「水俣病の事を知れる良い映画だった。 ジョニーデップと國村隼が出てる...」MINAMATA ミナマタ panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
水俣病の事を知れる良い映画だった。 ジョニーデップと國村隼が出てる...
水俣病の事を知れる良い映画だった。
ジョニーデップと國村隼が出てるのは鑑賞前から知っていたが、真田広之と浅野忠信が出演していて驚いた。
アメリカの写真家視点ではあるが、当時の被害者、家族、関係者の怒りが伝わってくる作りだ。観ていて胸が熱くなった。
智子さんに関する話は非常に悲しかった。調べたら21歳で永眠している。智子さんは食事に5時間掛かるし、生まれた時から目が見えず、話すことも出来なかった。それでもご両親は精一杯育てた。
ジョニーデップ演じる写真家ユージンは後に「入浴する智子と母」を撮影するが、元々は撮影を断られていたのだから、ご両親のチッソと戦う決意なのか、公にしたいのか、ユージンの活動を評価し信頼したからのか、よく分からないけれど、この写真が後世に残るのは非常に価値があると思った。
チッソとは長い戦いだった。とっくに病気の症状が明るみになっているのに、全く責任を取らないような態度は、とてもまともな人間には思えなかった。判決が下るまで傍観だったのだろうか。多くの人が犠牲になった。
ユージンが初めてマツムラ家に行って、出された食事に手を付けようとしなかったのは、刺身(生魚)を食べる文化が無いのか、水俣病が怖いのか、どっちだったんだろう?
マツムラとなってるけど、正確には上村なのでしょうね。智子さんは上村なので。
よく分からなかったのはアイリーンがユージンに恋した理由だ。いきなりキスして、あれ?っと思った。内面は端折られているので分からない。
智子さんは演技だったのか?リアル過ぎた。
チッソの附属病院患者にもガリガリな人がいて、あれもリアルなのか?
悲しい映画だ。裁判に勝ち真田広之演じるヤマザキが勝訴の文字を掲げても、胸が晴れると言う訳でもなかった。
とにかく悲しい映画だ。