「はっぴいえんど」うみべの女の子 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
はっぴいえんど
石川瑠華の大胆演技とエッチなだけの内容を想像していたけど、どこか心に染み入ってしまうような作品でした。
兄の自殺とその日が自分の誕生日だったことに悩み続ける磯部。イジメに遭い引きこもり生活をしていた兄だったが、その足跡を辿り、偶然見つけたSDカードに残されたうみべの女の子の写真。兄が最後に撮ったと思われる大人っぽい水着姿を追い求める一方で、自棄になっていた佐藤小梅(石川瑠華)とだらだら身体の関係を続けていく・・・
イジメの原因となった不良高校生は告白した小梅に強制わいせつさせた経緯があったけど、そこから復讐心がメラメラ湧いた磯部。小梅は心の中でずっと好きだったのだろうけど、キスなしセックスが彼の心を空虚なものにしていったのだろうか。終盤の高校生カップルのキスシーンを見て「見つけた」と叫ぶ小梅。キスが重要だったんだな・・・大人でもそうだもの。
挿入曲となっているのがはっぴいえんどの名曲「風をあつめて」。歌詞とリンクしている映像がいくつか見られるのもいい。ちょっとだけ引っ掛かるのが、小梅が手紙とCDをゴミ箱に捨てるシーンだったろうか。捨てるのが早すぎた気がする・・・そして「うみべの女の子」と亡き兄との関係も気になるところ。で、物語はハッピーエンドでいいんだよね?
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