シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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シン・シリーズ完結?
シン・ウルトラマンのレビューで庵野作品は観ないと言いつつ観てしまいました。
シン・シリーズ実写ではお馴染みの俳優さん達が登場。
長澤まさみ、斎藤工、竹之内豊などなど。
作品の構成としてはゴジラに次いでよかったのではないか。
エヴァが酷過ぎたので(個人的なものですが)。
物語の展開はショッカーのオーグを政府の依頼に(竹野内豊、斎藤工)より、本郷(池松壮亮)緑川ルリ(浜辺美波)が行動するパターン。
オーグ達が一般人に危害を加えてる描写が全くない演出なのでヒーローものを観てる人にはナゾ展開だろうなと。
怪人と言わずにオーグと言われるショッカーの幹部達の言う幸せとは、他人を自由に絢ったり殺したりする快楽みたい。
設定なんかは良かったと思いますよ。
言いたいことも良く解りますし、力を正しく使って役立てたいと。
ただドラマ、演出が弱いので伝わり難いだろなと。
多分低評価な原因はここにあると思います。
最後のラスボスの目的はまんま人類補完計画でしたけど(笑)
シン・シリーズの中では一番好きかもしれません。
個人的には。
ウルトラマンの時から思ってましたが、CGでの格闘戦は残念な出来なので出来ればスーツアクターでやって欲しかった。
やはり人型の格闘は人間がやらないと様にならないですね。
最後に本郷猛が一文字隼人に仮面ライダーを託して終わったのは良かったが、"闘いは続く"的なラストはちょっと意外でした。
庵野さんまたエヴァ作りそうですね。
追記、3/25 2回目鑑賞。
やはり庵野作品は何回か観ないとよくわからないとこが多い。
一文字隼人役の柄本佑さんがカッコよく見えるのが不思議だ。
特にイケメンではない彼がとても良い。
続編あるなら観たいけど難しいだろうな。
また観に行くかな。
面白かったよ?
アバターとかジュラシックワールドみたいなCGとか、マーベルみたいなリアルな特撮はやろうと思ったら出来たと思うんです。しかし、庵野監督はあえてそれは使ってないと思います。
それは、ウルトラマンでも感じましたが、あくまでこれは日本の特撮であることを意識して、仮面ライダーファンをいい意味で泣かせることに集中したのだと思います。
だから、特撮せこい、とか海外と比べて、とかという批判は大間違いです。
全体の手触りは石ノ森章太郎へのオマージュが強い。そしてバッタだから、飛ぶ!ライダーだからバイクで走る!タイトルに偽りなしのアクションです。
内容も、シンウルトラマンと同じく30分番組を映画用に凝縮したような総集編的な構成で、2時間でまとめるために、その隙間の部分は観客に委ねられています。こちら側の想像力が必要です。しかし、一から十まで説明されないと分からない分からないとタダをこねる甘えた人たちや、リアル感がどうとか言う人は、突き放された気持ちにもなるかもしれません。
庵野ワールドにそもそも不適合なので、観たらダメです。
歴史あるライダーですので、バックグラウンドなんて常識化してるわけですから、無理やり知らん顔したふりしないで、一緒に楽しめばこんなによく出来た映画はないと思えます。仮面ライダー全く知らずに観る奴とかいないだろフツー。
第一回からライダーが死ぬ最終回までを2時間でまとめましたと思えば、その流れは自然に見えました。
pg12ですが、これは映画評論家を気取った大人の目で見るよりも、大人たちがかつて子供だった自分の目を思い出して、その目で観るべきです。単にアメコミをリアルな映像で作るのとは訳が違うのです。
俳優さんがとにかく豪華というか、ビックリする使い方をされてます。斉藤さんとか、長澤さんとか、出てきた瞬間にドキッとしたり、うわーと思ったり(笑)
これでシンシリーズは終わりなのかな.....
マニアック・ムービー
庵野監督の仮面ライダー愛がひしひしと伝わってくる作品。
土曜日の昼間の館内、ほとんど子どもはいなくて大人でいっぱい。でも映画の内容は、わりかし子ども向けと感じました。
懐かしさに☆ひとつ。長澤まさみさんに☆ひとつ。ライダーキックに☆ひとつで合計☆みっつになりました。
シン・シリーズでは逆に異例なド直球アクション映画に満足❗️
『シン・ゴジラ』では未曾有の災害や大戦に見舞われた日本と言う国が持つ史実を活かした風刺劇に特撮愛、『シン・ウルトラマン』では完璧に庵野さんと樋口さんご自身のウルトラマン愛を現役のまま提供したような決して悪い意味でない『空想特撮ウルトラマン同人映画』を見せてくれた庵野秀明監督。僕自身は両方楽しく鑑賞致しましたが、それは『映像体験』を楽しんだと言うよりも庵野さん作品の持つ独特のセリフ回しやストーリーテリング、元となる作品への最早偏執的なまでの拘りや愛を感じられての事であり、逆を返せば単体の『アクションエンターテイメント映画』としての魅力は両作とも二の次と言った印象でした。
今回の『シン・仮面ライダー』も監督ご自身の仮面ライダー愛や様式美へのリスペクト、それから独自の視点での風刺描写に重きを置くんだろうな…と鑑賞前にあれこれ予想して観に行かせて頂いたのですが。
開始直後、予告でも流れていた殺伐としたBGMと大型トラック、それからシン・サイクロン号が轟かせる爆音に始まり、クモオーグとショッカー戦闘員に猛追される本郷とルリ子のバイクチェイス、次いで雪崩れ込む様に手振れによるスピード感溢れる格闘と仮面ライダー第1号の人外の破壊力で魅せる血飛沫飛び散るアクションシーンが始まり思わず頭が思考停止してしまいました笑笑 いやいや、ここからはまた情報量の多い庵野さん節といつもの旧作への目配せで魅せるシン・シリーズでしょ?と思いきや、緑川親子と本郷が身を寄せたセーフハウスにドローンを操るクモオーグが急襲。cvの大森南朋さんが醸し出す怪しげな魅力とその正しく人外の能力であっと言う間に緑川弘を亡き者にすると再び本郷猛、仮面ライダー第1号との怒涛の攻防戦に突入します。そして再び大量に襲いかかって来てはド派手に血飛沫を上げていく戦闘員達。
クモオーグとの戦闘ではお互いの『人外合成型オーグメント』の能力を活かしたスピード&パワー格闘、そして終いには空中戦まで飛び出してライダーキックで結びとなります。
開始数分から予想を超える展開を見せられて、放心してしまいましたがその後もスピード感そのままに続く本編を観ていて思いました。
監督に失礼かも知れませんが、庵野秀明さんの作品とは思えない程…この『シン・仮面ライダー』、ド直球にアクション邦画として楽しめる様に作られているんだ、と。
そう、今作『シン・仮面ライダー』。他の庵野作品と比較してもダントツで視覚的に先ずアクションシーンが面白い且つ物量も増し増しなんです笑笑(個人的な感想ですが)
これがいい意味で予想外過ぎて他の事を考えられなくなるぐらいには笑笑
だってそうですよ?一年ほど前の『シン・ウルトラマン』ではややもっさりした動きのウルトラマンが昭和のディテールそのままにソフビ人形みたいにクルクル大回転していたり、人間態のウルトラマンとメフィラスが居酒屋でクスっとなる様な庵野節の舌戦を繰り広げている所を『…あー…らしい映画だな』と思いながら観ていたんですから、ここまで良い意味で毛色変えて来るとは思わないですよ。
増してや公開前の予告映像でもアクションシーンなんて殆ど宣伝していませんでしたし、今回も他の『シン』の例に漏れず『そう言う映画』なのかなって思うじゃないですか笑笑
兎にも角にも今回は『本当に庵野さんの作品なの?』と言うぐらいに次から次へと襲い来るオーグメント達とのアクションに重きが置かれており、そのオーグメントの登場数も予告に出て来た者が全てではありません!笑笑 これだけでもかなり満足なんですが、クライマックスとラスボス戦にはダブルライダー対量産型仮面ライダー、果てには映画オリジナルのラスボス…緑川イチローが変身する仮面ライダー第0号(蝶オーグ)VSダブルライダーと言うライダー同士の激闘まで用意されています。
大体こう言ったアクション増し増し映画のラスボスは尻すぼみになる印象が多かったのですが、今作の仮面ライダー第0号戦はその独特の戦闘スタイルによる唯一無二のアクションシーンが楽しめる様になっていて、ライダーバトルとしてかなり見応えがあります。
と、同時になぜ演者が森山未來さんなのかが納得の行く殺陣になっています。モダンバレエを始めとする各種コンテンポラリーダンスの才に溢れる方ですもんね笑笑
と言った具合にライダーファンの方も、そうでなく『ヒーローアクション映画』を観に来た方も存分に楽しめる映画である『シン・仮面ライダー』ですが、個人的に好きだった若しくは面白かったシーンを以下に纏めます。
・先ず冒頭のクモオーグ戦 スピード感と『人外合成型オーグメント』の容赦ない破壊力を見せつけられます。
・コウモリオーグ戦 サイクロンすげー飛ぶじゃん…伏せながら拍手するヴィールスに操られた女性たちが怖い…
・ハチオーグ戦 まさかの2対1のアクションから瞬間移動の如き日本刀での剣戟へ!
・サソリオーグ戦 今作唯一の仮面ライダーが関与しない、政府の特殊部隊VS人外合成型オーグ&女性戦闘員の物量アクション。サソリオーグはまさかの長澤まさみさん!『真の安らぎはこの世になく』を読まれていてサソリ姉さんが気に入られた方には嬉しいアクションです。
長澤まさみさんが『エクスタシー!』『oh!ひっどーい』と異様なテンションで嬌声を上げながら派手に暴れ回り、爆笑の散り方をしてくれます笑笑『真安』の方では重い過去抱えてそうだったのに…awesome!
・仮面ライダー第1号VS第2号戦
バイクチェイスからど迫力の徒手格闘、陸空を往き来してのドラゴンボール並みのハイスピードライダーバトル… 一文字『いいねぇ…』
・仮面ライダー第2号VSK.Kオーグ戦
まさかの予告で全く告知なし!本郷奏多演じるカマキリカメレオンオーグと遂に仮面ライダーとして覚醒した一文字のめちゃくちゃカッコいいアクションシーン。この本郷奏多さん演じるカマキリカメレオンオーグの猟奇的な攻撃スタイルと、それを上回る圧倒的な戦闘力で完封する第2号と言うスタイルが何とも令和のアクション映画らしいクールさで好きです。
・第1号&第2号vs大量発生変異相型バッタオーグ戦
予告でも見せてよ!笑笑 俗に言うダブルライダー対ショッカーライダーのバイクチェイス&ライダーキックのバーゲンセールの様など迫力バトルです。一糸乱れぬ動きの量産型ライダー達がマシンガンを一斉掃射して来ると言うインパクトの強いアクションシーンは必見。
しかも大量発生変異相型には凶暴性がプラスされているという極悪リーサル・ウェポンっぷり。マスクが損壊した後のクリーチャーのような素顔も迫力あります。
・ダブルライダーvs仮面ライダー第0号戦
只管に第0号が強くて美しい。今作最後に相応しいライダー同士の死闘です。戦いの果てには……。
と言う感じです。
…全部じゃねーか笑笑
兎に角、本当に全てのアクションシーンがド直球に面白いので注目して欲しいです。
公開前に庵野さんがコメントされていた『僕だけが観て面白い物にはしたくない』と言うのがまさかこう言う事だったとは…。
仮面ライダーが好きな人も、そうでない人も楽しめるアクションエンターテイメントとして公開された『シン・仮面ライダー』。少しでも興味がある方は一見の価値ありです。
是非映画館で大いに興奮し、ワクワクし、シアターの灯りがつく頃には自分の『プラーナ』を使い果たしましょう笑笑
アクションシーンが特に酷い
全体を通して面白くなかったです。アクションシーンが本当に酷くて、俳優が頑張っているのに何をやっているのか分からない映し方で本当に残念。また俳優も素晴らしい方々が出演していますが、もったいない使い方。音楽も記憶に残らない残念な出来でした。
良かった所は、エンドロールの終わり頃に流れる3曲と背景映像は綺麗でした。
絶望を乗り超える‼️❓世界を変えるのでは無く自分を変える‼️❓
想像を絶するまでに超えてくる、遥か彼方まで連れて行く、凄い映画。
日本アカデミー賞どころか、ハリウッドのアカデミー賞すら席巻するのではなかろうかとゆう高品質。
長澤まさみ、松坂桃李、安田顕、ナカムラトオル、大森南朋が、出て来てすぐ死んで、アレがアレでなんて後からわかる、凄い。
エンドロールで自衛隊各方面の協力🤝どこで?
いやはや、アクションなんか、マーベルとか遥かに超える特にセンスが。
会話が超純文学、痺れる。
最新の技術にしてレトロな雰囲気。
久々に映画に没入した、グレイテストショーマンやマーベリックくらいに、関係無いけど。
浜辺美波が輝いてるのキミスイ以上かも。
池松壮亮が弾けるのはモズ以上かも。
シンシリーズがブラツシュアツプしてどこまで行くんだろう、次が楽しみだ。
映画ファンで🎞🎟🎬よかつた、そう心底思える映画🎞🎟🎦
お金をかけたファンムービー感
ライダーをそんなに知らない者です。
映像としてだけコメントします。
お金をかけてしっかりしたファンムービーを作った、という感想を感じました。
シンゴジラも、シンウルトラマンも実はそうだったのでしょうけれど、「サイズの巨大さ」で大きなストーリーに見えていたように感じました。
だからこそファンタジーを感じられたのですが、今回は人間サイズだからこそ、アクションの弱さや3Dを使った演出の易さが目立ってしまったと思います。
ただ、役者の演技は良かったと思います。
それで⭐︎3。
そして、浜辺美波さんがとても素敵でした。笑
ので、+0.5で⭐︎3.5です。
シン・スプラッター
当時の仮面ライダーをそのままシン・化
している映画の出来だと思います
テレビ当時を見てない方が見ると厳しい
評価になるのも凄く頷けます。私は、
それなりにB級で味があって面白いかなと
ただシンゴジもシンウルも何度も
見ましたが、この映画は、1回でいいかな
ただ、あのスプラッターはどうなの?
PS.時間が経ったらもう1回見ようかなと?
ロケ地が近場でそれなりに知ってる所なので
もう1回、背景メインで見たくなって来た。
次回のシン・シリーズも是非お願いします。
シン・ゴジラ2(キングギドラ登場)
シン・ウルトラセブン(キングジョー登場)
シン・ウルトラQ(ガラモン登場)
など、どうでしょうか・・(夢ですが・・)
一つひとつの絵はいい
のっけから流血あるアダルティな戦闘でおおっと引き込まれたが、その後の展開はパターンにどうもうまく乗れなかった。
シン・ウルトラマンの時もだが、元が30分番組のせいか、全体として散漫さを感じた。
庵野監督の絵(コンテ、構図)は好きだけど、恋愛的要素や家族的要素が味付けとして難しかったような。。
もはやいつものメンツのような竹野内、斎藤工に今回もセクハラ紛いの長澤さん、役者さんたちはある種いつも通り面白いし楽しめた。
直近で観たwinnyの印象が好みで良すぎたかな。
仮面ライダーでなければ☆5つ
2023年劇場鑑賞62本目。4DX。
ウルトラマンにはそこまでの思い入れはなかったけれどシンウルトラマンは最高でした。しかし、スカイライダーから現在のギーツまでリアルタイムで見続けている大好きな仮面ライダーを果して自分は受け入れることができるのだろうか不安でした。
いや、めっちゃいいな!動いていないときは今の平成令和ライダーに比べて地味なフォルムだと思っていましたが、動くとめちゃくちゃカッコ良かったです。ショッカーの目的も世界征服というほんとに征服した後政治とかできるんかというフワッとしたものでなく、ショッカーなりに目指すものがあるのが良かった。
ただやっぱりあのラスト付近の展開は気に入らないです。ネタバレになるので書けませんが、原作の裏設定で本郷猛が脳みそたけになる、という展開もあるので何でもありなのかもしれませんけども・・・。
仮面ライダーでなく、オリジナルヒーローならあのラストでもいいんですけどね。
シンの仮面ライダーの物語。
シン・仮面ライダー、私にとっては「真・仮面ライダー」ですね。
原作漫画を読んだのは中学生の頃かな…小学生の頃見ていたTVとは違う展開に驚いたこと覚えてます。2号ライダーが出たのは主役である藤岡弘氏の怪我が要因になってますが、TVも漫画も逆に逆手にとってそれをうまく物語の中に取り込みました。さぁ今度の映画も2号ライダー出てくるようですが果たしてどのような形で関わってくるのか興味あったんです。なるほど漫画に近い形にしてましたね。漫画版では大勢のショッカー版のライダーと戦って敗れた本郷を正気を取り戻したショッカー版仮面ライダーの一文字隼人が助けますが残念ながら本郷の体は「死」を迎えてしまいます。一文字は機械に移された本郷の意識(脳だけとなってしまった)とともにショッカーと戦いを続ける決意をします。この時のやりとりが映画のラストのセリフなんですね…思わずグッときちゃいました。そうそう大勢のショッカー版仮面ライダーとの対決も今回あります。ショッカー版仮面ライダー軍団vs仮面ライダー1号2号。これも見たかったシーンです。ラスト明かされる政府側の協力者のあの2人の名前も…そうきたか❗️😆嬉しくなりましたね。
ただ気になる点というか…ショッカーがやろうとしていたのは人類補完計画でした🤣
ちなみにショッカーの目的は究極の正義です。正義対正義…次作…も作って欲しいなぁ…最終バトルは…
ライダーvsロボット刑事‼️
観てみたいなぁ
PS
戦闘シーンも今までのライダーとは違います。殴られたら顔が潰れて血が吹き出すの当たり前、「ライダーキック」と叫んでいなくてもしっかり「あ、これはライダーキック」だとわかりますしこういう仮面ライダーもいいかなって思います。
戯言を垂らし曖昧な正義を強要するなかれ
幸せは人の為に生きることであると強要するかの如く多様性を認めない仮面ライダー。
かと言って監督もそんな思想を持っていない事がバレるような中途半端な出来であった。
人の幸せの為に自分を犠牲に作品を作り上げてきた人(そんな人は存在し得ないが)が創りさえすれば違ったであろうか。
恐怖心や罪悪感を超えた自分と戦う物語を私は観たかったが期待は裏切られ、つまらぬ思想を皆に染み込ませようとするプロパガンダ的作品な仕上がり。
小学生の道徳の教科書に乗る事を再確認したい貴方にはぴったりな作品ではなかろうか。
父と子の物語に終止符。(3月31日再見:イオンシネマ千葉ニュータウン)
父と子の物語がここに完結・・。シン・シリーズの総括。「シン」シリーズがゴジラとウルトラマンを挟んでエヴァとこの仮面ライダーで、庵野の自分史を総括したとみるべきであろう。
庵野の父はよく知られた話だが、16歳の時に製材所でノコギリを使っていた時に事故に遭い、左足の膝から下を失っため、義足になった。その後製作所をやめて、洋服の仕立て屋を奥様で庵野の母と共に営んでいたが、父は、事故のせいで世の中を恨んでいたと言う。その恨みが庵野自身にも向けられおり、1999年8月30日の朝日新聞のインタビューでは、よく殴られたりけられたりしたと回想している。4、5歳のころ、見かねた母親に抱えられて逃げたこともあると言う。きつい言葉で怒られた覚えもあるとも・・・。また、母からも、ツライ言葉をかけられていたようで、「産まなきゃよかった」みたいな意味合いを口にされた記憶について回想している。こういった家庭環境は庵野の内向性を高め、当時の日本の高度成長期に歪の表現として多くの漫画家や映像作家たちが「疎外感」や「悩めるヒロイズム」をテーマに作品を制作し、勿論その先頭を走るのは手塚治虫その人であったが、そう言った多くの子供たちを虜にしていった作品に庵野も取り込まれていった事であろうことは容易に想像できる。庵野の全作品にわたって言える父権への憎悪と戸惑い、母性の欠落、身内への戸惑った関係性や言葉遣い・・・これは遺伝子だけ繋がったクローンの登場が多い事でも伺われる。今回の作品でも緑川ルリ子はクローン設定。庵野には妹さんがいるというが普段交流はないとの事。希薄な家族関係に庵野の世界観が良く反映している様が見て取れる。
この作品ではファッションもロケ地も初めて放送された70年代への数々のオマージュがある。庵野が小学生高学年の頃である。数多くの空き地や資材置き場、工場跡地や工業地帯や港湾地域がその背景となり、まさにそこは世を儚んだ異形のもの、アウトサイダーの集う場所となった。ショッカーはそんな念の集まった場所の象徴となる。今回のロケでも使われた小河内ダムは📺仮面ライダー初回放送時のロケ地としてもマニアの間で有名な場所。そこをきちんと踏襲してくるあたりが、庵野にとって、この作品が如何にプライベートフィルムとなっているかを示すポイントのひとつである。
他にも🎦シン・エヴァのラストシーンを継承したように山口県宇部市のUBE三菱セメントの工場敷地と宇部新川駅。仮面ライダー1号の足の骨折は父親の義足と同じ左足。守りたい人を思うように守れない苛立ちが描かれている。次に東映やくざ映画へのオマージュ。日本の戦後漫画は敗戦による理不尽な立場を色濃く反映したストーリー漫画とそれをベースにしたアニメによって彩られる。特撮もしかり。ヒーローと呼ばれる者たちはみな虐げられし者たちが主人公であった。それはその敵である者たちと立場は大差なく、時にはヒーローたちはその敵たたる者たちとの立場の共鳴で苦しむ事となる。まさにやくざは今でこそ反社などと言うレッテルで完全封印されこの世からなかったもののように追いやられているが、当時は明らかにもう一つのある一定層の受け皿としての社会構成のひとつであった。
今回の漆喰の暗闇でのトンネルバトルはまさにその反社の戦いの象徴である。白地に赤は日本国旗でその際の赤は太陽と博愛を意味するとされているが、まず赤を太陽とする国は少なく、基本主流は金もしくは黄がそれである。太陽に見立てる単には周りに赤や緑などの補色を持って来て太陽を表す。事実朝廷側に着いていた当時の平家の御旗は赤地に黄であり、それに対して源氏が白地に赤で対抗した。結果源平合戦を制覇した源氏の白地に赤が朝廷の御旗隣国旗を表す基礎が出来る。その際の源氏の日の丸の赤は闘争を意味していたという。赤が闘争を象徴する色である事は多くの色彩心理学者が指摘している。
農耕民族をその祖とする大和朝廷の基礎であるアマテラスの大神は女性神で太陽神。多くの民を照らすことから太陽が博愛を示すことはこれまたケルトやゲルマンでも同じ。しかし太陽が赤となると極めて珍しく、事実平家は先に記したように赤地に黄の太陽であった。これは中東から南方系に多く見られる。どちらに転んでもおかしくない太陽は源平合戦で決まったお云って良い。黒地に赤を闘争と反社のイメージとして使った70年代のやくざ映画、特に鈴木清順が多用する。また東北の出身である寺山も黒地に赤をベースにした舞台を好んだ。
また唐十郎やつかこうへいなど朝鮮系の劇作家たちも虐げられしものとして黒地に赤を好んだ。ウルトラマンのデザインはやはり青森出身の成田亨であり、ウルトラマンのシナリオは沖縄出身の金城哲夫。即ち虐げられしものたちの挽歌としてあの暗闇に赤のみが輝く演出が取られたとみるべきであろう。やくざ映画のシリーズやエヴァの子等、ゴジラ、ウルトラマン、宇宙人、仮面ライダー、ショッカーそして庵野とその父の物語がこの「シン」シリーズであると解釈される。
予算が無かったのかとか陳腐な仮面ライダーに失望したという批判は今回の「シン」シリーズの本質が見えてないことになる。徹底したPOV手法と自主映画感は明らかに意図して演出されたものである。実は庵野高校時代に作った特撮オマージュは仮面ライダーものである。ウルトラマンの自主映画は大阪芸大時代である。
70年代回帰と日本サブカルチャーの総括。『仁義なきシリーズ』へのこれ以上ない映像的リスペクト。日本映画と赤(鈴木清順・寺山修司・唐十郎)、への答えはこうして整えられた。さらに赤いマフラーとヒーロー伝説の系譜へのオマージュ、これも「少年ジェット」に始まるヒーローと赤のマフラーの系譜は正に戦いと博愛の象徴であった。
全てがこの一作「シン仮面ライダー」に凝縮。
もう徹底した自主映画テイストで演劇志向でPOVの多様で・・もう、内向き内向きのやりたい放題。庵野ワールドキーキャスの総出演でシン・シリーズの狂言回し。これこそが「自伝・庵野秀明」の完結編、🎦シン・仮面ライダーの正体である。
◆2023年3月31日再見
出ていると思ったキカイダーが見当たらなかったショックと仮面ライダー0号の緑川イチローがイナズマンだったのでは、という発見があって楽しい。それにしても返す返すも庵野自身の父との関係を繰り返し繰り返し作品の中で反芻し、自問自答している一連の作品を見るたびに深い憐憫の念に襲われる。それが創作のエネルギーになっているのだからいいのかもしれないが、インせヴァに始まりゴジラ、ウルトラマンと経てこの仮面ライダーに至る60年代から70年代の庵野の見てきたまなざしの先は幸せであって欲しいと願うだけだが、本作の最後のセリフに「もうひとりではない」という言葉に漸く少年期、青年期と続いた孤独が癒えて来たのかなぁと少しホッとしてまた涙ぐむ。
"再解釈版"初代仮面ライダー
初代リスペクト感と現代的新解釈要素が入り混じる歪な"シン"・仮面ライダー作品だった。
淡々と進む複雑な台詞だらけの会話劇と淡白な人間ドラマパートには違和感を持ったが、ヒーローとして戦う意志の原点、キレのある戦闘シーンに引き込まれた。
個人的には2号の陰ながら支える頼もしさと自由意志で戦う共感のしやすさがかっこよかった。
浜辺美波さん演じるルリ子は、相変わらず可愛さ全開だった。
トウ!
童心に帰ると言いますがそうそうあるものではないですよね
最初のテレビシリーズの時、私は5歳
そりゃーもう必死で見てましたよ、だって今でも少しジャンプする時でも「トウッ」って言いますからね
今の子供達はなんて言うんだろうか?
今とは違う完全なヒーロー、良いものと悪いものがハッキリと分かれていた時代
自電車でライダー乗りもやってたな〜
この作品を見ている間ずっとワクワクしていた
もっともっと見たいと思いが強くなりました
あの強力なパンチ、必殺のキック
サイクロン号のカッコいいことったらないです
また、若い頃のようにバイクに乗りたくなってきました
「バイクは孤独だから良い」と言ってますからね
エバから始まった「シン」物の中では1番好きな作品になってしまいました
ゴジラ、ウルトラマンよりも、俄然仮面ライダーの方がカッコいいし好きなんでしょうね
パンフレットを買ったのは「ボヘミアンラプソディ」が最後だったけどつい買ってしまいました
まだ開いてないので今から見ますね
でわでわ
昭和の仮面ライダー
平成仮面ライダーシリーズと比べちゃダメよ
あくまでも昭和の仮面ライダーを現代に置き換えたストーリーでありコンセプトなんだから
CGバリバリの仮面ライダーじゃなくていいのよ
必殺技も派手じゃなくていいのよ
セリフが棒でもいいのよ
演技がクソでもいいのよ
だって昭和の仮面ライダーなんだもん
これから見る人はそれを踏まえて見て欲しい
なんと評価していいのか困る戸惑いの映画
仮面ライダーといえばテレビシリーズだが、石ノ森章太郎が原作の漫画版もあることはあまり知られていない。公開前から庵野監督はこの石ノ森章太郎原作版を映像化するのでは?と言われていた。
これは当たっていたが的中しておらず、かといって全く遠いかと言われればそうでもなく、なら完全オリジナルかというと別にそうでもない。
つまりヲタクならわかるだろうがそれ以外には理解し難いオマージュと庵野秀明成分と色んななにかが混ざりあった奇異な映画で……。
要約すると見終わったあとに困惑が最初にやってくる映画である。
初代仮面ライダーに相当な思い入れと、信仰心に似た熱狂さを庵野監督ほどに持ち合わせていないと楽しめない可能性がかなり高く、シンゴジラやシンウルトラマンのように他人にオススメできるかといえば、絶対に出来ない。だけど見てみてほしい願望はある不思議な映画である。
我こそは仮面ライダーヲタクであると豪語できるなら(そんな人は言われる前に観に行くだろうが)、鑑賞してみてほしい。
アクションにリアリティがほしい
アクションのCG感が満載。
エブエブを見習って、リアリティを出してほしい。
あと、人物の深掘りが薄いので、感情移入とか共感できなかった。
浜辺美波ちゃんの名演で最後まで観ることができる。
かわいい。
ハリウッドを見習って、脚本とかアクション演出とかの専門チームを入れて進化させて欲しい。
これじゃ日曜日朝のテレビ朝日の延長を名役者で焼き直しただけ。
全896件中、741~760件目を表示