「Right of Light」エンドロールのつづき ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Right of Light
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評判の良さも相まって、映画作りの映画、しかも監督の実話、そして勢いのあるインド映画と期待要素多めで、期待値も高めでの鑑賞。レイトで観たので人数は少なめ、これくらいがいいんですけどね。
思ってたのと違う…というのが率直な感想です。
まず監督の実体験とはいえど、内容を詰め込みすぎなのが気になりました。主人公の映画へののめり込み、フィルムへの想い、光へのこだわり、とどこか一つに絞れば良かったのに、話をどんどん広げていったがために、後半はかなりダレてしまっていたと思いました。
主人公がまぁまぁの悪ガキなのものめり込めなかった一つの要因です。犯罪行為は並べればキリがないくらいですし、破壊衝動に駆られまくりなのも見ててキツかったです。父親もすぐ手を出すタイプなので、そんなイザコザをわざわざ映画でやらんでも…と思ってしまいました。父親の葛藤も触れたり触れなかったりとモヤモヤしました。
フィルムがどのように生まれ変わるのかという工程も見せられますが、映画を作ることに憧れた少年を見にきたのに、フィルムが女性の飾り物になった映像に少年が飛び込んでいく謎の映像を見せられたのもよく分かりませんでした。
映画館にいたフィルムを回すおっちゃんはとても良い人だったので、この作品の中で数少ない好感の持てる人物です。
旅立ちのスピードも尋常じゃないですし、体感長かったのに、ラストがあっさりなのもいただけなかったです。映像が神秘的なのが数少ない救いですが、そこまで楽しめなかったのは事実です。
鑑賞日 1/21
鑑賞時間 20:35〜22:35
座席 H-4
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