「家族ではなくとも、人のために生きるということの意味」そして、バトンは渡された 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
家族ではなくとも、人のために生きるということの意味
感動して泣けました。最後はこういうことだったのかというミステリーな要素も入っていて、最後にちりばめられた伏線回収があって、感動は増幅されました。脚本も王道をいっているようで凝ってるなぁと思いました。
キャスティングも見事で、主人公のみぃたん、天真爛漫に(みえる)血のつながらないママ、生みの朴訥な父親、育ての奥手の父親、経済力のある老齢の父親、それぞれの俳優がまさに自然にそのひとそのものに思えるくらい。演技ももちろんよかったけれど、ベースのキャラクタが合っているなぁと思いました。
コロナ禍でマスク社会になって他人の表情がなかなか読めなくなって、世知辛い感じになっている昨今だからこそ、ひとりの子供にかける愛情、他人のために生きることのすばらしさ、それは血のつながりだけではないということ、そんなことを感じさせてくれる映画で、とてもよかった。
いまだからこそたくさんのひとに観てほしいと思った映画。
コメントする