「初期のコロナ禍と今の違いに気づく」Ribbon kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
初期のコロナ禍と今の違いに気づく
コロナ禍における物語ってでき始めているが、まだその渦中ということもあってまだまだ作り方が難しそうだ。
本作もコロナ禍真っ最中の物語。しかもテレビで報道されている新規感染者数を見るとコロナ禍の序盤だ。こんなに少ない感染者数なのに今以上にいろいろと制限されていたなとか、どれくらい予防すればいいのかわからないから極端な人もいたなとか、すでに懐かしくなってしまう。
自営業の人や会社経営の人ももちろん大変だが、コロナ禍で苦労している人は高校生や学生のような気がする。何しろ学生たちの一年間はその年しかないのだから。部活動や学んできたことを発揮する場がなくなってしまうのは本当にかわいそう。
卒業作品展が中止になった美大生の物語だから、自分には共感できない気もしたが、そんな心配は不要だった。いろいろとその後がハッキリしないところがあるのはスッキリしないが、それもあまり目くじらを立てるほとではない。それなりに楽しめる映画だった。
コメントする