「一般的なインド映画と違うので注意。でも良い映画。」エンドロールのつづき yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
一般的なインド映画と違うので注意。でも良い映画。
今年23本目(合計676本目/今月(2023年1月度)23本目)。
一応、カテゴリ的にはインド映画になりますが、「インド映画あるある」の、左下の謎の警告表示や、謎の長文表示(多分、たばこを吸っちゃダメよとか)等は一切ないというところです。
特集や他の方も書かれている通り、「ある事情で映画を見ることができなくなった子が、特別な方法を思いついて映画を「作る」ことを思いついて実行したら…」という趣旨の映画です。
映画の趣旨上、映画の中で(映画のテーマとなる映画館で流れている、実際の?)インド映画の事情や、インドにおける映画の見方(マナー?)を知ることができてよかったです。具体的には、
・ 気候的な問題なのか、扇風機が常時ぐるぐる回っている(コロナ事情はとりあえず度外視)
・ 「それ行け!」とか何とか叫びたい放題
・ (映画では「たばこはやめましょう」とか謎の表記が出る割に)タバコを吸いながら鑑賞
・ 「座ってみる」という文化がないのか、みんな立って応援の嵐(日本ではいわゆる、今よくある「無発生応援上映」が趣旨的には近い。コロナ事情なので完全に同一ではない)
…といった部分です。
実際、「映画内の映画館で流れている映画」も、インド映画ならよくありそうな映画で(架空の映画か実際の映画かは謎)、そこそこ怪しい行動(バイクの二人乗りとか)をやっているのにインド映画「お得意」の謎の警告表示は一切なし。最近、この「謎の警告表示」、まったくみなくなったのですが、現地では規制が緩和されたのでしょうか?
特に減点対象とするところが見当たらないのでフルスコアにしています。
公式のツイッターアカウントでは、「映画に恋に落ちた「映画タイトルを」(特定のハッシュタグをつけて)投稿すると抽選でプレゼント」というキャンペーンをやっていますが、この映画は結局のところこのキャンペーンに象徴されるように「映画への恋・愛情のありかた」(恋愛的な意味ではなく、「映画愛」というもの)が論点なのだろうと思います。
「その意味で」、よく映画に行かれる方には「自分が本当に好きな映画って何だろう?」と考え直す機会になるのでお勧めです。
上記にも書いた通り、インド映画よくあるの「謎の警告表記」やらなにやら(もっといえば、インド映画でよくあるダンスシーンなども基本的になし)なく、「インド映画の体裁をとりつつも、それらの要素がないか少ない、インド映画入門編」としても推せます。