「現実と妄想の見分け方」先生、私の隣に座っていただけませんか? masako_tsuchiyaさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と妄想の見分け方
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話の1/3くらいでなんとなく漫画と現実の境界線が分かってしまうので映画の途中では、これをどうやって種明かししするのか?どう話を畳むのか?というところに視点がいきます。そんなこんなで鑑賞中、やや中弛みしているなぁと感じたので、現実と妄想をどう分けているのか考えながら見ていました。すると
この映画、ステンドグラスが各部屋に意識的に配置されていることに目がいきます。傘のものだったり、フクロウだったり、これ、物語の重要なキーになっていたんですね。ステンドグラス自体ツギハギで完成しているもの(各映画のシーンの断片)のモチーフであり、漫画のコマ割りのようにも見えます。
そして、このステンドグラスが現実と妄想を見分ける標となっていることに気がつきました。一度しか見ていないのでたぶんですが。ステンドグラスが灯っている時は妄想の世界、それ以外の光に照らされている時は現実の世界です。例えば嘘のように美しい夕陽のシーンや、蛍光灯の光。これは現実。そしてクライマックスの手前、執筆の際はステンドグラスと蛍光灯の光が切り替わるとそのシーンは妄想から現実に物語も切り替わるのです。
どうでしょうこの考察、あってますかねー?まぁステンドグラスというもの自体とても怪しい雰囲気を醸し出す物体ですし、いい演出ですね。最後にお母さんが見送りに出てきたときの、容姿からして急に怪しい魔女になる感じは、この方もグルだったのでは?と想像させます。芋の煮っ転がしも魔女のスープのようでフェイクの小道具の1つかなぁと。
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