劇場公開日 2022年1月7日

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「「他人ごと」は「ひとごと」と読むのが一般的だと思うよ。」決戦は日曜日 ケンドー鹿児島さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 「他人ごと」は「ひとごと」と読むのが一般的だと思うよ。

2025年12月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

「金髪」「ピンカートンに会いにいく」の坂下雄一郎作品を鑑賞。

元防衛大臣の父の地盤を継いで地方選挙に臨む娘の話。

政治の世界というのはいわばサラリーマン社会の縮図で(規模の違いは勿論あるけども)、実際に政治家のやってる事はわからなくとも事務方の日常業務というのは会社務めをやってる人間なら「あー、あるよね。分かるわぁこういうの」という結構親近感を覚える内容だったり。

とにかく便宜を図ってもらう事に執着する建設業者や後援会のたぬきジジイ共の姿にニヤリとしながら共感したり腹が立ったり。

ストーリーとしては可もなく不可もなくですかね。落とし所もフニャフニャした感じを受けました。北朝鮮のミサイル発射のくだりを始めとしてその手の描写には皮肉が込められていて、なんだか日本のエンタメ界は保守化には随分と手厳しいのかな?余程都合の悪い事でもあるのかな?と。左の端っこから見ればそりゃなんだって右になるよなぁ......なんて深読みしたり。

内田さんや田村さんといった"坂下斑"の方々が良かったのは言うまでもなく、窪田正孝が良かったですね。「悪い夏」の悪党よりも正統派の役柄の方が個人的には好きです。

肝心の宮沢りえはねぇ、なんとなく地頭の良さや常識を弁えてそうな所が見え隠れしてあんまり政治家先生の無能な娘という風には見えないんですよね。斉藤由貴とかの方がネジの外れ具合からして適任だったかも?

ケンドー鹿児島
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