最後にして最初の人類のレビュー・感想・評価
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何が出来る?
この映画はメッセージを聞いて感じる作品だった。
S F小説的な、20億年先の未来人からのSOSのメッセージです。
映像が何とも不思議な建造物が写し出され、旧ユーゴスラビアの戦争記念碑と。
その背景にメッセージの声が「ティルダ・スゥイントン」なんだかリアルに感じた。
どうやら、最後の人類で地球は環境が激変し人類は進化して現在とは異なる存在だと。
地球を離れ海王星に移住していると。テレパシーで更新している。
何ともぶっ飛んだ話だが、興味深い話。
答えなんて教えてくれませんが、地球の事を考えるキッカケになる作品何だと感じる。
音楽も独創的でストーリーに引き込まれて作品に集中できましたねー!
好みは分かれると思いますが、素敵な作品であることは確かですね。
メッセージの世界観に似ている
《メッセージ》の世界観に似ていて、モニュメントがラピュタに出てきそうでした。音楽は低音がお腹に響くような重厚感があり、映像は神秘的です。私は20億年後に人類は居ないと思っていますが、現在の人類へのメッセージとして作品が言わんとしていることは理解できました。ユニークな作品なので観る人を選ぶと思います。
フィクションと崇高な思い
人類に対するメッセージを、旧ユーゴスラビアの戦争記念碑の映像と音楽だけで作った作品
物語は20億年未来の人類が滅亡の危機を迎えていて、現在の私たちに対し「We need your help .」という強いメッセージを込めている。
まるで映画「メッセージ」と同じだ。
さて、
メッセージの声、または意識、それともテレパシーなのだろうか? この作品を通して我々人類がこの声を探知したことになる設定だ。
謎のガス雲が太陽と衝突したことで太陽系で住める場所が海王星のみとなり、海王星に向けて発射された「人類の胞子」によって10種類の人類が海王星に生まれた、という。
そうして生き延びた人類も更なる試練によって、海王星にすら住めない状況へと陥ったようだ。
彼らの持つ特殊能力 過去の人類の意識に入り込む
彼らの必要としている「今現在の人類」ができることとは何だろうか?
彼らは何を今の人類に依頼したのだろう?
彼らは人類の胞子をそこら中に蒔くことを「人類最後の責務」と考えているのだろうか?
それが彼らが考える「人類への愛」なのか?
この作品では、
少なくとも今後20億年は人類は絶えることなく続いていく。
その間で不死身となり、でも後を受け継ぐために子供を設け、心身の基本教育に100年、そして1000年でようやく若者となり大自然で愛と憎しみを経験する。
かつての人類の過ちをすべて経験してから成熟期へと入るようだ。
そこまでできているのであれば、彼らが我々に助けてほしいというのは何だろう?
外国作品の難しいところ
考えてもわからなかったので調べた。
1,未来の選択:未来の人類は、現在の我々がより良い未来を選択することを願っています。彼らのメッセージは、我々が環境や社会の問題に対して責任を持ち、持続可能な未来を築くための行動を促すものです1。
2,人類の存続:未来の人類は、彼らの存在が危機に瀕していることを伝え、我々がその教訓を学び、同じ過ちを繰り返さないようにすることを求めています2。
3,共感と理解:未来の人類は、我々が彼らの状況を理解し、共感することを求めています。これは、過去と未来の人類がつながり、共に生きるための意識を高めるためのものです。
この映画は、未来の人類からのメッセージを通じて、我々が現在の行動を見直し、より良い未来を築くためのインスピレーションを与えることを目的としています。
ということだった。
つまり作品を見て自分で何を感じたのかということだろう。
意見を出せば相当数あるように思う。
自分自身で考え、自分の言葉で感じたことを言えというのが西洋的だと思った。
これは学校の在り方の違いでもある。
日本では製作者の意図を言葉よりも映像によって表現する。
何が言いたいのか? それは例え言葉にならずとも感情や心の動きから認識される。
されなければならないと考える。
もちろんそれは「物語」だから、原作者の意図が明確にあるからだ。
この作品はフィクションでありながら視聴者に考えさせることを目的としている。
それは崇高な目的に対する手段でもあるが、邪道でもある。
さて、
作品の中のモニュメントが戦争の記念碑ということなどから、現在の人類へのメッセージとは、戦争を止めることだろう。
しかしそれは「人類」の選択ではない。
紛争のほとんどが軍産複合体の利益から。
そして戦争のほとんどがイスラエルの工作によって行われている。
大昔から「人類」の答えは出ている。
少なくとも日本では「生類憐みの令」以降、人や動物を殺すということがダメなことだとなっていった。
一部の狂った連中によって、
既得利権と恐れによって、戦争を起こされているだけなのだ。
香港が併合された時、どの国も見て見ぬふりをした。
同じことがウクライナでも起きた。
南沙諸島や尖閣や竹島も感じだ。
やがて来るとうわさされる台湾も同じことになる。
誰も何もせず見て見ぬふり。
それらはすべて戦争になる前の問題だ。
ここにコミットできない機関などもういらない。
国際連合が国際連盟に変わった?
日本語だけを変えただけで何も変わらない機関
ずっとまえから United Nations
最も不要なもの
彼らが日本へやってきてジャニーズ問題に介入しても、日本の警察は一歩も動かなかった。
そんな機関なんて報道することさえ無意味だ。
この歪み切った世界システムを修正するには、各国がグローバリズムからナショナリズムへと切り替えていく必要があると思う。
それには、政治家を見極める必要がある。
まだわずかに残る保守系政治家
自民の総裁選では一人しかいない。
都知事選でも「あの程度」だったので期待は薄いが、望めるものがある限りそれを選択することしか「現在の人類」にはできないのだろうか?
ということで、
この作品が戦争を人類の問題としていることにオブジェクションあり。
戦争を超えて考えるべき未来
これもすでにTEDで提唱されている。
それは、
地球温暖化 それが事実だとしてその原因が二酸化炭素?であったとしても、世界全体がそこに取り組んで改善できるのは恐ろしいほど数字にできないくらいのこと。
そうであるならば、
「マラリアを撲滅し死なないで済んだ子供の中からすばらしい知恵を持つ子供を育てることに人類の資産を使うこと」
こんな意見を右から左へ葬っているプロパガンダ。
本当に、どうすればいのでしょう?
惹かれなかった……
映像は時折惹かれるシーン(オブジェ?)も何点かあったりもしたが……
(映画に)選ばれなかったのか、飽きた……。
朗読してる内容も、あまり惹き付けられる場面がなかった。個人的に合わなかったみたいだ。
タイトルやサムネには感じるモノが有ったのだが、ちょっと残念…。
芸術的な作品
自然の中に人工的な建造物が、白黒で延々と流され、
荘厳で運命的な音楽と無機的なナレーションで
ストーリーらしきものを展開していく。
未来の進化した人間から
現在の我々に向けて助けを求めているが
何をどうしたら良いのか
語られないままだった。
でも、それは語られない方が良いのだろう
下手に語ると説教くさくなりかねないし
その成否をめぐり、嘘くささも出てきそうだ。
その方法は、各々が考え思い巡らすと良いのだろう
非常に見る人を選ぶ作品
宇宙の成り立ちや、時間の概念などのSFに
または、建築やクラシック音楽などの芸術に
興味のある人なら、きっとお気に召すだろう。
終末博物館で流れている映像資料
人類終末後に発生した文明が過去の文明を記録した貴重な映像を手に入れたという妄想をしながらこの映画を見てみるとすごく面白いですよ。人類とは結局どんな存在で、どう生まれてどう滅びたのかを星の一生と重ねるところも凄く美しいですし、終末後の博物館でひっそりとこの映画が流れていて欲しいです。
シンメトリー
映画.comの配信で見てみた。スマホなので画面は小さいが、見られただけで良かった。
ヨハン・ヨハンソン、アイスランド出身の音楽家。メロディアスというより、重低音のロングトーンのイメージ。石の建造物をひたすら撮る。白黒で攻めた構図には、緊張感がある。なんだか、写真展にナレーションとBGMが付いた趣き。これは眠くなりますな。でも、とにかく美しかった。左右対称の構図がけっこう多く、下手したらやりすぎになるが、やはり堂々として見える。
映像をただボーっと見ていたら、「コヤニスカッティ」を思い出した。あまりにも昔に見たので、ところどころしか覚えていないけど、自然や建造物をひたすら映しているところが似ている。「コヤニスカッティ」も音楽が独特だったんだよなぁ。
語られる内容は、原作があるそうだが、テッド・チャンの作品からもインスパイアされてるような気がする。「あなたの人生の物語」、「バビロンの塔」が混ざったような。一応、図書館に原作があったので借りてみたが、読み切る自信は全くない(笑)。
ヨハンの息子ヨハン(アイスランドには苗字がないので、父の名に息子の意味のソンを付ける)、なんで死んじゃったんだろうね。もったいない。まだまだ働ける年なのに。残念。
スポメニックは異彩を放つ
SF…それも広大な宇宙と人類…の話という「2001年宇宙の旅」みたいな映画?という ほとんど前知識無しで、夫と観に行った。
最初現れた画像に「え?モノリス?!」と思いきや、それは空に浮かぶ 何か不思議な物体のようで、20億年先の人類が過去の我々に語りかけている…という設定と解るが、次々に映し出されるオブジェ?モニュメント?が何を表しているのか?解らぬまま、壮大な音楽と最後の人類からのメッセージが語られて行く…早くも、あれ?これは もしかして人間が一人も出て来ない映画?なんだ!そういう系?
そして…画像はほぼ全編モノクロ。いつかカラーになるだろうと期待したが、途中に太陽の赤と 謎の緑の「点」のみ。
20億年後の遥か彼方(海王星)から送られて来たというメッセージは何度か「私たちを助けて欲しい」と語るが、人類に何を どうしろと言うのか?人類が 太陽の異変から逃れて海王星に辿り着いた…というのだから…今の人類には 宇宙をコントロールするような知恵も力も無いよ~!としか言えない!
ずっと この建造物が この地球上の何処かに既存するものなのか?はたまた この映画の為に造られたものなのか?そればかり気になっていた…
面白い建造物ではあった。最初こそ物珍しく魅了されたが、そのうち、同じような場面が続いて…寝落ち…しそうになって、隣を見たら寝てた!ツツいて起こした!見終わって、起こして悪かった(笑)と思ったが、この映画を語る為に起こして良かったとも思った(笑)
私は…映像を今の地球だと捉えていたが、夫は海王星の風景と見ていたようだ。そして…意味深な緑の点は…私は宇宙から見た
海王星(太陽の影響で月のように陰の部分が有って楕円形に見える)なのかな?と。夫は宇宙からのメッセージの信号(前時代的😅)だと捉えたようだ。
70分が非常に長く感じられた。いつか 感情を揺さぶられ、悠久の時の彼方に心身が持って行かれるのを期待したが、驚く程に何も得られなかった。
ただ…壮大な音楽と不思議な建造物のコラボ。これを…なんと言う?
芸術映画?
帰ってレビューを覗いて見たら、「寝れる」「眠い」などの感想多し(笑)私も映画館でなければ寝てるか、途中下車してた💦
そして、あの建物が現実にユーゴスラビアに有る戦争記念碑(スポメニックというらしい)だと知った!
そして、この物語にはかなり昔の原作が有るのを知った。そして…その物語の方がもっと複雑で面白そうだった。
そして、この音楽家がこの音楽とSF小説をコラボさせて創り出した映画だったと知る。
スポメニックという建造物を初めて見たら本当に宇宙から来たもののように感じられるかもしれない!この建造物を見た音楽家が、その畏敬?とも畏怖とも思える造形に触発されて音楽と造形を融合させたかったのかな?
そもそも、スポメニックがどういう経緯で、誰が創り出したのかの方が、私は非常に興味が有る!かつてはユーゴスラビアに数百のモニュメントが有ったらしい…
いっその事、真正面からスポメニック自体に焦点を当てて時代や人々を壮大な音楽と共に描いていたらもっと面白い映画だったのではないだろうか?SFなど 絡めずに。
単に私の鑑賞能力が劣っているからかもしれない…だけど、残念ながら、オススメ出来ない映画だった。
しかしスポメニックの異様さは観る価値あるのかもしれない。
正直環境映像として素晴らしい
音楽が流れていて、そこに映像とナレーションがついている。ナレーションはきちんと意味ある内容なのだが、音楽と映像のせいで途中から頭が朦朧としてきた。でも心地よい朦朧だった。
休日とか家でテレビでつけっぱなしとかにしておいてもいい。
呉四
見終わった後、妙に頭がクリアになったのは多分上映中寝たからだと思うけど、普段寝る前とかにヨハンソンの音楽を聴いてる勢からするとヨハンソンのスコアを堪能できただけでもまあ良い時間だった。
特に目新しい曲はなかったけど。
ただやはり、あまりにNHK FM青春アドベンチャー過ぎて、映画としての体はほぼ成してないと思う。
それこそヴィルヌーヴ監督とかが映像化したら面白そうな題材ではあるけど。
てかヨハンソンって亡くなってたのね、ついに異界からオファーが来たかという感じ。
不謹慎ですみません。
ヨハンソンの音楽、映像、ナレーション シンプルだが 壮大な異空間を...
ヨハンソンの音楽、映像、ナレーション
シンプルだが 壮大な異空間を体験できる芸術的映画
。
見終わった後 20億年の時を駆け巡ったような感覚がした
20億年後の人類からのメッセージ。
20億年後の人類から、現代の人類へメッセージが送られている。
太陽と何かの光が衝突し、太陽が爆発を起こし、地球に住めなくなったために、海王星に移住し、それでも太陽の熱で住めないために、海王星の軌道を外側に動かしているという。
映像は、旧ユーゴスラビアに点在する戦争記念碑スポメニックの映像ということだ。
しかし、そんなことはどうでもいい。この映画は、よく眠れる。久しぶりに深い眠りに入った。
睡眠障害のある人や、心配事があって眠れない人は、ほんのひとときの時間を、映画館の中で過ごしてみてはいかがだろうか。
目的外使用にあたるかもしれないが、特に何のジャンルにも属さない映画ではある。故人となった監督も、人の幸福のために役立ったということであれば、喜ぶのではないだろうか。
巨大モニュメントのイメージ映像を観ながら、都会の喧騒を離れたい方には、おすすめしたい作品だ。
ぜひ、劇場でご覧いただきたい。
映画館でないと
たぶん観られない映画と思う。
家でみると集中できない。
映像が独特、フイルムで撮っているからかなぁ? モノクロームのざらついた感じ。
記念碑的な建造物が延々と映し出されるが、原っぱや荒野に建っているようだ。明らかにヒトが作ったものだが、画面には誰も出てこない。
映像、音楽、ナレーションのバランスが良かった。1930年代に書かれたSFが原作のようだが、予備知識ゼロでもそれなりに楽しめた。
観る前にダブルのエスプレッソを飲んで、眠気対策したつもりだったが、何回か意識が飛んだ。
ひたすら音楽と映像を愉しむ映画。わかる人にはわかるメッセージが込められている…
唸るような重厚な音楽。
モノクロの寒々しく美しく迫力のある映像。
巨大なモニュメントたち。
このモニュメント群は実在のもので旧ユーゴスラビアに点在する戦争記念碑(スポメニック)なのだそう。
まるでよくあるSF映画に出てくるようなモニュメントが、映画のために制作したのではなく、現実に実在することに驚きです。
どうやら1960年頃に造られたもののよう。
未来から過去へ影響を与えることができる。
過去が変われば未来が変わる。
このタイムラインを選ばないで!
という未来から過去である現在への警告。
まさに、混乱の真っ只中にいる今の世界へのメッセージとも受け取れます。
原作者、ステープルドンは本当に見えない世界の何者かからメッセージを受け取ったのではないかしら…。
この物語は真実のように感じました。
ステープルドンは宇宙の真理をしっていたのでは?
ヨハン・ヨハンソンも気づいていたのでは??
俄然、ステープルドンに興味が湧いてきます!
賛否両論ありそう、好みが極端に分かれそうですが、おもしろかったです。
早速、原作を読んでみたくなりました。
ん~?どうしたヨハンソン!
<あらすじ>
20億年後の人類からの現代人へのSOS信号アリ
20億年後には地球には住めなくなっているらしい
20億年後には人類は海王星に住んでいるらしい
20億年後には太陽光も随分と減っているらしい
これは大変だ!「Just do it!」
<心の中のつぶやき一覧>
・これってSF作品なんだな。
・環境活動家グレタちゃんに影響されたっぽい
・巨大建造物が大好きですが、ドアップばかりで見にくい。
・もっと建造物の全体像を見せて欲しい。
・20億年後にも人類が存在し、海王星に住んでいるらしいが…逆にスゴイ!
・BGMは最高にディストピア
・マフティのハサウェイ・ノアも賛同するのでしょう。
芸術ってのは…。
壮大な自然の中に現れるSFを思わせる巨大なスポメニックとヨハンソンの音楽。
見事に調和した映像は見事で、ナレーションのティルダ・スウィントンという存在の不可思議さも相まって、知らない世界へと誘われる。
究極の映像と思いながらも眠気にも誘われた。
芸術ってのは…。
幸せな時間であった
このタイプの映画は初めて観た。20億年後の人類からのメッセージを読み取ろうと努力したのだが、いかんせん言葉と言葉の間を埋める音楽が長すぎて、何がいいたいのかさっぱり解らなかった。多分音楽からイメージを読み取って、行間を埋めていくことができれば、本作品も理解できたのかもしれないが、当方には音楽の素養がないので、そんな芸当は不可能だった。
ターミネーターが1984年のアメリカにやってきたのは2029年の近未来からである。本作品は20億年後だから桁が違う。そんな途方もない未来まで霊長目ホモサピエンスが存続し続けているのだろうか。人類の浅はかさを前提にすれば、世界大戦も今後何度か起きるだろうし、食糧危機や内戦や新型ウイルスのパンデミックや異常気象や巨大地震も起きるだろう。世界各地にシェルターが造られて、世界大戦や天災地変のたびに人口が減っていくし食糧も底をつく。
それでも生きられるように、人類はやがて進化を遂げるだろう。呼吸だけで生きられるとか、鉱物を摂取してエネルギーに変換できるとかいった進化だ。あるいは環境と深く結合して、風力や地球の磁力や太陽エネルギーによって生命を維持できるようになるかもしれない。
テレパシーなどの超能力もいくつか身に着ける。殆ど動かず、遠くまで届く脳波によって世界中の人と交信し、瞑想することで科学や文化を発展させることができる。言語は形を変えて、誰とでも円滑な関係性を築ける。脳が驚異的な発達を遂げて、もはやコンピュータは不要となる。あらゆる情報は人類共有となり、人類そのものが科学であり文化であり芸術となる。共有の範囲は時間軸を超えて、ついには過去とも交信できるようになる。しかし同時に人類が直面していたのは、アイデンティティの喪失であった。
当方の想像力ではこの程度が精一杯である。ただ、本作品の音楽は大変に心地のいいものであった。加えてティルダ・スウィントンのナレーション。ティルダ・スウィントンといえば映画「ドクター・ストレンジ」や「デッド・ドント・ダイ」などを思い出す。妖しくも超然とした、独特の存在感のある女優で、声もイメージも本作品にぴったりである。あの半透明のような美しい顔を思い浮かべながら、陶然として鑑賞することができた。幸せな時間であった。
想像力全開で立ち向かう。
カッコいいポスターに釣られて見てしまった。
監督兼作曲家なので70分の壮大なMVと見ることもできる。曲は素晴らしく爆音の没入感はかなり気持ち良い。
そう言えば曲というか言葉というか気に入って「メッセージ」はサントラ買ってた。本作が遺作になってしまったのは残念。
絵はユーゴの自然のなかに取り残された巨大なモニュメントや建造物、彫刻を色んなアングルで舐めるように撮っている。 それが時として理解を超えた生物に見えたり、巨大なエイリアンの宇宙船や、2001年のモノリスのように何かを語ってる感じがする。汚れたディテールさえ遥か彼方からものすごい時間をかけて我々に届けられるメッセージにみえる。
ティルダ様は遥か未来の人間(かなり種類がわかれ、形も今の人間とは違うらしい)で我々に警鐘を鳴らす。
しかしその「滅び」はどうやら避ける事は出来ないようだ。
印象として2001年や、タルコフスキー観てる感じ。
ちょっとウトウトしながらも想像力全開にすると極上のトリップが味わえる一品。
二十億年後から届くレクイエム
深淵から湧き上がってくるようなヨハン・ヨハンソンの音楽と魂に響いてくるティルダ・スウィントンのナレーション。開始5分もしないうちにα波が出始め、気がつくとθ波が出ていたようで意識は20億年後のモニュメントを彷徨っていた。
20億年後という途方もない未来まで、人類が生き延びているならば、戦争という厄災は克服したのであろう。最後の人類からのメッセージにもかかわらず、究極に意識が弛緩してしまう心地よさ。
ほめてるんですよ。こんなに心が澄み切ったのはいつ以来だろう。
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