劇場公開日 2022年1月7日

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「【地方の国政選挙/もう一つの視点】」決戦は日曜日 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【地方の国政選挙/もう一つの視点】

2022年1月8日
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日本の”地方”の、それも発展から取り残されたような、勢いに欠ける選挙区の国政選挙の有様をコメディタッチで描いたユニークな作品だ。

地方で、与党自民党の国政選挙に深く携わる人には笑えない作品かもしれない。

更に、先の総選挙で当選した自民党泉田議員と星野県議のバトルを彷彿とさせ、その背景が窺い知れるような場面や、こうして与党の本部と県連候補者による分裂選挙に発展することもあるんじゃないかとか、そんなふうな場面もあって、まあ、もう皆んなが、こうだろうなと思いつつも、あらためて映画のストーリーとして見ると笑えてしまう。

それにしても、ばかしあい、脅しあい、調整から深く関与して候補者を最初から操ろうとする地方議員や地元後援会と地元秘書のあれやこれやは本当に可笑しいし、映画のフィクションでりえちゃん演じる候補が思い切った行動に出るのだけれど、裏の裏目(?)に出ちゃうところとか出鱈目で笑えてしまう。

映画「香川1区」で、ボディガードのように平井元デジタル大臣に寄り添っていた連中が、こうした地元の後援会の連中だとしたら腹も立つが、この作品だと単なるバカにしか見えないのも良い。

そういえば、参院から衆院に鞍替えした林芳正さんと、元々選出だった河村さんのあいだのバトルも思い出した。

この視点は新しいかもしれない。

※ それにしても宮沢りえさんにグッとくる。

ワンコ