劇場公開日 2021年6月11日

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クローブヒッチ・キラーのレビュー・感想・評価

全47件中、41~47件目を表示

5.0(上映されている映画館は少なめですが)わかりやすいし良い内容。

2021年6月13日
PCから投稿

今年64本目(合計130本目)。 ※まだ書いていないのが大量にあるので実質的には70本目くらい。ぼちぼち書いていきます。

この作品、どうも「映画館を探す」で調べると、そもそも論で現在、2館でしか放映されていないんですよね…(理由は謎。そんなに変な映画でもない)。

閉鎖的というほどでもないですが、かなりの田舎が舞台のサスペンスもの。登場人物がそれほど多くはないので、物語の前半から最初に誰が犯人であろうという点は95%推測はつきます。
それだけだと普通のサスペンスものですが、かなりの閉鎖的環境の田舎が舞台なので、ここにさらにキリスト教の教会やボーイスカウト活動(この2つって何らか関係性あるんでしょうか?)が絡むと事情が複雑になり…というひねりが入っています。

日本では、ああいうもの(ネタバレ防止、物語内で、ひそかに保管しているもの)を「正当な方法で所持している「だけ」」であるなら、まぁ白い目で見られてもどうこう言われることは普通ありません(まぁ、道徳的にはかなりまずいですが…)。ただ、そこにキリスト教の教えや閉鎖的環境という問題が絡んでくるとそうもいかなくなります。また、そういうものを「持っているだけ」で、勝手に嫌疑がかけられるわけでもなく(せいぜい、怪しいなぁ、程度でしかない)、この辺は難しいですね…(日本とアメリカの宗教観の違いなど)。

一応、不穏当な表現・描写はありますが、一方で、単なるサスペンスものでもない、という点は結構ひねりが入っていますし、最初にもう犯人はこの人、っていうことがわかるので、そこをどう主人公たちが確固たる証拠をつかんで追い詰めていくか、そういう部分に後半は移っていきます。ここは色々な考え方があると思います。また、他の方のレビュー通り、このような事情のため、TENETのように「時間ずらし描写」が入りますが(後半、ネタバラシをするところ)、それも最低限ですし、それもないと意味不明になってしまうので、それは許容範囲内だと思います(逆にこれがないと、何が何なのか、推測して視聴しろになり、かなり難易度はあがってしまう)。

 評価は下記を考慮してフルスコア(七捨八入)でフルスコアに切り上げています。

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 (減点0.1) 単なるサスペンスものという考え方も可能ですが、この映画は上記のように、キリスト教文化やボーイスカウト活動などの文化を知っていないと理解できない点が多少なりともあり、その説明は少なめなのでわかりにくい人もいるかな…という印象はあります。とはいえ、日本ではこういう活動は決して盛んではないですし(コロナ事情で、教会さえ開いていなくてオンライン(youtube)ミサだったりするし…)、それほど深く知識が求められるわけでもないですし、知らないと理解不能に陥るわけでもないので、大きくは考慮しませんでした。

 ※ ただし、キリスト教独自の結構難しい語彙レベル高めの単語は、他の映画に比べると容赦なく出ます(字幕が丁寧なので、あまり気にはなりません)。

 (減点なし/他事考慮)シネ○ート心斎橋さん、「携帯電話の電源はオフにお願いします」とのことですが、全興連の「新しい映画観賞のマナー」の放映の中では「ココアを導入している場合はマナーモードにしてバッグに閉めてご鑑賞を」であり(電源を切ると、ココアは動きようがない)、どちらが正しいのか謎です…(多分後者)。

 また、この映画自体はG指定ですが、上映前の「予告編」でR18の映画の紹介(かなりグロテスク。アダルトなのではなく、表現がどきつい)をするのはどうなのか…と思いました(女性の妊婦の方を襲うという趣旨のホラー映画。見に行ったときは男性女性半々程度だったので、予告編といえどもあのグロテスクさだと、結構気持ち悪くする人はいかねない/ほかに他に放映予告作品もあるのに、なぜにR18映画の予告編を入れるのかがかなり謎)。
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yukispica

4.0思春期ホラーの傑作!

2021年6月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

大きな謎解明
…と思いきや、そこからがまた面白い!

よく考えたら本来ありえないコンビだし、あまりスッキリしないラストにはもどかしさすら感じたが、振り返ると今まで観たことのない結末だったことで改めて評価を上乗せした。

スティーブンキングも絶賛、との宣伝文句は偽りなしだったが、何故もっと拡大公開しないのか、出来なかったのか不思議。

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死亡遊戯

3.0ポラは濡れていないし振っちゃダメ

2021年6月13日
Androidアプリから投稿

怖い

興奮

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Bacchus

4.0なかなか衝撃的な展開で…。

2021年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

片田舎、宗教、閉鎖的な街、絵に書いたような幸せな家族、といろいろ絡み所が多くじっくりどっぷりこのサスペンスに引き込まれた。ラストの父親の行動も予想外だし母親もどう絡んできたのか…謎のままな不安定さもよい。ただ、ラストはわかるけど府に落ちず、ちょっと納得させられない見せ方が残念。

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peanuts

3.0クリスチャンのコミュニティ

2021年6月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

アメリカ合衆国の典型的な郊外の話なんだろうな。家庭での食事前のお祈り、あれはプロテスタント特有だと思う。知り合いのプロテスタントのお家(ドイツ)でも温かい食事の前は手をつないできまった言葉をみんなで言ってから食事が始まった。近所の人達は互いに知り合い、日曜の昼食後の散歩で彼らと立ち話をして情報交換。

教会中心のコミュニティーは狭い。洗車を子ども達がするのもボーイスカウトもとってもプロテスタント的でアメリカ的な気がした。家庭を大事にする父親。でも狭い地域で活躍するといっても子ども相手。昔の西部劇の時代ではもはやない。だから妻は夫の性癖をわかってたのではないかと思う。

マッチョな風土と女性をターゲットにする連続殺人は関係あると思う。昆虫採集みたいに写真や動画で記録されて保管されてそれを後から味わう。仕留めた獲物を眺めるように。スウェーデンの「ドラゴンタトゥーの女」も同様だった。必ず銃と縄がある。

そういう話に思春期のかわいい男の子が絡むから面倒なことになる。いろいろと関心を持ち始める時期と父親の「趣味」発見が重なってしまった。

タイラーにはあのコミュニティーから出て行って欲しいと私は思った。

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talisman

3.0父親の素顔

2021年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

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J24

4.0保守的価値観が生むシリアルキラー

2021年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

難しい

本作の舞台となるケンタッキー州は、キリスト教保守派が多く住む地域を指す「バイブルベルト」に位置する。
いかがわしい写真を持っていただけでとあっという間に噂になり、信仰が足りないとして蔑まされるという。具体的な説明はないけど、本作の小さな町もおそらくバイブルベルトだと思われる。
そんな統率の取れた、言い換えれば抑圧された環境だからこそ、その反動がシリアルキラーを生むというアメリカの暗部を、見事に描いていると言える。もちろん、「信仰=邪」とするのは早計だけど。
人間誰しも知られたくない過去はある。それは友人間、恋人間、そして家族間にもあるもの。その過去が忌まわしきものだったら…中盤で一気に展開が変わり、終盤での決着のつけ方が哀しくて切ない。

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regency
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