シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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作品からムンムンと感じるスタッフ・キャストの皆さんのこだわりと愛が産んだ等身大のヒーローここに参上!続編に大いに期待。
コミュ障で優しすぎる男 本郷猛は秘密結社SHOCKERに誘拐され無理矢理改造手術を受けさせられた結果、望まぬ怪力を手に入れてしまいヒトを超えてしまった存在となり苦悩する。緑川博士とその娘ルリ子の手引きでなんとかSHOKERから抜け出した本郷だったが刺客は迫る。本郷はルリ子から託された赤いマフラーから"仮面ライダー"と名乗り、刺客との激しい死闘に身を投じていく…。
石ノ森章太郎原作の言わずと知れた名作を「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみの庵野秀明監督が構想6年を掛け新たな解釈で令和に蘇らせたシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース4作品目。本作は流血、殺傷描写が通常の映画に比べて激しいためPG-12指定を受けている(仮面ライダーのPG-12指定作品は〜NEXTに続き2作目)。
具体的に表すとベチャ!グチャッ!ドバッ!と仮面ライダーのパンチ力を誤魔化すことなくそのまま表現した冒頭のシーンは必見。池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來等々豪華キャストの名演が心を討つ。特にラストファイトの三つ巴の泥試合は仮面ライダー史に残る名シーン。しかし本作は下手すると「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」よりも会話の情報量と専門用語が多く上映中日本語字幕が欲しいと何回思っただろう。庵野作品に慣れていない人には注意が必要である。
あとはトンネルのシーンがかなり暗いのとマシンガンのマズルフラッシュがかなり眩しいため、ソフト化の際の修正に期待。かなり酷評も多くみられるが、僕はこの作品はなにがなんでも肯定してやるよ。ああ、なにがなんでもだ。
ロボット刑事は何のために出てきたの?
幸せから棒を一本取ったら“辛い”になる・・・て言葉によって頭の中で漢字から棒を一本取っても無理があるかな~などと悩ませてくれた。脳内漢字テスト!
石ノ森ワールドを再現させようと試みたことは評価できるし、ロボット刑事やキカイダーマン(Kだっけ?)を思わせるオマージュも良かった。しかし、シンゴジラほどの画期的シチュエーションは見当たらないし、CGがしょぼすぎたかなぁ。早口台詞も二人の若手俳優には向いてなかったような・・・二号である柄本佑は逆に良かった。
子どもの頃、仮面ライダーが流行っていたのは変身ポーズのおかげだと思うけど、今の時代ではもうダサいのだろうか。と考えていくうちに、どの世代をターゲットにしたのかわからなくなる。
ちなみに「赤いマフラーはヒーローの象徴」という言葉はサイボーグ009へのオマージュなのだろうか・・・
内容は面白くなかったけど、庵野秀明氏の「シン」シリーズの次回作への妄想が止まらなくなってしまった。意表をついて「シン・水戸黄門」なんてのはいかがだろうか?
初代ライダー世代、今も現役のオタクおやじから
待望のシン・仮面ライダー、初日に鑑賞してきました。前置きとして、初代ライダー世代で、現役オタク、旧作品の現代解釈リメイクにも理解があるつもり。そして庵野監督を学生作品時代から並走、応援しているガチファン。そんな私の感想ですが今回は、何をしたかったのかわかりません。まず、脚本がよくない、余計な要素を盛り込みすぎてショッカーという組織の存在がおかしなことに。アクションのカット割りもせわしなく、気持ちよく入ってこない。スーツやサイクロンのデザインも旧作の世界感と今風アレンジがケンカしていて何をしたいんだか。そして肝心のライダーもポスターなどのスチールだとカッコイイのですが動き出すと、ものすごくダサい。池松壮介と柄本佑もキャスティン理由がわからない。二人ともいい役者なのに、この作品には合わない。この分野では、今やほとんどの意見を通せる庵野監督なのに本当にもったいない。絶好の機会をまったく活かせていない。シン・ゴジラで実写作品もいけますよ、を証明できたのにキューティハニー時代に逆戻り。がっかり。良かったのは浜辺美波の存在感とサイクロン上でのライダーの変身だけ。ライダー、特撮作品ビギナーはご注意を。
ライダー好きの友人の意見
自分はライダーよりウルトラマンの方が好きなので、ライダー派の友人と一緒に観に行った。観賞後、我々の意見は真っ二つに割れた。
まず、僕の方は否定的な意見を持った。CGが多過ぎる。スケールの小さなドラゴンボールのような小競り合い(ドラゴンボールはスケール大きいが、)を大スクリーンで見せられて、一体どんな感想を持てばいい?映画の後半にこういうシーンは多い。他にも、折角森山未來を起用してるのに、エフェクトで彼の動きがよく見えない‼︎舞踊家を呼んで舞踊をさせておいて舞踊を見せないのは本当に意味がわからない。さらに、問題なのが、前半は全くそんなことない。前半と後半で同じ映画とは思えないほどスタイルが乖離してる。前半のクモオーグ戦はとても素晴らしい。僕は今まで観た映画のアクションシーンで最高のものは何かと問われたら、シン仮面ライダーのクモオーグ戦と答えるだろう。それぐらい素晴らしかったのに、どうして後半はCGまみれのよくわからないB級邦画になりさがってしまったのか。この撮影スタイルの不明瞭さが本当に悔やまれる。バイクの描写やロケーション、映像の豊かさなど良い面がたくさんあるのが悔しさを倍増させてる。以上が僕の意見。
ライダー好きの友人の意見はこうだ。
「それがライダーだ。」
僕にはよくわからない世界だったらしい。取り敢えず、内輪乗り感は凄いあった。
ネームバリューだけで過大評価されてる
庵野監督作品てだけで過大評価されてるの一言に尽きる。
顔面に拳がめり込み血飛沫が散る暴力描写はいらない。
デザインもFIRST、Nextの時と同じ出渕裕氏なので革ジャン風なビジュアルもかぶって目新しさを感じない。
コウモリオーグ編になっていきなり特殊メイクと合成の質がチープになる。
池松壮亮は漫画原作版の悲哀的な要素を出したいがための配役なのか?わからんが、スポーツ万能頭脳明晰な本郷猛像からは程遠く、コミュ障雰囲気だけは出ている。
悲哀や哀愁を感じるよりは、申し訳ないが貧相だ。
シン◯◯の中で、仮面ライダーが一番好きなだけに劇場では観ずに動画で視聴したが、行かなくて正解だった。
正直、庵野秀明氏はエヴァやアニメにおいては凄い方だと思うが、特撮は自分の趣味を具現化、焼き直ししただけで、大多数の人が神格化しすぎだと感じる。
まだ現役ライダーの映画のほうが
石森章太郎先生や仮面ライダーへのリスペクトだったりメッセージを感じられる。
みんなこまかされちゃっターメ!
ライダーファン及び庵野信者さん、本作品に高評価をつけられた方々からの批判覚悟で書くレビューです。
「しょーもなっ!」この一語に尽きる作品でした。
なんでもかんでもシンを冠して、往年のブランドで相撲を取るようなマネはもう止めた方がいいんじゃね?
今作、“新”でも“真”でもないのよん。あえて言うなら辛口の“辛”かな?←ちょっと上手いこと言った。
私の評価では、ゴジラ>>>>>>ウルトラマン>>>>>>>>>>>>>>>仮面ライダーくらいの感じなのね。
エヴァは別として。あれは庵野さんのオリジナルだもん。好き勝手作ってくれていいのよ。
でもさぁ、あンたの自己満じゃなくて、ファンが観て面白い作品作る努力をしようよ。とにかく退屈な作品でした。
滝や立花の姓を変な役どころにするとか、おやっさんも草葉の陰で泣いとるわ!
唯一の見どころは、2号ライダーの変身シーンくらいかな。
佐々木さんが段取りを間違えちゃったところを、そのまんま再現させてくれたのね。
そこにニヤリとさせられたくらい。
あとは西野七瀬♡ なのに早々に変なのに変身させちゃったのは非常に惜しい!
肝心の特撮・擬闘も目新しさなんて皆無だし。
今どきリアル世界のパルクールだって、もっとスタイリッシュにすんごいことやってるよ。
言うほど劇場版作品のライダーに詳しくはないのですが、アレだったら(古希)藤岡弘、主演の『仮面ライダー1号』の方がシン解釈に相応しかったよね。
エンディングでライダーソングをメドレーで流しちゃったところも、私に言わせれば、あざとすぎるのよね。
そんなんで誤魔化されるようなことはなかったからね!本編がグダグダなだけに、はっきり言って白けました。
とにかく酷いのよ。主役の池松壮亮の演技が。ルックスも冴えないし。こいつが最大の戦犯。
コミュ障のニートという設定だから、あの拙さでいいんだよって誰かが言ってたけれど、そんなん知らんがな!
こっちはライダーを観に行ったんであって、コミュ障の主役があーたらこーたら言われても、そんなん知らんがな!
あとね、ショッカーが「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling」とか、そういうややこしい衒学的な設定いらんねん!
いちいち癪に障るねん!「ショッカー」でええやないか!「怪人」でええやないか!それやったらアカンのんか?
ケイだとか、イチローだとか、ドヤ顔で名前だけ出されても嬉しかないよ!
マスクの襟足から髪が覗いてる、わざとらしい描写とか、チョーウザい。
どうせやるなら、原作漫画のストーリーをなぞって、本郷が偽ライダーの凶弾に倒れるお話を描いてほしかったなぁ。あれ、マジ衝撃的でしたから。
その予感を持って観に行っただけに、思いっきり裏切られた感じ。←そんな勝手な妄想こそ知らんがな!って話。
もうほんっとシンはやめて!『のーてんき』を真面目にリメイク(?)した『シン快傑ズバット』なら観に行くかもですけれど。
否!ズバットなら、駄作だろうが何だろうが、日本じゃ何番目だろうと絶対に観に行く!
映画館で見たけど…
おやっさんがダンディすぎるので減点
藤岡弘、演じた『仮面ライダー』を現代令和版にリメイク。
変身ポーズで変身するのではなく、サイクロン号の風力によって変身する仕組みは
いわゆる「旧仮面ライダー」への敬意であり、オールドファンも納得だろう。
また、昭和ライダーのような荒唐無稽さや無骨さはそぎ落とし、平成ライダーの歴史を経た、とてもスタイリッシュな演出となっている。
その最たる例はおやっさんがある有名俳優がやっているところにあると私は思う。
豪華俳優陣と主演池松壮亮の繊細でいて肝の据わった演技は『仮面ライダー』という不朽の名作を受け継ぐにふさわしい。
新しい形に生まれ変わった「シン」仮面ライダーに人類の進歩とは何か?苦しみとどう向き合えばいいのかを考えさせる。
うーん。 他のシンシリーズは好きなのですが
う〜ん、旧作世代ですが残念
滅茶苦茶つまらなかった
キャラクターは急に性格が変わるし、行動にも背景や軸がない。深く内面を描くこともしないから愛着もなく、これ見よがしな演出をされても一切心が動かない。
脚本はぶつ切りで繋がりがなく、ペラッペラな中ボス戦を連続で見せられる。ショッカーが妙な宗教サークルみたいになっていて、組織としての脅威を感じられないから倒してもカタルシスがない。
そして何よりアクションが酷すぎる。できの悪いドラゴンボールを見せられているようだった。
唯一良かったのは自律走行してついてくるサイクロン号がかわいい位。
映画ではなくて、好きなシーンを切り貼りした二次創作みたいな作品。
シリアス版キューティーハニー
シンウルトラマンは樋口監督でしたが、シン仮面ライダーは脚本も監督も庵野監督という事で、本人が本当にやりたい内容を、本当にやりたい方法で、カタチにしたのが本作だと位置付けています。
言い換えれば、本作こそが、庵野さんの特撮映画監督としての実力(?)を表していると理解しています。
その前提で鑑賞しましたが、正直な処、テレビ版のマニアックな再現性(蜘蛛男戦のロケ地が同じ等)にはとことん拘られていた様ですが、ストーリー自体に斬新性はないのと、お話を端折り過ぎて、ストーリー展開自体が、悪い意味でのテレビサイズのレベルになってしまっていたという印象です。
例えば、蝙蝠男にせよ蜂女にせよ、蝶男にせよ、秘密結社の中枢部であるはずの敵のアジトに、何度でもフリーパスの様に出入り出来ているし、蝙蝠男はスタジアムを建てたのか借りたのか不明ですが、あんなに公然と利用出来るのか?とか、真面目に考えると(マンガなのだから、真面目に考えてはいけないのでしょうが。)、ツッコミどころが多過ぎて、常に冷めた目で見てしまい、最後まで波に乗る事が出来ませんでした。
本郷猛が死亡したのは驚きでしたが、石ノ森章太郎の原作を踏襲していたという事を後で知ったので、必ずしもテレビ版をなぞるだけではなく、原作マンガやスピンオフマンガ等の設定も取り込んでいたというのは、良い意味での拘りを感じました。
1番良いなと思ったのは造形で、コートを常用している姿とか、マスクは体と一体化しているのではなく、あくまで顔を隠したり、各種の機能を利用するためのデバイスという位置付けなので、頻繁に脱着したりという設定は、リアルで良かったと思います。
ただ、ロボット刑事もどきやイナズマンもどきが本当に必要だったのかな、というのには疑問を感じます。
最後に、2号が1号の遺志を引き継いで、緑色の新ライダーになるというのも、テレビ版の整合性も意識した設定で、ガチのファンにはたまらないのだろうなと感じました。
総合すると、ストーリー展開や、設定の雑さが目立つので、作品としての評価は、ニ十年前のキューティーハニーの頃から変わらないなという印象でした。
辛さと幸せ
v3は見れないんやろな
シナリオ、主人公
懐古特撮?
脚本の内容やバトルシーンの頻度、人物同士の掛け合いは楽しめました。
途中から合流する仮面ライダー2号の精神的なタフさは見ていて非常に心強く、また仮面ライダーが複数いることで良いバランスで「仮面ライダー」とは、「ヒーロー」とはというものの多面的な掘り下げが出来たのではないかと思います。
一方で主人公は暗く、引っ込み思案で一見ヒーローらしくはありません。
しかし劇中の過激な暴力、流血描写によって主人公が戦闘で感じた恐ろしさをしっかり伝えてくれたため、ただの甘えた男には成り下がるわけでもなく、いい塩梅に収まっていると思います。
しかし、演出面はひたすらチープでした。
良く言えば原点回帰、悪く言えば「特撮ってこの程度」です。
古典的な特撮的な演出といえば聞こえはいいですが、昔の特撮をなぞらえた古い演出や撮影技法を使ったからって、それがなんだと言うのでしょうか。
たしかに特撮というのはCGなどろくにない時代からあるものです。だから過去の名作も今見ればチープに映ってしまうことでしょう。
それは仕方のないことですし、ファンはそれすらも含めて愛しているとは思います。例え今見たらチープなものでも、その歴史に敬意を持っているからです。
長い歴史のその時々で、制作陣がその時に出来る「最高」を尽くしてきたことを知っているからです。
そもそも「特撮」という概念、ジャンル自体が、「作品をより良く見せる」為の情熱と努力の末に生まれたものだと思っています。
その上で問います。
これは今出来る「最高」を目指した特撮でしょうか?
歴史に残るべき作品でしょうか?
今の時代に相応しい作品でしょうか?
今更質の悪いセルフ(と見られかねない立場で)パロディをすることが愛でしょうか?
今の時代に出来る最高の技術でもう一度作品を輝かせることこそが愛でありリスペクトなのではないでしょうか。
正直酷評されるほどつまらないわけではありませんでした。
見どころももちろんあります。シナリオも今の時勢から来るリアリティを一定盛り込んであり、アクションをメインにした残りの少ない時間で一定の補完はされているように思います。
ただやはり全体的に「シン」ではなく「懐古」の名が相応しい。
そういう作品だと思いました。
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