「そこそこのところに着地。」クレッシェンド 音楽の架け橋 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
そこそこのところに着地。
パレスチナ問題という、日本人には、とてもわかりにくい問題が題材ですが、最後はそれほどの盛り上がりもなく、そこそこのところに着地したという感じだと思います。
オーケストラというものを描くと、演奏シーンがあるため、最後にガッチリと演奏会ということができなかったのだとは思います。
少年と少女の駆け落ちから、演奏会中止、そして、空港での演奏となりますが、フランスまで駆け落ちして逃げる?ちょっと無理があったのではないでしょうか。
演奏シーンをごまかすための、ストーリーには見えます。
今、コーダという映画も公開されていますが、この映画も歌のシーンはなんとなく雰囲気で終わらせています。
このあたりは、音楽を題材にするとつきまといますね。パレスチナ問題も雰囲気のみ、ちょっと中身がともなわなかったという感じかもしれません。
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