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よい子の殺人犯のレビュー・感想・評価
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母と認知症の祖父が一緒に住む自宅に、 死んだ父の弟が女と共に転がり込んできた。 阿南が唯一夢中なのは日本のアニメ「ボビッター」だった。最初から最後まで何の救いもない暗黒映画。
動画配信で映画「よい子の殺人犯」を見た。
2019年製作/80分/台湾
原題:最乖巧的殺人犯 The Magnificent Bobita
「最乖巧的殺人犯」とは日本語では
「最もお行儀の良い殺人者」となる
言語は中国語普通語が半分くらい。
主人公以外の家族の会話はほとんどが福建語である。
阿南はオタクの青年。
勤労意欲はなく毎日ごろごろしていた。
阿南と母と認知症の祖父が一緒に住む自宅に、
死んだ父の弟が女と共に転がり込んできた。
阿南が唯一夢中なのは日本のアニメ「ボビッター」だった。
阿南にはオタクの彼女がいた。
阿南はネットオ―クションで「ボビッター」の等身大ぬいぐるみを見つけて買おうとする。
しかしそれはかなり高額だった。
やっと買えた「ボビッター」が手元に届いたのだが、
それは・・・
最初から最後まで何の救いもない暗黒映画。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
思ったよりドラマがメイン、ただ胸クソ悪い展開が強い…
今年、ケイズシネマでやっていたことを知っていたので、その頃から気になっていた作品。スプラッター系かと思ったけど、ちゃんとドラマ重視。少し「だよね」感が強かった。
タイトルから連想されたものとかなり近く、邦題はややミスった印象。台湾の格差や貧困、引きこもりや介護といった話題を折り込みながら、主人公が追い込まれていく姿を炙っていく。そのテーマでそこに行き着くのは容易に想像できるし、どんな話題が来てもそこに帰結するようにしか見えないのが惜しい。しかも、よりによってクズとオタク、二人ともベタなテンプレが透過されているので、あまり捻りは感じられない。借金を抱えた叔父とそこにつく謎の女とか、同じオタク仲間の彼女とか。ちょっとベタにしすぎて新しさはなかったかな。
アニメはカタコトだから、台湾の制作チームで完結させたのだろうと思う。意外と王道な内容ではあるけど、かなりプロットは組まれているので観れる。また、唯一救いを感じる部分もあったので、そのまま尻すぼみになっている印象は受けなかった。「どうしてこうなったのか…」系はプロットの組み立ても落とし方も難しいだけに、ちょっと仕方ないのかもしれない。
全体的に目新しさはなく、終始胸糞が悪いだけなので、あまりオススメはしないかな。悪くはないけど、ちょっと今はあまり良く見えてない。
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