劇場公開日 2021年12月24日

「画力がすごいし、全体的にご都合主義なんだけれども、その分バトルが自由にいろいろ展開できるのでかっこよかった。」劇場版 呪術廻戦 0 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0画力がすごいし、全体的にご都合主義なんだけれども、その分バトルが自由にいろいろ展開できるのでかっこよかった。

2022年11月23日
PCから投稿

『鬼滅の刃』の次は『呪術廻戦』がくるという噂だったので、ミーハー的に全部ではないけどマンガ読んだり、アニメ見たりしていた。

両方とも絵はすごくうまくて、特にアニメの方はかっこいいと思っていた。

でも肝心の設定というか内容が、ご都合主義みたいな感じでよくわからなかった。

たぶん『鬼滅の刃』や『ブリーチ』、『ワンピース』や『僕のヒーローアカデミア』みたいなところをうま取り入れているんだろうけど、その分確立された独特の世界観みたいなものがない。

マンガ読んだりアニメ見たりしていても、アレ?どうしてこうなるの?何かおかしくない?みたいなところが多くてよくわからなくなっていた。

アニメは終わったし、マンガも訳が分からなくなっていたので、そろそろ脱落するかな?と思っていた。

今回の劇場版も、アニメの続きということなら見に行かなかったけど、アニメやマンガ本編の 前日譚ということで、『クローズZERO』みたいなことなのかな?と思って見に行った。

見てから知ったんだけど、この映画の原作は、本編の連載の前にジャンプGIGAに掲載された『東京都立呪術高等専門学校 呪術廻戦 0』らしい。

今回はゼロということで、アニメやマンガ本編の主人公の虎杖悠仁がいなくて、原作本編ではあまり見たことのない乙骨優太が主人公だった。

乙骨優太がどうして呪力を持つに至ったのか?みたいな話や、呪術高専に来て仲間と共にいろいろな呪いと対決していく、みたいなところから始まったので、安心して見られた。

これなら自分のように脱落しかけている人も、初めて見る人も、ディープなファンも、とりあえず平等に見られるだろうという感じだった。

ただ登場してくるキャラクターはほぼ本編と同じなので、キャラクターのファンの人とか、原作をマンガ本編やアニメで知っている人はより楽しめるかな?という感じだった。

内容に関しては原作本編と同じで、ご都合主義の設定やストーリーで進んでいくんだけれども、最初から見ているからとりあえずついていけた。

ついていければ、画力がすごいし、ご都合主義なんだけれどもその分バトルが自由にいろいろ展開できるので、バトルシーンがかっこよかった。

でも、最後の方で、とってつけたように主人公の乙骨優太が『鬼滅の刃』みたいに呪力を込めた日本刀で戦うシーンが出てくるんだけど、特に必殺の武器というわけでもないし、次回作以降と本編に続く伏線なのかもしれないけど、本作ではかっこつけ以外にあまり効果がなくて意味がなかったような気がした。

Push6700