コットンテールのレビュー・感想・評価
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最後の告白が心に刺さる
今回はリリーさんの哀愁漂う姿に惹きつけられました。無骨で自分本位で、どうにか妻の願いを叶えようと息子に不器用な態度をとってしまう姿がもどかしくてたまらなかった。「一生のお願い」よりも「最期のお願い」という言葉がなによりも執拗な行動をさせた原因になってしまったのだろう。夫婦や家族がいれば、誰もが経験する大切な人の別離と病気。妻に対する優しい言葉遣いや労る介護が、苦しくて切ない。うまく対応できなかったことで、息子に対する嫉妬めいた思いを抱いてしまう感情もなんとなく察せられる。
錦戸亮さん演じる息子の目と母(妻)の目が同じに見えました。父(夫)を責めるような、願い乞うような視線。そして、木村多江さん演じる明子の表情と幼い声が悲痛で涙しました。とても好きな女優さんです。
兼三郎が1人のとき、目的のウィンダミア湖までの道中に出会って助けてもらった父と娘の親子も、とてもいい味出してるなぁと。他人だからこそ話せることもあるし、親切や言葉も素直に聞くことができる。最後の告白は私にとっては意外で、だからこそ心に刺さりました。
物語は静かで浮き沈みは大きくないけれど、イギリスの風光明媚な自然風景は美しく、沁沁と心があたたかくなりました。
亡き妻の遺言を叶えるためイギリスに旅立つ主人公の物語。シンプルな話かと思ったのですが実はそうでも無いような気がして鑑賞後悶々とする状態が続いています。
予告やサイトの作品紹介を見て気になった作品です。
イギリス湖水地方。湖に散骨を希望した妻の願いを
叶えるため男は旅に出る。ふむ。
好みの作品かも と気になり鑑賞しました。
…のですが ・_・アレ?
ストーリーの大筋はシンプルらしいので、ならば話自体も
シンプルかと思ったのですが、違ってました。@_@
鑑賞後の時間が経過するほど、そして理解しようとすれば
するほど、分からない点・理解しにくい点が増えてしまい
単純に楽しめる作品では無いかもと途中で気付いた次第です。
鑑賞中~
スクリーンの中で起きている事は、理解できます。
まとめてみると、大体こんな感じかと。
# 妻に先立たれた男が主人公。
# 葬儀の日、住職から妻の遺言状を渡される。
# 中には「イギリスの湖に散骨して欲しい」との希望が。
# しばらく疎遠だった息子夫婦とイギリスに。
# 妻の記憶の中の湖をなんとか探し出し、無事に散骨。
# 主人公と息子との絆が、再び紡がれ始める。
うん。ここだけ読むと良い話な感じかも。 …けれど
そんな単純な展開ではなかった気がしています。・_・;
実際のストーリー展開は
「何故ここでこんな行動に走るのかなぁ」 と、
登場する人物の行動の動機付けが分かり辛く、話が進む
につれて積み重なっていく感じがしました。
背景や動機が分からなかった点を挙げてみると
・この夫婦はどこで出会ったのか。
・何がきっかけで知り合ったのか。
・謙三郎の小説がきっかけなのか。
・奥さんのウサギへの思い入れの理由は何か。
・謙三郎は小説を書き続けていたのか。
etc
結婚後はどうやって生活していたものやら。ましてや
息子が生まれてからの生活となると想像できません。
あ、もうひとつ。・_・;
冒頭の、タコへの執着理由も振り返ると「?」でした。
後の伏線になっているのかと思ったのですが、終わってみれば
そういう訳でも無く。・_・; タコへのこだわりの謎。
(万引きしたのは、金に不自由しているからなのか?)
そして、日本パートから英国パートへの繋がり。
イギリスの湖に散骨して欲しいとの遺言なのですが
そこまでの英国へのこだわる理由が、どうにも理解できません。
奥さんの側には昔家族で旅をした思い出があるようですが
散骨となると、どういう気持ちから願ったものなのか。う~ん。
・自分のアイデンティティは英国にあるわ とか
・もはや日本に未練が無くなったのよ とか
・ラビットをみんなで探しに行ってね とか
もしかすると、タイトルに深い意味があるのだろうか。
なぜ「コットンテール」というタイトルなのか。
「綿のお話 」? いや、「話」じゃなくて「しっぽ」?
「綿のしっぽ」? …うーん。
ここで思い立ち「コットンテール」 で検索。 すると
ピーターラビットのお話に登場するウサギの名前がヒット。
ピーターの三つ子の妹の末っ娘の名前らしい。
へえ…
もしかすると、ピーターラビットのお話を知らないと
この作品の奥にある「深い何か」に気付けないのかも。 うん。
きっとそう 誰かそうだと言って下さい…
脳が活動停止。 ×∇× ヒィ
※なにせ ピーターラビットのお話を殆ど知りません。
数年前に映画になってた作品がありましたがこれも未鑑賞…
と、いうわけで
この作品、鑑賞直後はそれなりに分かった気がしたのに
時間がたつほどに納得感が薄れていくという
とても困ったちゃんな作品なのでした。(現在進行形…)
他の方のレビューを拝見しにいこうかと思います 。
◇あれこれ
■VFX
エンドロールにVFXの単語が出ていました。
この作品のどこにVFX映像が? と思っていたのですが
もしかしたら、最後の場面の「うさぎ」なのでしょうか。
(本物のウサギを使ったものと思っていましたが… はて)
■謙三郎
という名前について。
兄弟がいるような感じでは無かったと思うのですが
一般的には「三男」を意味する「三郎」。兄弟はいるの?
もしかしたら、大江健三郎から名前を引っ張ったのかなぁ
そんな事を想像しました。
(日英合作だったので、日本人の作家として有名かな? と)
■うさぎ
” ピーターラビット ”は、名前を知っている程度で、どんな内容
のお話なのかは分かっておりません。
(皿やカップの絵柄になっている印象くらいかなぁ)
うさぎ自体は、昔話や童話に良く登場する気がします。
・不思議の国のアリス
(パーティーに遅刻しそうなウサギ) 急げ急げ
・ウサギとカメ
(昼寝してしまい競争に負ける教訓ウサギ) ZZz
・カチカチ山
(お婆さんの敵討ちで狸に火をつけるウサギ) うーむ
・因幡の白ウサギ
(ワニを騙そうとして皮を剥がれるウサギ) きゃー
・セーラームーン
(月に代わってお仕置きするウサギ) お団子アタマ
※昔話でも童話でも無いけど まあいいか ・_・;
良い役も悪役も、どちらもありますね。
それだけ暮らしに身近な動物ということなのでしょうか。
◇最後に(妄想編)
英国と日本を舞台にしたこの作品。
イギリスの湖に帰りたい妻。
自己中心でタコを万引きする夫。
タイトルは「コットンテール」。
キーワードは「ピーターラビット」。
そうか このお話は
「コットンテール」が「ピーターラビット」の世界から日
本に異世界転生し、明子として生まれ変わる。
そこで出会った謙三郎と恋に落ちる話ではないのか。
謙三郎も「万引き家族」の世界から抜け出してこの世界に転生。
なぜか日本で出会った明子を愛してしまう。
前世の記憶が戻った明子。元の世界に帰るために英国の湖水地方
に散骨して欲しいと希望。(きっと違う)
哀しみと郷愁の余りに万引きせずにはいられない謙三郎。(涙)
って こんなのどうでしょう … うーん 怒られそうな気が…。
◇最後に(本物)
本人を知っている訳ではないので想像するしかないですが
実際に家族に謙三郎(リリー・フランキー)がいたら、かなり
鬱陶しい毎日だろうなぁ と。(褒めてます)
それくらい、リリー・フランキーに存在感がありました。
主人公は彼しか居ないだろうなという気がします。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ふわふわしっぽを追いかけて。
記憶を辿る旅
いい映画なんだけどね、一つひっかかることがあって、もやもや。
「ぐるりのこと」をみていないのですが、リリーさんと木村さんの夫婦役はとても、良い感じに見ることができました。二人の若い頃の二人、特に明子さんの若い頃を演じた恒松さんがとても天然というのか、可愛くて良かったです。
そして、ロードムービーとして兼三郎が和解していきます。息子さんというところなのでしょうが、その前に、彼は自分自身とまず和解しなきゃならなかった。こういうふうにしか生きてこれなかった、看取ってやれなかった彼自身と和解しなきゃならなかった。その描き方が時間をかけて、伝わってくる感じがして良かったと思います。
さて、ここからは僕のモヤモヤの部分です。この映画を良い余韻で終えたい方は読まないでください。
モヤモヤのこと、それは妻・明子さんの死因なんです。
彼女の死因はなんでしょうか。
認知症は死に至る病ではありません。
例えばアルツハイマー病罹患から死亡までの平均罹患期間は8〜10年と言われています。
若年認知症はあります。しかし、すぐには亡くならないのです。
しかも、痛みを伴うものではありません。
明子さんが亡くなるところの場面で医師がしようとしていたのは「疼痛コントロール」のように見えました。
そう、癌末期のように見えます。
もちろん、認知症と癌が併発することもあります。
しかし、もしそうなら、おそらく日本の医療ではああはならない。
明子さんの年齢であれば、認知症よりも癌治療をもっと積極的に行おうとします。
手術など外科的な治療に化学療法、放射線治療や免疫療法など。
フル装備で行っていきます。
夫の兼三郎も息子の関わり方ももっと変わってきます。
癌の告知であったり、手術の同意書であったり
映画の内容も変わってきてしまうでしょう。
明子さんは認知症でなくなったというより、癌で亡くなった、となります。
そういった医療の現実がぼやけて使われている、そこがどうしても
見終わった後に気になってならなくなったのです。
そこのリアリティーが感じられないのです。
汚したおむつ取り外しなんて肉親として悲しいシーンを描きながらも
そこまでに辿り着く設定がファンタジーなんです。
私の知識が乏しく、違う医療の現実があるのであれば
そこを上手に挿入していただかないと
医療の端っこにいる者は「?」と湧いてきた疑問を解消できないままになってしまうのです。
愛を家族に伝えていますか?
妻を亡くした男が妻の遺灰をまくためにイングランドを旅するヒューマンドラマ。若かりし頃の妻との出会いのシーンから始まり、晩年の闘病生活までだれもが共感するようなドラマとなっている。地味な展開だありながら観客を引き込むリリーフランキーの演技力がさすが名優といった印象。個人的には冒頭の妻との出会いを描いたシーンが非常に印象的で恒松祐里の魅力が上手く引き出しているように感じた。
2024-43
ピーターラビットの妹はコットンテール
UPLINK吉祥寺で「コットンテール」を。
リリー・フランキーが登場して、いきなり万引き家族!?と思ったら寿司屋で妻の明子(木村多江)との初めての出逢いを思い出す。
二人は「始めまして」と挨拶を交わし名乗り合う。寿司屋で待ち合わせの時間に明子が遅れて来たようだ。場所と時間が決まっていて初めて会って挨拶するって、これお見合い?デートで、始めましてで名乗り合わないよね。気になってしまった。
明子は認知症に対する不安を持ち、認知症を発症し、寺の住職に手紙を託す。そこには明子の父親と行ったイギリスのウィンダミア湖に散骨して欲しいという最後の願いが書かれている。
妻の最後の願いを叶えるために謙三郎はトシとウィンダミア湖へ行き、彼女の願いどおり散骨する。
この旅で謙三郎とトシの関係性も変わって行く。
兼三郎(リリー・フランキー)と明子とトシ(錦戸亮)の親子関係が深く描かれておらず、少年時代のトシと両親の関係が不明で、何故明子はトシを評価し、トシと謙三郎の間に隔たりが存在するのかが判らない。明子が認知症を発症してからも誕生日にケーキを買って訪ねて来るなど、長い間トシと疎遠になっていた訳ではない。
だから、何故明子はトシや謙三郎との思い出の場所ではなく、父親との思い出のウィンダミア湖を選んだのか。そういう所を深く掘り下げてあれば、もっと余韻が残る作品になったのではないだろうか。
拝啓、謙三郎様
あなたの幸せを
家族の幸せを願っています。
クレジットでイギリスで世話になる親子が同じ姓だった。本当の親子かな?
家族の再生
もう少し全体的に配慮が欲しかった…という一作。
今年98本目(合計1,190本目/今月(2024年3月度)16本目)。
(前の作品 「オーシャン・クライシス 沈黙の核弾頭」、次の作品「Moonlight Club in 長寿庵」)
ストーリー自体はほぼほぼ一筋で、遺言の内容を果たすためにイギリスにいって散骨をするだけ、という本当に単純なロードムービーの亜種の類で、ストーリー自体にひっかけ要素がまずなく(ただ、途中で時間軸が結構変わるのは混乱するかも)、日英合作という事情からも、どちらの文化も取り入れたという考え方から「混乱の要素はないが、逆に短い放映でストーリーが一つだけである」ので、個々気になる点もあります(この点後述)。
映画のサブ筋としては、いわゆる末期医療に関することや認知症に関すること、また「親の介護は子の義務か」というような、今でも議論されるようなところに飛ぶところはありますが、それらはあくまでもサブ筋の扱いのようで(日英合作という事情から、イギリス側でこれらの日本の事情がわかりにくい、というのもあるのだろうとは思います)、それらが「出てくるだけで大半すっ飛ばされてしまう」のがちょっと厳しいかな…といったところです。
今日(3/11)はアカデミー賞の発表ということもあったのか、映画館がガラガラで(賞をとった映画を放映している映画館は固定されているので)、コロナ事情の真っ最中でみられた本当に「ガラガラ」といった状況にある意味驚いたのですが(大阪市は大雨でもないし別に月曜日から映画館くらい行けるはず)、そういった事情(おそらく、賞をとった映画のほうは満席状態だった?ただし別の系統の映画館)なのだろうと思います。
ここでは感想として触れている方が少ないですが、それでも私は法律系資格持ちなので…。解釈上ごまかせない点や気になる点(これらは、この映画が90分と短いといったことからも派生する)もあります。個々触れていきます。
採点は以下のようにしています。
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(減点0.3/遺言状の開封について)
遺言状は公正証書によるもの以外は、家裁に提出した上で開封する必要があり(1004条1項3項)、勝手に開封すると過料も課されます(1005条)。
解釈上やっかいなのが、「遺言と言えるか?」というタイプのもの、つまり「相続はだれそれ、土地はだれそれ」といった内容がなく、単に「散骨して欲しい」といった「最後の意志」だけがある場合にそれを遺言というかが解釈上争いがあるのですが、遺言の中身をあらかじめ知ることができない以上、「様態から遺言であると推知できるもの」には幅広く適用される(つまり、家裁での開封処理を要求する)というのが通説的な考えで、映画内の描写はややまずいかなといったところです。
※ ただし、家裁の検視を経ない内容は「過料に処されるだけで内容の有効無効には関係しない」というのが判例(昭和3.2.22(大審院のころの判例))です。
(減点0.2/散骨と墓地埋葬法、死体損壊罪等との関係)
まず、日本人が外国で何かをする場合、その外国の法や、日本では「法の適用に関する通則法」が適用されます。
散骨については現在ではよく見られるようになったのですが、墓地埋葬法、死体損壊罪に触れるという解釈論も根強い一方で、これらの散骨行為は宗教的な観点で行われることが多々あることから、「あまりに無茶苦茶なことをしない限り警察も司法もノータッチ」というのが現状で(宗教論になるので、政教分離をうたう日本ではこれらは議論しにくいので、学問上の争いとは離れて検挙例はまるで見当たらない)、実際の摘発例はほぼもってないものの「学問上の争い」は実際かなりあるので、この点、何らかのフォローが欲しかったです。
※ 散骨が少しずつ知られるようになった平成10年以降では、条例で散骨を禁止する市町村もあらわれたものの、こうした規制は宗教論に基づく感情論にかかわるため、条例の撤廃を求める運動(←地方自治法)が激しく行われ、現在では「ガイドライン」等で「最低限これだけは守ってね」というようになっています(秩父市、熱海市など、散骨のメッカとされるような市町村において)。
(減点0.1/主人公の英語のレベルが変?)
序盤の回想シーンで「英語で食べている」といっている割に、イギリスに行くと英検3級の面接会場ですか?みたいな話し方しかしないのが気になりました。
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海外でも田舎の人は人情味がある
我が道を行く兼三郎。今後もぶれずにあのまま行く。兼三郎にはイライラするし感動もしなかったが、スゴく面白かった。男の介護者は自分1人で頑張ろうとしてしまいがちなのが良くない。
以下は別に兼三郎の悪口のつもりではないし、欠点、短所のつもりでもない。兼三郎を非難、否定したいわけではない。コレが兼三郎だと言いたいだけだ。
「コレが俺だ」 by 兼三郎 (^^)
兼三郎は、ふてぶてしい、ずうずうしい、自己中心的。どれも否定的な言葉で、「よく言えば○○」と言い換える言葉さえ思い浮かばない。あえて言えば、動じない、堂々としてる、大胆不敵。
もっと協調性をとか、まわりの迷惑も考えろとか、気をつかえとかあなたは思うだろう(僕も思う)。しかし周りから何と言われようとも兼三郎は、我 関せず、馬耳東風、聞く耳持たずだ。兼三郎にしたら自分の気分にしたがって行動してるだけで何が悪い、余計なお世話だ。兼三郎とあなた(僕)の行動の基準が違うだけだ。兼三郎は当然自分の基準にしたがって行動する。それで失敗しても反省はしないし、ちょっと運が悪かったなと思うだけだ。
例えばタコと自転車を盗むが、バレなきゃいいと思ってる。バレたら謝ればいいと思ってるし、きっともしバレても後悔も反省もしない。運が悪かったと思うだけだ。
また、ロンドンで急に今日行こうと言い出して、結局ひとりでサッサと出かけてしまう。結果、逆方向の列車に乗り、途中下車で電車がなくなり、盗んだ自転車でやみくもに走り出して雨に降られ、木の下で雨宿り。スマホの電池切れで助けも呼べないからそこで一夜を過ごす。こんな時ももちろん、今度からは息子の言うことにも耳を傾けようなんて、これっぽっちも思わない。きっと後々思い出すときも、外国で面白い経験をしたぐらいの感じだ。
あーホントいい迷惑、いい年して何やってんだ、学習しろよ、自業自得、やれやれコレで少しは反省して態度を改めるだろう、とあなたは思うだろう。
だけど僕は、絶対 兼三郎は変わらないと確信して見ていた。
だから最後のほうの家族の再生みたいな場面でも僕は覚めた目で見ていて、思わずつい鼻でフッと笑ってしまった。何も変わっちゃいないよと思ったからだ。
最初にも書いたが兼三郎を非難して否定したい訳ではない、良くも悪くも、コレが兼三郎だと言いたいのだ。だけどヤッパシ周りにしたらホントにいい迷惑だ。「やれやれ」。
「文句あるか」 by 兼三郎。
イギリスの景色はよいけど
リリーフランキーと木村多江はいいけど脚本はやや疑問。愛する妻を手にかけた事を匂わすが、介護疲れをあまり感じない。義母を見送ったときは、もっと大変で、家でモルヒネを打ったし、家の中もメチャクチャで妻は激痩せ。毎日泣いて暮らしてた。本作では父子の関係が希薄だったけど、それでは在宅介護はできない。
若い時のシーンが入るが、イギリスの湖に散骨してほしい理由がやや不明。パーフェクトデイズのように、淡々とリリーと木村多江の演技を中心にした脚本にした方が、夫の深い悲しみや喪失感が描けたのではないか。或いはイギリスの湖に向かうロードムービーにすると良かったか。
期待し過ぎだったかな
死がふたりを分かつまで命の続く限り、これを愛し、敬い、貞操を守ることを誓い合う!
命は限りある。そして突然の別れ・・・
某有名な国民的漫画家と、長年国民から愛されたアニメ声優の突然の訃報。
これを知った時、私は言葉が出なかった。あ~ぁそうなんだと・・・
元気を沢山送り続けてくれる その源が消えて無くなる事ほど悲しいものはないな。そう思う。お二人のご冥福をお祈り致します。
そんな中、「コットンテール」を観に行った。(久々の遠征)
どうしても ”ぐるりのこと。”で夫婦役(翔子&カナオ)で共演していた 木村多江さんと、リリー・フランキーさんの夫婦役がもう一度観たかったからである。
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この作品は、主人公(作家)兼三郎と明子夫婦の出会い(馴れ初め)から始まり、病で亡くなる妻の死後 彼女の遺言状に書かれていた”イギリス北部のウィンダミア湖に散骨して欲しい” この願いを叶える~ 頑なで寡黙な兼三郎と
疎遠であった一人息子の慧(役:錦戸亮さん)夫婦家族と一緒に散骨の旅をする話である。果たして 無事に遺言は叶えられるのであろうか・・・
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馴れ初めからして とっても良い雰囲気で二人の間が芽生える。見ているコッチにも幸せお裾分けな思いw。
若年期を演じた工藤孝生さんと恒松祐里さんが好演でしたね。
やがて二人は夫婦に。
息子も一人出来て 成長しやがて結婚し旅立って、また夫婦二人の生活に戻る。
ある時、妻が認知症の資料と施設パンフレットを取り出し夫に見せた。
ここから 病に転じてしまう妻明子。精一杯看病する夫兼三郎の姿。
認知症がもたらす悲しい症状。家族の途方に暮れる姿が本当に居た堪れない。
病室のベット上で最後を看取る夫。妻が言葉に成らない声を出している様で。でも観ているこっちには聞こえない。きっと二人の間だけで分かる会話(最後の別れの仕草) それがとっても 切なく胸を打ちます。
二人の間を死が分かした現実を受け入れられない 兼三郎。
寺の導師がなぜ遺言状を預かっていたのか その流れには大いに疑問であったが、
遺言状の願い(散骨)を疎遠の息子家族と執り行う事で きっと孤独に成りがちな兼三郎の事を思い、これからの残された人生を息子家族と一緒にやって行って欲しい願いがココに在ったのだろうと そう思います。
仲の良い熟年夫婦がいつかは迎える旅路の終焉、それを感じます。
寿司屋に持って行ったネタは何処で調達したの?とか、自転車は返さんでいいのとか? イギリスの散骨許可はいいの?とか 色々野暮な事は有りましたが この夫婦には聞きますまい。
お二人のファンの方、
仲良し熟年夫婦の方、
お時間許すならお二人劇場でどうぞ!
脚本がだめだとリリーさんでもつまらないことがわかる。表情等の演技は...
脚本がだめだとリリーさんでもつまらないことがわかる。表情等の演技はいいし、何なら男のエゴもダメさも描けてるけど、なぜ今まで仕事一途だった彼がここまで妻の介護をしてるのかさっぱりわからなかった。息子のほうが妻には信頼があることはわかっても。主観的すぎて、つまらない。イギリスは美しかったし、農家の父子は良かった。
これ以上ないくらい期待通りの映画でした
妻の喪失と向き合う旅、家族愛、穏やかな英国の風景。
予告編で惹かれて観にいきましたが、まさに想像し、期待した通りの作品でした。
週末の映画館でみて、じんわりと浸るのにちょうどよい作品。
日英合作ということで、画作りがとても印象的。
横長の画の中の、二人の会話シーン。目から口の下までのショットが多く、表情の演技が求められるが俳優陣がみごとに応えていた。
淡々とした会話の中にも、どこか緊張感を感じる。
英国の風景も緑と人物のバランスがとてもいい。
登場人物のざわつきと和解をあらわす、天気と風景が効果的に使われている。自然も含め、俳優といってよいほど。
尺も90分あまり、ちょうど眠くならないくらい。ここち良い時間でした。
意外な映画体験もよいですが、求めていたものがそこにある、それもいい。
兎追いしかの山(ロンドンからおよそ120キロらしい)
2024年映画館鑑賞16作品目
3月10日(日)イオンシネマ新利府
6ミタポイント0円
パトリック・ディキンソン監督作品脚本作品初鑑賞
妻の遺言に従って彼女が子供の頃から好きだったピーターラビットの故郷イギリスのウィンダミア湖に行き散骨する夫と息子そして同行した息子の妻と息子夫婦の幼い娘の話
ちょくちょく生前の妻の明子が思い出として登場する
明子は若年性の認知症になり晩年はおそらく末期癌だろう
息子と父がギクシャクした背景はよくわからない
4人で仲良くウィンダミア湖に行けばいいのに父ちゃん勝手にいなくなる
単独行動でウィンダミア湖に向かうも汽車は逆方向ヨーク行き
自転車をかっぱらってウィンダミア湖を目指すも途中親切な牧場経営者と娘に助けられ車に乗せられ目的地にほぼ到着
ところが写真の場所と違う
息子夫婦と孫と合流
なんとか散骨する場所を見つけた
リリーフランキーの顔ヂカラ
最愛の妻を失った喪失感
リリーフランキーが好きで好きでたまらない人におすすめ
衰えていく木村多江の芝居
まだまだチャーミングな恒松も良い
意外と高梨臨は英語が上手に感じた
世界でも活躍した槙野の嫁だからなと思ったが彼が海外で所属していたプロチームはドイツだった
なんだかとっつきにくい内容だし眠くなる人もいるかもしれないが自分はあっという間の時間に感じた
監督がそれだけ有能なんだろう
エンドロールは平凡な海外作品
おまけ無し
文化庁ならびにスタッフの関係者などそれ以外の一般者はさっさと退場してもかまわない
あとイオンシネマに行くと何かしらいちいち粗品を貰えることが多いが有難迷惑
どうせならピーターラビットの小さな絵本でもくれよ
慧さつきエミの写真貰っても困るよ俺は兼三郎じゃないし
ちなみにタイトルはピーターラビットの妹の名前
なぜ?
配役
大島兼三郎にリリー・フランキー
大島兼三郎の若年期に工藤孝生
大島兼三郎の息子の慧に錦戸亮
大島兼三郎の妻の明子に木村多江
明子の若年期に恒松祐里
大島慧の妻のさつきに高梨臨
慧とさつきの娘の大島エミに橋本羽仁衣
道に迷った兼三郎を助けくれた農場主のジョンにキアラン・ハインズ
ジョンの娘で最近母を亡くしているメアリーにイーファ・ハインズ
リリフランキーらしい作品
なんか、クセある人
奥さん亡くなっていて
タコを食べて 思い出が重なって事情が
わかってくる。
売れない作家希望の英語教師
錦戸が息子役、最近顔見るよね。
イギリスに行って湖を探して
淡々と
ラストは、明るい雰囲気で良かったよ。
ノーパーフェクトデイ‼️❓絆の関係性は素晴らしい‼️❓
ベストカツプルのリリーフランキーと木村多江、なぜか薄幸の演技が板についている。
ただ、若い頃の二人、女性の方はリンクを感じるが男性の方はまるで違う感じ、なんだろう別人感覚。
まあ、そんなことより、羨ましいとは思わないが、深い絆は、とても素晴らしい、そう素直に思う。
遺伝子だけが絆では無いが、それを除外しようとも思わない。
認知症、介護は個別に事情が大きいので、一括りで論じられないけど、重いことほど軽く受け止めて生きるべき、なんてことわざもあるし、これまた、人生観の問題なんで。
自分問題としては、認知症もあるなら運命、介護した身としては介護されたく無い。
イギリスの監督だが、イギリスの風呂で湯をためることは稀有だそう、まあ、日英のええとこどりなんだろうか、でも、イギリスの風景は自国人が見る姿。
深刻な映画ですが、ほのぼのとした感じでした。
錦戸亮が久しぶりに観て良い演技でした。
ありがとうございます😊
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