「ロサンゼルス郊外の小さな町で保安官代理を務める初老のディーク(デン...」リトル・シングス りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
ロサンゼルス郊外の小さな町で保安官代理を務める初老のディーク(デン...
ロサンゼルス郊外の小さな町で保安官代理を務める初老のディーク(デンゼル・ワシントン)。
現在係争中のある事件の証拠品を入手するためにロサンゼルスの警察を訪れる。
あたかもロサンゼルスでは若い女性を狙った連続殺人事件が発生中。
事件の担当主任は若いバクスター刑事(ラミ・マレック)であるが、ディークは8年前に遭遇した連続殺人事件に似通ったところがあることから、バクスター刑事の捜査に同道する。
捜査を進める中、直近の被害者の死体が発見された部屋を最後に訪れたと思われる電気店店員(ジャレッド・レト)を最重要容疑者として認めて捜査を継続するが、捜査を進める中でディークがトラウマとして抱える過去の事件が首をもたげてくる・・・
といった物語で、ジャレッド・レト演じる被疑者が登場するのが映画中盤、そこまでに別の被疑者が現れるがあっさりと自殺されてしまう。
観ている方としては、電気店店員に容疑を絞ったあたりが判然とせず、ちょっと無理くり感があるなぁと思っているが、店員は怪しい素振りが満載。
ま、サスペンス・ミステリー映画では、これぐらい怪しいと犯人でないというのが通り相場なわけで、かといって、別の不審人物は登場せず。
なので、このままいくのかしらん? と思っていたら、おぉぉ、そう来たか!って感じの展開。
『トレーニング・デイ』+『セブン』のような感じで、事件の真相は五里霧中のまま。
刑事と言えども正義のひとじゃない、苦悩は沢山抱えている、っていうのはよくわかるのだけれど、2時間以上鑑賞してのこの結末は、やはり満足しかねますな(納得しないわけではないけれど)。
なにせ、ワーナーブラザース映画で、アカデミー賞3大俳優共演なので、エンタテインメント性を期待しちゃうでしょう。
やはり、ジョン・リー・ハンコック監督、手堅い監督だけれども、全体的に演出がまだるっこしいですね。