「インドの逞しさ」エンドロールのつづき あやこさんの映画レビュー(感想・評価)
インドの逞しさ
少年が映画と出会い、魅了され、のめり込む流れはニューシネマパラダイスとかぶったが、インド版はそこに身分制度、貧富の差、イノベーションの進化に取り残される者たち、家父長制度等、厳しい社会環境を織り込んでいる。そんな混沌の中にありながら、サマイは笑顔を絶やさず、夢をあきらめず、まるで現代におけるインドのパワーを象徴するようであった。
また、映像技師や、教師はサマイを一人前の大人として扱っており、良き理解者であった。年長者の役割のお手本を見た気がした。
光と色が効果的に使われていて、映像も美しかった。
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