「ラストの台詞に全ての答えがある。」恋の病 潔癖なふたりのビフォーアフター はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストの台詞に全ての答えがある。
強迫性障害という特徴を持つ超個性的な男女の恋物語。全編iPhoneで撮影しているということを知らなかったので始まった途端何だこの画角は?と思ってしまいました。もうそんな時代なんですね。
ボーチンとジンは極度の潔癖症によって外出時はレインコートをフードまで被りマスクに手袋も手放せない。家にいても毎日隅々まで掃除しないと気が済まない。同じ世界で生きる2人は出会い恋に落ちる。そしてマイナスをプラスに変えながら同棲生活を送るようになる。途中まではそんな2人を応援しながら観ていたのに、ある朝突然ボーチンの潔癖症が消え去ったことで物語はあらぬ方向へ転がりだす。
不穏な空気に包まれだす後半。さっきまで弾んでいた胸が違う意味でドキドキしてしまうような展開。もうラストはえー?!ですよ。びっくり。これはタイムリープでもパラレルワールドでもなく潔癖症であるということすら1つの要素に過ぎない。そこに何が当てはまっても成立するという訳です。あれだけ理解し合っていたはずなのに歯車が1つ噛み合わなくなるとなんて脆いのか。なるほどな~。
ジンがお洒落で献身的でめっちゃ可愛かった。ボーチンはムキムキでした。
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