もう良いかなってなった。
一応ストーリーとバトルシーンが、円卓の時より進歩していたので、星2です。
fgoは、映画化はもうしないで、普通のアニメ化でいいと思う。
良くできていたが、あと一押し!
音楽、映像、脚本も、非常にゲーム映画化作品として良くできていました。ゲームシステムをよくあそこまでまとめたなと。良い意味で、どう映像作品化するだろうかという期待を裏切ってくれた。
他の方が言うようなゲーティアの造形も、感情的で丸っとしてて絶望感がなくなってましたが、愛を持つがゆえのビーストクラスと考えると、納得できましたし、より可愛く見えました。
色彩の歌詞にもあるように、ゲーティア・マシュ・ロマニに焦点を当てたテーマは、しっかりできてたので一つの映像化作品として満足のいくものでした。
中盤以降の展開、藤丸の活躍も、公開前に脳内で再生していたゲームでの戦闘を思い起こさせるもので鳥肌が立ちました。
不満点を挙げるとするなら、
全体的にテンポが微妙に悪く、ロマン感じるブッ千切った盛り上がりと絶望感、お祭り感が無かったこと。
一般人も見る映画として、ゲーム作品を映像化させるには、簡易召喚礼装とサーバントの再現の仕方はあれでよかったかなと思いますが、
個人的にはどうせなら120分くらいにして、前半の集結シーンに絶望感と、趣味に開き直ってサーバントの活躍シーンをお祭り騒ぎにしてほしかったです。
欲を言えばまとまってて良くできてたけども、期待感に対してあと一押し、集結シーンに“溜め”と、“それ以上の盛り上がり”が欲しかったです。
あと一つは、個人的趣味ですが、ゲーティア・マシュ・ロマニにテーマをしぼるからこそ、
ラストのエンドロールは色彩を聴きながら、その歌詞でマシュとゲーティアの物語と対比を補完したかった。それがあれば泣いていたかもしれません。
2回くらいは観たいかな?と思う良作でした。
美しい映像作品
◆映像面
✔︎キャメロットの作画に納得
引くほどにキャメロットの作画崩壊してたけど
やはりufo, A-1, Clover Worksこのあたりが
レベルおかしいという話だった。
✔︎魔神柱のCGがグロい!(褒め言葉)
敵キャラの描き方がグロくてよい。
◆ストーリー面
✔︎宝具演出をもっと見たかった
すごく楽しみにしてたけど多分10超えてない。
✔︎マシュシーンカットは違和感
これなぁ、これが唯一ちゃんとした減点要素。
✔︎挿絵と同じ描写
最後周りのシーン、挿絵と同じ構図なのは
ファンのあのシーンだ感をくれてよかった。
考察
✔︎ステラから考える特別上映 "終局特異点ソロモン"
特別上映、映像化……
そう、この作品「映画」を名乗ってないんですよ。
それは時間的な制約もあるけど、
この作品はあくまでFGOを映像化しただけ、
だと思ったんですよね。
「魔神柱潰し尽くす数の
宝具演出もっと欲しかったなぁ」
とガッカリした自分にあの言葉が聞こえる。
「ステラが、一条の流れ星が落ちる時、おそらくその場では静かな時が流れているんですよね」
キャメロット前編を語る声優さんのお話。
この時僕はハッとした。
僕らはゲームとしての演出を期待してたけど
もしあの小説が如きテキストが映像化された時
その世界ではどう見えているのか。
ステラを爆発する音で覚えてしまっている僕らは
流星となるあの一矢が本当に放たれている時、
静かな夜のとばりを想像できていない。
今回の宝具演出もそうだった。
藤丸たちが走り抜けるあの戦場で
ゆっくり各英霊たちとおしゃべりしたり
1人1人の宝具なんて見ていられないだろう。
だからあの演出方法は、
駆け抜ける戦場では無口に英霊たちは戦い
(予算の関係で声入れられないでふーではない)
として評価できるなと。
鯖好きにはすごくつまらない映画
(公式の)藤丸立香、マシュ、杉田が好きなら楽しめる映画なのかもしれません。
しかし、私が終局で一番好きだったのは怒涛のサーヴァント達の活躍だったので、この映画でほとんど一言も発せず人形のように戦う彼らを見てゾッとしました。
スマホをミュートにして周回戦闘してるのを見てるような、物語の中では多弁だけれど実はスマホを押した時に決まった文言を喋るキャラクターのイラストを見てるだけなんだよと突きつけられたようなひどい気分です。
終局で二番目に好きだったのはゲーティアとの最後の戦闘でした。
あのシーンはゲーティアが崩れ去る瞬間の最後の抵抗(でないとちょっと鍛えたくらいの一般人が勝てるはずもない)と思っていたのですが、映画では謎のボクシングのような戯れに驚き失望しました。何遊んでるの?としか思えなかったです。
記憶違いかもしれませんが、最後の脱出で主人公は走ってたと思うのですが、トボトボ歩いてる意味が分からないし、せめて足を引きずってでも走って這いずっても進むような表現にして欲しかったです。
あとは、ゲーティアの作画が滑稽だったり、キャラの引きの顔がのっぺらぼうだったり、くどくど分かり切ってる説明を口頭で垂れ流したり、とにかくテンポの悪いひどい映画でした。
繰り返しますが、公式の藤丸立香、マシュ、杉田の朗読が大好きな方以外には観る価値なしです。
アニメ、6章映画も観てきましたが、すべてはスタッフが用意した「藤丸立香」を活躍、無双させたい話だったという印象です。
主人公に感情移入していればいるほど、自分のカルデアとの乖離がどんどん広がっていく感じです。
主人公は最低限にして、サーヴァントの出番に尺を裂いた方が良かったと思います。
コンテンツを楽しめないのは自分がターゲットの客層ではなくなったからなので、黙って去ればいいし、あまり文句は言いたくなかったのですが、映画にお金を払ったからせめて最後に文句ぐらい言ってもバチは当たらんだろうと思いレビューさせていただきました。
FGO一部は楽しいゲームでしたね、ありがとう。さようなら。
大事なところを省いてしまった。
製作がキャメロットの時とは違いTV版バビロニアと同じクローバーワークスだったので期待して見に行きました。作画やおおむね展開は良くてまぁ満足かなくらいでした。ただ原作のスマホゲー版をやった後では今一物足りなさがありました。円盤でその辺を補完してもらえたら星4くらいはつけたいです。
~以下ネタバレ注意~
良かった点
・シナリオのキーマンであるロマニとソロモンを中心に描かれているのでロマニファンとしてはよかったと思います。
・とにかく作画が良い。バビロニアであれだけ派手なアクションシーンをしていたので期待していましたがとてもかっこよかったです。
・フォウ君が可愛いかった。
・後半は杉田智一メインだった。ファン的にはうれしい。
・ちゃんとエンディングをきれいに締めてくれたのでアニメ版は一区切りかなと思えた。
良くなかった(物足りなかった)点
・特異点突入後の展開が悪く言えば雑。
・ゲーム版で全サーバントが駆けつけるシーンはメインでしゃべるのはジャンヌとネロで
他のセリフはほぼ無し。サーヴァント同士の掛け合いが熱くてよかったのに戦闘中のセリフもほぼ無し。
見どころのシーンのはずなのに作画が神がかり的に良いだけに残念。
ギリギリのところでゲーム版で言えばアヴェンジャークラスが駆けつけるシーンもなし。
・マシュが最後に救われるアノシーンがカットされている。これが一番よくなかった。ストーリーの
最初から最後の締めくくりで重要なヒロインが救われるシーンがカットされてしまっているのは
正直残念というかがっかりした。藤丸とゲーティアが殴り合いをするシーンを追加するくらいならフォウくんとマシュのシーンを入れてくれ。ブルーレイ等が発売されたら是非追加して修正してほしい。
・よく考えたら声優がモブキャラ十数人いるかいないか。
不満点もいろいろ述べましたが駄作ではなく、90分の映画でうまく重要な点を抽出して映像化したいい作品ではありました。
面白かったですよ
終局特異点を攻略した時のワクワク感がよみがえりました。他の方のレビューにもありますがもっとサーヴァントに活躍して欲しかったですね。でもカルデアのメンバーを主軸に据えた物語ならあれでまとまりがあって良かったのかも知れません。
ゲームをプレイしたマスター達なら観て損はないです。全くプレイしていない方には用語等理解できないことが多いかも。あと少しでも主人公が活躍すると蕁麻疹が出る方も観ない方がいいでしょう。
2時間弱では足りなかった…!
前提として、ゲームをプレイした人向けの映画です。
未プレイの方やストーリースキップ勢の方はよくわからなかった映画でしょう。
その上でレビューをします。
アクションシーンやジャンヌの演説など沢山の熱いシーンはありました。マシュが宝具を防ぐシーンは不覚にもウルっと来たのも事実です。
しかし、圧倒的に尺と予算が足りなかった…!
終章の大きな魅力は、敵味方を超えたサーヴァント達の共闘シーンだったはずです。
邪ンヌとジャンヌの掛け合いや、船長達の掛け合い、円卓やファラオ、アーラシュのやりとりが見たかった!
しかし尺の都合かサーヴァントの戦う姿は各騎一瞬で終わり。予算の都合かセリフはほぼ無く、ジャンヌとネロ以外のサーヴァントは無言か一言二言のみ…寂しいよ!
あと、ソロモンの消滅からゲーティア撃破までの流れもちょっと…
ゲーティアの根幹を崩すような魔術ですよね?数分動き止めて終わりですか?何普通にピンピン動き回ってんだお前。
人王戦も個人的にはうーんポイント。満身創痍のぐだがどうやって戦うのか気にはなってましたが、肉弾戦かぁ…それこそ各章の看板サーヴァント達が集結して決戦!とかじゃダメだったのかな。尺の都合かな…と思って見てました。
ちなみにぐだのパワーアップについて否定的な意見が多いですが、私は嫌いではありません。
マシュを殺され、殴りかかってこいと啖呵を切られたぐだが、今まで通りサーヴァントに頼り切りはありえない。どんな形であれゲーティアにトドメを刺す一撃はぐだの手で撃ち込まれるべきだったはずですから。
まぁコロナ禍やキャメロット前編がコケたこともあり全力で作れなかった作品なのかなという印象でした。
叶うことなら、何年先でもいいのでサーヴァント達のセリフや演出を追加したBlu-rayなんかを発売してくれないかな…と思っております。
(ネタバレ内では長文語り)FGOプレイヤーのためのサービス
【長いので三行で】
・もっとサーヴァントの描写に尺取ってくれ、喋らせろ、かけ合わせろ、連携させろ!!
・藤丸、前に出すぎ。おまえの役割は後方支援のマスターだ。令呪はサーヴァントに使え!
・ロマニ・ダヴィンチ・フォウくんの描写はいうことなしの満点。
////////////
【ここからはただのクダまき】
最初に、FGOを遊んでいない人にはなんのこっちゃわかりません。
そもそもFGOを未プレイの人は何しに来るんだろう。地上波アニメのバビロニアの続きのつもり…??
つまり原作を知らない人のコトは完全においていくストーリーです。だが、それでいい。
その性質故にこのレビューを見に来る人はすでに映画を見た人が大半だと思うのです。
(見に行こうかどうか迷って評判だけ見ようとして、微妙なネタバレ踏んだ、、、って悲劇は起こりえないのです)
と、いうことで、今回はネタバレこみでの感想を書きます。
最初に驚いたのは魔神柱の描写の細かさです。
イボイボ、質感、ぐねぐね感、うにょうにょ感、素晴らしい触手です。
一般アニメなので、イカゲソのごとく対処されてしまいますが……。
あの映像は非常に良いものでした。
ではストーリーはどうだったのか。
前提として、この映画を心から楽しめるのはロマニが好きな方、藤丸やマシュが好きな方々です。
しかし、この冠位時間神殿ソロモンというエピソードにおいて、魅力はそこなのでしょうか??
もちろんマシュがゲーティアの宝具を受け止めるシーンはクライマックスのひとつでしょう。それは否めません。
ゲーティアの主義主張もロマニの人生も立派に感動を呼べるシーンです。
しかし。
しかし、です。
我々、FGOプレイヤーが冠位時間神殿をクリアしていた時のアツさはそのベクトルではなかったでしょう!
圧倒的な敵。数少ない物量。
藤丸とマシュだけでどのようにあの凄まじい72柱の魔神柱に立ち向かうのか。
絶対絶望に陥ったその時に現れるサーヴァント達。
彼ら彼女が、それぞれの人生で、あるいはそれぞれの特異点で相争っていたサーヴァント達が、
一堂に会して魔神柱と戦うシーンこそ、胸の奥が熱くなり、「明日も仕事なんだけど…!」と夜更かしをしながらテキストを読み進める衝動の根幹部分だったはずです。
その要素は確かにあった。あったのです。
数十の英霊が自分の意志で集結した、それはいい! ジャンヌの演説もあった、それは素晴らしい!
ましてや流星のように数十のサーヴァントが各地に降り立つシーンなんか鳥肌ものです、本当にありがとう!
いや、でも、ちがう!ちがうのだ!!!(はい、ここからめっちゃ早口モードで読んでください)
第一特異点のサーヴァントであればエリちゃんと清姫に喋ってほしかった。なんならエリちゃんに歌ってほしかった!
ジャンヌオルタが恨みがましい言葉を吐きながら宝具で魔神柱を串刺しにしてほしかった。そしてジャンヌに窘められてほしかった!
アマデウスとファントムに共演・演奏してほしかった!
第二特異点の皆様はわりと出てきた。みなさん、喋って!!
個別に戦うシーンはわりと出てきたけれど、彼らは連携をとっていなかった!
ローマ軍といえば史実では重装歩兵達の連携だろう!?
ローマ歴代皇帝の連携攻撃とか見たかった! カエサルの演説を聞きたかった! おいスパルタクス、脚本に反逆しろ!!
第三特異点チームは船の存在感が強いから忘れがちだけど、あのストーリー他にサーヴァントいっぱい出ていたからね!?
黒ひげとドレイク船長の息を合わせた「てーーーっ!!!!」が見たいに決まっているじゃないですか。どうですか
全力でビビりながら指揮をとるイアソンのへたれな晴れ姿もみたがったですとも!
あと藤丸を送り出すためのエウリュアレの歌は!?
第四特異点以降に至ってはもはやただの空気じゃないですか。
止め絵でチラっと「あ、うつった」程度じゃねぇですか。なんだよ、修学旅行で教師が撮った写真かよ!?
モーさんは見せ場をもらっているからいいとしても、ジキルもジャックもナーサリーもPもどこにいた!? なんか画面の端々にいたのは知っているけど!!
Pが子供たちを指揮して戦うシーンとか、ジキルがバーサーカーになるとか、
ゴールデンや玉藻の前もいる、ニコラテスラ博士もいるんですよ。せめてゴールデンスパークやシステムケラウノスぶちかましてよ!そこらへん期待していましたよ!?
第五特異点。おまえら、来ていたのか!?
っていうか、なんかしていたか!?
ロビンが毒づいて、エジシンが「発明品は!」とか叫んで、マハトマUFO舞わせて、
メイヴちゃんとクー(オルタ)ちゃんが蹂躙しているシーンとか出せなかったか!?
さすがにあんまりだと思ったのか、師匠が後からちょっと見せ場を持って行っちゃったじゃないですか。その師匠も、なんか喋れよ!!!
第6特異点のキャメロットチームについては、本当に、本当に登場シーンが少ないのですが、
登場するたび、いちいち一枚の絵のようにビシっと決まっていてカッコいい。ガウェイン卿、あなたの横顔が最高でした。
みな自分の意志で現れた、というこのシーンにおいて、円卓軍だけは軍団で現れているんですよ。
個々に強いサーヴァント達の活躍シーンですが、円卓だけは軍として登場している。この頼もしさ、伝われ! 横でちょろちょろしている三蔵ちゃんもかわいい。
……が、あれ? ハサンの皆さんは? どこ?? 彼らも立派な縁を結んだサーヴァントたちですよ!?
アーラシュさんにステラ打てとは言いませんが、円卓軍も含めて「登場したぞ!わー、かっこいい!!」だけなのはすごく消化不良!
せめて、アーサー王の号令のもと円卓の騎士たちが突撃するとか、ハサンが暗殺を仕掛けるとか! そういうシーンがちょっとでもあれば!
第七特異点、唯一それっぽいのはケツァルコアトル姉さんが活躍していたことくらいでしょうか。
マーリン、まったく出てきてねぇじゃねぇですか!!!!
アナちゃんに「マーリンは死ぬべきです!」って再度言ってほしかったよ!あ、ゴルゴーンから分離したアナちゃんの描写はとてもよかったです。
あと英雄王、おまえ訳知り顔でカッコつけてるけど何もしていないな!?
ルチャの姉さん、単独で見せ場あるんだから喋れよ!!!
で。
そこからは「強く縁を結んだ」というサーヴァント選別。
人選は別にいい。これについてはどのサーヴァントを選んでも必ず解釈違いを起こすからそこに言及してもしかたない。
※なので、序盤にアレキサンダー、槍ヴラド、サンソンを呼んだのもよいとする!
選び抜かれた彼らの活躍は非常に素晴らしい。ゲーティアと切り結ぶネロ陛下はかっこいよい!
ベディヴィエール卿も(騎士にあるまじき不意打ちしてるけど)まあ良い!
ナイチンゲールさんはゲーティアと拳で撃ち合うほどの最強っぷり。そう、こういうのだよ。こういうのを待っていたのだよ!
…と、こういうシーンであっても、サーヴァントはただ「呼ばれた兵力」に過ぎないのです。ネロちゃまがちょろっと喋った程度で他は喋っちゃいねぇ。
違うんだよ!!
サーヴァントがそれぞれ事情を抱えて、それでも集結してきたんだよ!
何よりダビデ! おまえ、このシーンでここにいるならなんか言えよ!!そこにソロモンいたんだろうが!
そんなことだからソロモン君が「やーい、おまえの父ちゃんダービーデー!」とか言っていじめられるんだぞ!
尺がもうちょい出せただろう。94分映画ならあと10分、ほんのあと10分だけ、そういうシーンを追加できなかったのか!?
その10分でほんと心の底から満足できただろうに!!
っていうか、追加サーヴァントは!? 巌窟王ひとりいても仕方ないだろう! 酒呑や謎のヒロインXを!ノッブたちを!
ぎゃははははって笑わせながら戦場に投下していけよ!!!
「退去せよ」なんてしょうもない言葉ではい全員登場シーン終了!とかにしてるんじゃねぇ!!
//
と、いうことでストーリーの話に戻ります。
私は上記の集結してきたサーヴァントたちの掛け合いや連携攻撃が見たかったので、それ以外はおまけです。
ロマニの描写は最高。ダヴィンチちゃんは美しくて綺麗なお姉さんやってて最高。
マシュは本当に良い子です。最高。
藤丸はあんまり前に出てきて欲しくなかった。
いやカッコいいシーンを出さないといけないって思っちゃったんだろうね。バビロニア、さんざん酷評されたもんね。
でも、FGOのマスターは凡人ですよ。意志の力と魔力タンクとしての役割があるんですよ。
藤丸がマシュの盾をもって肉弾戦を仕掛けちゃダメでしょう。
(弱っているからといっても)藤丸がゲーティアと殴り合っちゃダメでしょう。
ゲーティアと互角に肉弾線できる藤丸とか解釈違いもいいところです!
フォウくんのモノローグをエンディングに持ってきたセンスは素晴らしい。泣けます。
//
例えばね。声優さんたちに一斉に喋らせてもよかったと思うのです。
中央マイクで「ふっ」とか「はぁっ」とか言わせて、
その実、右マイクだけ、左マイクだけ拾って聞けばこのサーヴァント達がかけあいをやっているんだとかやれば作画コストなしで戦闘描写中に充分観客が満足できる「この大規模戦争のあちこちで、あのキャラたちが戦っているんだ!」と胸アツ展開になれたかもしれないのに…!
声優さんをあと十数人起用するのって、二時間映画製作費の規模で見てもそんなにお金がかかることなのでしょうか…。
せっかくですからこのレビューをみてくれた皆さん。
少しでもレビューに共感してくださったならば、サーヴァント同士の「〇〇と××のこういう絡みが見たかった!」をコメント欄にでも書いて教えてください。
私は、アーサー王の指揮で軍団戦を仕掛ける円卓の騎士たちと、ドレイク&黒ひげの一斉艦砲射撃が見たかったです。
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