配信開始日 2021年4月30日

「メガネ率が高い」ミッチェル家とマシンの反乱 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5メガネ率が高い

2021年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

僕がこれまでに観てきたアメリカ映画の中で、最も主要登場人物のメガネ率が高い作品だと思う。4人家族のミッチェル家がマシンが反乱した世界で人々を救うために活躍する物語だが、この4人家族中、3人がメガネだ。小学生の弟だけはメガネではないが、彼はまだ若いのでまだ目が悪くなっていないのだろう。しかし、彼が恋する隣の家の女の子もメガネをかけていて、本当にメガネだらけの作品だ。
メガネをかけていると、オタクに思われるのが嫌だみたいな記事をどこかで見かけてたが、この一家は確かになかなかのオタク一家で、そんな一家がオタクな知識を活かして世界を救う話であることがポイントになっている。この一家はオタクであることをこの作品はほとんど恥じていなくてすがすがしい気分になる。ロボットやAIを作っているのも、映画をつくっているのも大体オタクである。作り手たちの程よい自己肯定感が素晴らしい。

杉本穂高