「そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ」リトル・シングス shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ
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映画「リトル・シングス」(ジョン・リー・ハンコック監督)から。
タイトルの「小さなこと」は、何度か会話に出てくる。
「ジュリーは何を食べた?」「ローストビーフだ、なぜ?」
「小さなことが重要なんだ。小さなことが命取りに」というシーン。
また、作品のラストシーン。
「二度と家に来るな。名前も口にしたり、資料を見たりするな。
奴は甦り、君を破滅させる。
覚えとけ、小さなことが君を追い詰める。命取りになる」。
ただ、あまりインパクトがなく、心に残らなかった。
逆に、物語とは関係ないが、主人公の1人である、
ロサンゼルス郡保安局の巡査部長バクスターに、
取調べを受けている連続殺人事件の犯人が投げかけた台詞。
「言い忘れた。家族の写真を見たよ。なんで人前に出すかな。
そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ。
一体どうやって2人の娘を守る?。女性1人とその家族も救えないのに」
この台詞には、正直、ドッキリした。
連続殺人の犯人らは、こういったSNSなどの写真から、
次なるターゲットを決めたりすることがあるということ。
自分たちから、俺たちみたいな人間に、これが私の家族です、
どうぞ、誘拐してください・・って言っているみたいだ、
そんなニュアンスの言葉と受け止めた。
だから「そんなに目立ちたいかな。父親としては失格だ」が、
心に刺さった。
ネット情報を見ているのは、いい人ばかりじゃないってこと。
犯罪者の心情、肝に銘じたい。
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