クローブヒッチ・キラーのレビュー・感想・評価
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青年期ならではの心理模様が活きた出色のミステリー
予期せぬ拾い物などと言うと作り手に失礼だろうか。国際的な映画賞だとか興行的ヒットに恵まれているわけでもないのに、本作はしっとり落ち着いた中に抜きんでた視座と語り口を持つ。これが単なる怖がらせ系のホラーならば殺人犯の凶行をそのまま描けば良いわけだが、しかし物語の舞台となるのは、少し目線に変化球を加えた、かつて連続殺人が起こった”10年後”。教会を中心として惨劇の記憶を乗り越えてきた小さな街で、一人の青年が日常のふとした糸口から思いがけない疑心へと陥っていく。いまだ逮捕されぬままの殺人犯をめぐるミステリーでありながら、風変わりな少女とのボーイ・ミーツ・ガール的な側面を持ち、そして何より重要なのは、年頃の主人公が親から精神的に巣立っていく心理模様が寓話的に活かされている点だろう。『コップ・カー』『スパイダーマン・ホームカミング』の脚本家クリストファー・フォードの筆致や役者陣の演技も秀逸な作品だ。
普通、ワンパターンな団〇〇先生には直ぐ飽きる。
二度と見ない映画。
2度見になってしまった。
薄気味悪いだけじゃなく。矛盾だらけ。
最後の狙われた女性はどうなったの?殺されたの?
妄想は持つなとは言えないが、妄想を隠す為にあやめるのは問題外。
幻滅しても嫌いになれない苦しさを感じた。 最初から最後までハラハラ...
幻滅しても嫌いになれない苦しさを感じた。
最初から最後までハラハラさせる展開でたのしめた。
結構怖かった。
現実だったらありえない、納得の終わりではないし物議だらけだろう。
B級映画かと思いきや…
B級やと思って期待せずにみたけどまあまあ面白かった。
え!FBI Most Wanted のスコット捜査官やん!なんていうちょっとした再会。
襲った女性は死んでしもたんやろか?誰か教えて!あの遺体どこに置いたんやろう。叔父は恐らく親父の悪行を知ってしまって…って感じなんやろうなあ。息子に銃口を向けた時点でこの人は親としても人としても終わってるな。
抑揚がないな
悪くはないんだが盛り上がりというか見せ場というか、おおーっとなる瞬間がなくて心に残らない。忘れた頃にあ、これ見てないわとまた見ちゃうタイプの映画な気がする。そして何だよ見たよとなって見るたびに腹が立ってだんだん嫌いになってしまう。チャーリー・プラマーくんの薄ぼんやりした演技は最高。それに比べてお父さん役が何とも中途半端。最後説得する場面に深みがないんだよ。ホントに無実の人の演技しちゃってるでしょ、違う違うあなたはやってんのよ、それを押し隠してやってないかのように息子を説得する。これホアキン・フェニックスとかディカプリオだったら余裕でできるでしょ。三流役者しかキャストできなかった制作陣にも非があるね。
地味たけど盛り上がる
映画を観る速度にレビューが追いついていなくて本作も観たのは少し前だ。なので細部を忘れてしまい語れないのが残念だが、面白かったことは間違いない。
特に終盤の、扉の向こうからタイラーが登場するところからはかなり面白い。
こんな感じに展開するかなという予想をほんの少しずらしてくるところがいい。ありがちで退屈な展開をギリギリでかわす。本当に映画をよく観る人には斬新に見えることだろう。
タイラーを演じたチャーリー・プラマーが良かったね。何かに憂いている雰囲気がいい。
「荒野にて」と似たような演技ではあったけれど、タイラーという役には合っていた。
あとは、捜査について書いているレビューがチラホラあるけれど、アメリカ南部の田舎町の警察がまともに捜査なんかするわけない。
非白人は一人もいなくて、キリスト教徒じゃないたけで迫害じみたことをするような地域だよ?
クローブヒッチキラーはどう考えても地元民だが、地元警察はそうは考えない。町にそんな残虐な殺人者など存在するわけがない、他所からきた流れ者の犯行に違いないと考える。だからまともに捜査なんかしない。
最後に被害にあった女性は警察に行っただろうが、それはクローブヒッチキラーだね、もう町にはいないから大丈夫、命が助かって良かったね、ハイ終わり。こんなものだろう。
もっと極端に言ってしまえば、殺人なんて起きるはずがないと考えるわけで、事故っぽく見えるなら事故。なのだ。
心理サスペンスとして観るべきところはある・・・と思います。
父親が連続殺人犯では?と疑った少年の苦悩を描く物語。
地味ながら良く練られた佳作だと思います。
「疑惑」と「父親を信じたいという気持ち」、「父親の説得力のある言い訳」と「不気味さ」、これらの描き方が秀逸で、鑑賞者の私も主人公と同じ息苦しさを味わうことが出来ました。
父権そして教会の権威が強いアメリカの田舎、その田舎で「変態」扱いされパージされる主人公、そして異端者の少女。これらの設定も物語を引き立てていて抜かりなく感じます。
ただ、極めて地味です。また、良くも悪くも抑揚がなく淡々と進む展開は、映画全体の印象を薄めてしまい、高い評価を難しくしてしまいました。
心理サスペンスとしては良く出来ていると思うので、興味がある方はお試しください。
鑑賞動機:あらすじ10割
父親が犯人なのか、という謎だけの話かと思っていたら、とても重いものを背負って生きていくこと選択する少年に呆然とする。彼の行く末が本当に心配だ。
母親が認識していた問題とは何なのか?
EDのこと。異性装のこと。SM趣味のこと。殺人のこと。
身内に犯罪者が現れた時
お父さんは最悪の殺人鬼でした…。
で、気が付いたらどうするの?と言うお話。
徐々に明かされていく親父の姿、遺してる遺品の山は気持ち悪い。
それにしてもバレたらやばいのに何で置いておくんだろう?記念的な何か?トロフィー?後で思い出しながら楽しむのか?
そんな身内が出たら、ラストもあれしかない。
父は殺人鬼
ボーイスカウトの隊長で、街の人々の信頼もある男。でも実は、、、
息子が車を借りた際に怪しげな写真を見つけ、父の趣味の納屋をこっそり探る。そこから怪しげな写真が出てきて、、、それがどうやら殺人事件の犠牲者では、と思える写真。
父が犯人?と家の中を調べ始める。
問い詰められた父親が、苦し紛れに言った言葉は足の不自由なおじさんがやったんだよ、という言葉。なんて父親だ、人のせいにする。
新たに犯罪を実行している場面に停めに入った息子の首を絞め殺そうとする。なんてクソな父親なんだろう。
あんな父親は死んで当然だか、助けた女性は全て見ているんだから、警察になんてはなしたのか?口止めしたのか、してないのか、その辺りが疑問!
父親を殺人犯と疑う息子の物語。
この手の設定の映画といえば、父親の疑わしさが
どんどん増していき、もう完全に犯人だと思った瞬間、
どんでん返し。意外な真犯人が現れて最後には捕まり
めでたしめでたし、というのが定番ストーリーじゃないかなあ。
え、犯人なの。そのままやん、と逆に驚いてしまいました。
暗いというか辛いというか、この青年にとって、
とんでもない話ですね。最後のセリフが印象的。
お父さん、あんた、最低だよ。
タイラーが心配
キリスト教信仰を重んじる小さな町で両親と妹の4人で幸せに暮らす16歳のタイラー少年は父親が隊長を務めるボーイスカウトで活動をしていた。ある日タイラーはエミリーとデート中に父の車からヌード写真の切り抜きを発見し、学校でヘンタイ扱いされた。父を疑ったタイラーは父の作業小屋に入り、床下から縄で縛られた女性などポルノ雑誌やポラロイド写真を見つけた。調査を進めていくうちに、10年前に起きた未解決事件、巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件、の犯人が父親ではないかと疑うようになった。タイラーは同じく事件を調べている少女カッシと協力し、事件の真相を究明しようとする話。
父親が犯人なのは早い段階でわかるが、そうではないと思いたいタイラーは、叔父が犯人で庇ってる、という父親の言い訳を信じてしまい証拠の隠滅を見届ける。家族を想う気持ちとしてはわかるが、良かったのかは疑問に思った。
最後女性宅で猟銃を父親に渡した直後に父親に首を絞められ殺されかけカッシに助けられた時、初めて父親に見切りをつけ、母と妹を守るため父を殺すという結論に達したように感じた。
カッシの母親も被害者だった事がタイラーの行動に大きく影響されたんだと分かった。
自分で父親を殺害するなんて、他に手が無かったとはいえ、タイラーの今後、トラウマにならないか心配になった。
13-10=3
程よい居心地の悪さと怖さ。レミントンM700で後ろから撃たれるのではないか?と言う父への不信。家族愛。魅力的で謎めいた彼女。
構成要素を並べて行くと、Student Suspense って言えば良いと思うんです。特に難しい話でもなく、複雑な謎解きや、隠された秘密の暴露でちゃぶ台を返しに来るでもなく、ラストを除けば一本道のシンプルな建付け。
主役は「荒野にて」以来のチャーリー・プラマー。ハマり役です。何処にでも居そうな、自己主張弱めで、反抗期なんてありませんでした(許されませんでした)的な感じのある、気の優しい男子。
シリアルキラーの本性を隠し、10年間、良い父親として生活して来た。その異常な衝動を抑えるために必要だったのは、床下に隠してきた「恐怖の記録」。それを焼却してしまったがために、衝動を抑える事ができなくなってしまったドン。
ここから物語は急転し、ラストの「I Love You」
彼は、Glock17の引き金を引きながら、おそらく、その言葉を口にした。
と言う、ここがダーーーーク。無茶苦茶ダーク。
ドキり。とした瞬間にシャッターが下りる終わり方が好き。
良かった。結構。
ヘンタイ讃歌
これもアメリカの闇なのか、保守的でポルノを許さないほど信仰心の厚い町。16歳のテイラーが父親ドンのトラックを拝借して女の子とデートしたとき、車の中からポルノ写真が一枚見つかったというだけで「ヘンタイ」扱いされる。この町ではテイラーが生まれる前に10名の被害者を出した連続殺人事件により、毎年慰霊祭が行われていた。未解決のままの「クローブヒッチ(巻き結び)事件」だ。
自分がヘンタイ扱いされたため、父親の趣味である工具置き場ともなっていた小屋に潜入し、さらに如何わしい写真を見つけてしまう。そこで熱心に新聞記事を読む、5股疑惑もある「アバズレ」女のキャシーに協力を依頼し、父親ドナルドを独自調査するようになった。
ある時、家の地下室を発見し、さらなる疑惑の証拠写真や被害者のIDカードを発見するも、父親からキャンプという懐柔策により、伯父が犯人だとして納得させられる。しかし、そのドナルドのヘンタイ趣味が燃やされることによって、10年以上抑えてきた欲望がメラメラと・・・
犯罪は犯罪!親だからといって許せるものじゃない!という、元はファザコンだったテイラーが父の罪を暴こうとする物語。過去の罪を憎むだけじゃなく、反宗教的な行動にも出る。そして皆が改宗させようとするキャシーとも仲良くなるのだった。
実は裏ではこんなことしてました~というどんでん返しの構造はこうしたスリリングな作品には向かないんじゃないか?と感じたり、キャシーの復讐心がイマイチ弱かったりで、どうもスッキリしなかった。残された家族のことも考えると最善策だったかもしれないけど、他の遺族の思いも晴れないんじゃないか・・・と、結末には納得できなかった。ううむ。
こわい、こわい、アイラブユー。
ストーリーが進むにつれて、だんだん明らかになる真実。
真実?
なにが真実なのか、その想像力をかきたされるのが凄い。
結局、そういうこと?
え?どういうこと?
みたいな?
結局、この子もズルいわけだ。
ズルさを学んだってことだよね。
あの程度の写真で変態よばわり
というような価値観の街がつらい
あのようなことをそこまでしてやりたいという嗜好の持ち主が身内かどうかというのはそんなに珍しくないが、素直な息子は結局あまり表情がなかったのが印象的
ラスト、静かに怖い
父親がおかしいってわかってるのに、主人公と同じでつい信じようとしてしまう。
主人公もその彼女も精神力半端ない。
もうこのまま終わってくれたらいいけど、いろいろ怖い終わりかたした。
家族全員が怖い。
静かに父親を見つめる主人公の瞳が訴えてる。
車イスのおじさんも不気味だし、母親も何故か怖い。彼女もいつ裏切るかわからない。
永久に怖いと余韻を残す。
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