「国境を越えるのは音楽でも難しいのね。」クレッシェンド 音楽の架け橋 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)
国境を越えるのは音楽でも難しいのね。
対立するイスラエルとパレスチナ、ユダヤ人とアラブ人。日本人の自分には実感の無い対立だ。第二次大戦後、イスラエルができた時、元々住んでいた人達はどうなったんだろうって思った事はあったけど、調べはしなかった。追い出されたのね。
現在も対立する両国の為に、和平コンサートを開く企画を進める事になったドイツ人マエストロ。彼の親はナチス関係者でユダヤ人虐殺の関係者だった。苦し〜い。
オーディションで集められた両国の若者達、ずっと対立しっぱなし。日本人なら、国同士が対立していても個人個人は直ぐ打ち解けられる気がしてたけど、この両国と同じ様な環境だと、難しそうだわ。
予想と違って、演奏で切磋琢磨しながら成長してしていく話ではなく、人間同士の向き合い方の話だった。
のだめの様な楽しい音楽映画ではなかったけど、ズッシリ観ごたえありました。
まさか、最後にあんな悲劇。そして、空港で流れるボレロ。泣けた〜。
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