「自身を語る」アンガー・ミー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
自身を語る
ケネス・アンガーを語るジョナス・メカスのインタビュー映像が始まり、ケネス・アンガー自身が生い立ちから関わった著名人や自分の作品の事などをインタビュー形式とは違いただ一人で語り尽くす一時間強、ドキュメンタリー映画としてよりTV映画的な劇場での公開はお粗末すぎる完成度。
本作を観るにあたって先にケネス・アンガーの集大成的短編集『マジック・ランタン・サイクル』を強制的にでも鑑賞済みでなければ価値が薄らぐようで、著作でもある「ハリウッド・バビロン」や時代的に60年代に入ってからの話が興味深く『スコピオ・ライジング』から『K.K.K.』に『ルシファー・ライジング』と『我が悪魔の兄弟の呪文』でのミック・ジャガーやジミー・ペイジの小話など、ボビー・ボーソレイユの話には驚くべき事実とケネス・アンガーの口から事件とチャールズ・マンソンについて語られないのが残念!?
ケネス・アンガーの長編映画を観たい欲に駆られてしまう。
コメントする