劇場公開日 2022年2月11日

  • 予告編を見る

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのレビュー・感想・評価

全68件中、41~60件目を表示

3.5これは昔話ではない。つい最近の戦後の話だ。

2022年2月16日
Androidアプリから投稿

これは難しい。この映画は、なんと評価したらいいのだろう。
彼女は幸福を望んでいたか?答えはノーだろう。
彼女は死への階段をのぼりながら、生きるためではなく、死に場所を求めて生きていた。
そして、歌を歌い続けた。
彼女の人生は、誰かを幸福にしたのだろうか?
幸福の意味を知らない人間が、人を幸福にすることができるのだろうか。
彼女の歌は、彼女の死後も残った。
それは、とても悲しい歌だ。
心の叫びの歌だ。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
caduceus

3.5体当たり演技

2022年2月16日
PCから投稿

ホリデイ役のアンドラ・デイの体当たり演技がすごくて、彼女を見るためだけに観に行っても損はないです。

ただ、タイトルからの印象や、予告編のイメージとは違ってしまっていました。
観る前は、黒人差別を当たり前とする当時の白人の醜さを全面に告発するような、サスペンス映画に思ったものの。
麻薬犯罪化の歴史を描いたヨハン・ハリ著のノンフィクション書籍「Chasing the Scream: The First & Last Days of the War on Drugs」を下敷きに作った作品と聞いてましたが、ビリーを麻薬漬けから救おうと逮捕に関わったジミー・フレッチャー捜査官との恋愛を抜き出して使ったのか、結果的には麻薬被害者としてのビリー・ホリデイの姿と、ジミーのビリーへの「報われぬ愛」がテーマになってしまったような。
もっと連邦麻薬局長官のハリー・アンスリンガーとの対決を軸に描いた方が、タイトルには沿ってたんじゃないかと。

エンドロール後半に、アンドラ・デイが歌う映像がくっついているので、最後まで席を立たない方がいいです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
コージィ日本犬

5.0観る人を測る作品

2022年2月16日
Androidアプリから投稿

う〜ん、この作品、彼女にとって、いいのか悪いのか。まあ、観る人に依りますね。私はなんか、悪い様な・・・

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ホモサピエンス

4.0未だリンチを禁ずる法案が可決されない国

2022年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

Black Lives Matterのデモが、あれだけ世界各国で起こったのに
2021年においても未だリンチを禁ずる法案が通らない米国。

数年暮らしていた国だけど、沿岸部の都市はそれ程ではなくても、中西部は未だ酷い。

先進国なのに、蛮国だわ。

自分より下である存在を作らないといられない精神って、誰にもあるのだろうけど、
やっかみや嫉妬を正義にすり替えるって恐ろしい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゆうすい

3.0ビリー・ホリデイの負の伝記

2022年2月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ステージのシーンは文句なし。アンドラ・デイの歌声に酔いしれる。残念なのは、ビリー・ホリデイの負の側面に重点を置きすぎていて、彼女が黒人差別と戦った意味が薄れてしまっている。重度のジャンキーで、男に食い物にされ、助けてくれる仲間を切り捨ててしまう身勝手なビリー・ホリデイ。

 たとえ事実だとしても、この描き方ではビリーに感情移入できない。必要以上に長いセックスシーンも興醒めする。

 ミュージシャンの自伝映画なんだから、ステージをラストに持ってきて欲しかった。
『ボヘミアン・ラプソディ』『リスペクト』で証明されている鉄板のメソッドなんだから、使わない手はない。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
bion

2.5重厚な伝記ドラマ

2022年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ビリー・ホリディという一人の女性の生き様を力強い歌声と共に描いた本作。「奇妙な果実」というセンセーショナルな歌詞が綴られた楽曲をきっかけに、薬物中毒者であることも相まって追い詰められていく様が容赦なく映し出されていました。

エンタメ要素を排除しかなりリアルに作られているのと、そもそも実話なこともあり、特別ビリー・ホリディに思い入れがない私からすると正直面白いとは思えず。知識不足が故の理解ができない箇所や価値観もかなりありました。
でも歌唱シーンはどれも圧巻でしたし、しゃがれた声で歌い上げ、尊厳を保ちステージに立ち続ける姿は胸を打つものがあります。

ルールに従って良い子で生きることを選ばなかったビリー・ホリディという一人の女性のことを、本作を通して少し知ることができて良かったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まだまだぼのぼの

3.0歌と差別と薬

2022年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ごっとん

3.0可もなく不可もなし、個人的には何も響かない

2022年2月14日
iPhoneアプリから投稿

恥ずかしながらビリー・ホリデイの存在については名前は聞いたことあるものの、今作で初めて知った。ジャズ界では有名な方なのかしら?
申し訳ないですが、私としては見終わった後何も残らない作品だった。
主演のアンドラ・デイ、もちろん歌は上手いんだけど、心に響くような、何か訴えかけるようなメッセージ性も少なく…。

それにしても、天賦の才能を持つ歌手の多くがクスリとセックスがお約束のようにセットで描かれて、ドラッグで身を滅ぼしている。ビリーもクスリ漬け、そして男を取っ替え引っ替えだらしない。言っちゃ悪いが自業自得よ。
ただ、不遇な幼少期を過ごしたことには同情する。「奇妙な果実」の歌詞にも衝撃を受けた。
ただ、それだけ。

コメントする 2件)
共感した! 12件)
あさ

4.0正直、しんどい

2022年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

正直、しんどい。
生い立ちやら、過去やら、選ぶ男のしょうもなさやら、セックスの傾向やら、依存症やら、幸せを感じたときに自らそれをぶち壊すことしか出来ないところやら、すべてがしんどい。
今もリンチが止んでいないことも、リンチを罰する法律がいまだに成立していないことも、被害者である黒人がいまやアジア系をリンチしていることも、すべてがしんどい…
それにしてもこんなに愛されてたのか、ビリー・ホリデイは当時から。
それにしてもこんなに孤独だったのか、大スターなのに…
僕らは「『奇妙な果実』を歌ってよ!ビリー!」という客のように、なにも分かっておらず、なにもわかり得ないのではないか…
そんなことを思い知らされる映画、それがこの映画だよ。
何故こんなにも執拗にビリーが狙われたのか、分からないうちはこの映画を分かったとは云えないんじゃないかな、きっと…

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ぱんちょ

4.0美空ひばりを想起した

2022年2月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 タイトルで損をしている。ビリー・ホリデイが合衆国政府と法廷闘争をした話かと思ってしまった。ビリー・ホリデイをよく知っているアメリカ人ならそんな誤解はしないのかもしれないが、かなり昔に亡くなったアメリカのジャズ歌手は、当方には馴染みがなかった。

 ジャズは飲食店のBGMでインストゥルメンタルをよく耳にする。耳当たりがよくて食事の邪魔にならない。勝手な印象ではあるが、飲食店のBGMはジャズが一番多いと思う。
 当方は個人的にジャズをときどき聞く。ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンといったピアニストが好きで、特にピーターソンが歌う「It's Only a Paper Moon」や、サッチモ(ルイ・アームストロング)が歌う「When the Saint on Marching In」や「What a Wonderful World」がとても好きだ。誰でも聞いたことがある歌である。
 本作品でビリー・ホリデイが歌う「All of Me」も聞いたことがあったが、歌手がビリー・ホリデイだとは知らなかった。シャンソンの「Hymne A L'Amour 」(「愛の賛歌」)を長いこと越路吹雪の歌だと思っていたようなものだ。

 さて本作品はビリーホリデイの凄絶な半生を描いている。だからタイトルは「ビリー・ホリデイ」だけでよかった。合衆国の弾圧よりも、麻薬の誘惑との戦いの方が多かった気がする。のべつ幕なしに煙草を吸い、男と麻薬に溺れる。麻薬が駄目なら代わりに酒をがぶ飲みし続ける人生だ。人前に立ち続けるのはそれほど魂を削ることなのだろう。

 当方は、1989年に亡くなった美空ひばりを想起せずにはいられなかった。万人受けする歌ばかりを歌っていたような印象の歌手だが、実はそうでもない。ビリー・ホリデイが「奇妙な果実」を歌ったように、美空ひばりは「一本の鉛筆」という骨のある歌を歌っている。ジャズも歌っていたが、これが実に上手かった。

 国民的な歌姫、早すぎる死、そして必ずしも幸せだったとは言えない壮絶な人生と、共通点はいくつかある。もちろん黒人差別という大きな足枷をかけられていたビリー・ホリデイの苦悩と比較すれば、美空ひばりはまだ幸せだったのかもしれない。
 しかしその歌は、あまり歌い継がれているとは思えない。「一本の鉛筆」を歌っている歌手は、当方が知る限り、シャンソンのクミコただひとりである。世界的に有名な「奇妙な果実」とはあまりにもかけ離れている。美空ひばりも魂を削りながら歌ったことでは、ビリー・ホリデイに負けていないはずだ。「一本の鉛筆」がメジャーな歌になることを願ってやまない。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
耶馬英彦

3.5社会派ドラマvs.伝記映画

2022年2月14日
iPhoneアプリから投稿

ジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIとの長年に渡る確執がテーマのドラマですが、タイトルのような社会派ドラマとしてはちょっと物足らない内容でした。禁止歌『奇妙な果実』に対するネガティブな社会の反応が描かれていないので、FBIが彼女を執拗に狙う理由がピンときません。成功した黒人への嫉妬と言うのが当たらずとも遠からずな感じですが、長官の心境もよく分からず、なんか中途半端な感じです。結果として、いつものショウビズ界の内幕もの中心になってしまっているのですが、逆にこの部分が迫力たっぷりで、ビリー・ホリデイの内面や心境が非常に丁寧に描かれていて壮絶で破滅的な半生はとても見応えがあります。役者では、主役のアンドラ・デイが渾身の演技で、強烈な印象が残ります。

コメントする (0件)
共感した! 10件)
シネマディクト

3.5全編ビリー(アンドラ・デイ)のJAZZポーカル堪能できます

2022年2月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 8件)
AKF-RHOO

5.0素晴らしいエンドロールだった。

2022年2月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

公民権運動の先駆者なのだから、偉人だと思う。しかし、彼女は薬物の関係でタブー視されている。また、白人の興行に積極的に応じていたので、一部の黒人からも疎まれていたと思われる(彼女だけでなく、薬物使用の理由でチャーリパーカーなとも)。
この映画は伝記映画と言うよりも、アメリカの暗部をえぐった映画だと思う。そして、問題は今でも続いていると、締めくくった事に最大の賛辞をあげたい。

気になる場面があったので、それは、黒人どおしで、侮蔑の言葉を使っているか?と言う事が気になった。もし、使っていれば、意味があるし、あの綺麗なエンドロールにどんな影響を与えるか?が気になった。しかし、良かった。ちゃんと、ニグロと言っていた。

ヒヤリングも駄目だ僕は。

いやいや、やっばり、差別用語は使っている。
困惑
解決
最後の最後に時間が飛ぶ。アンドラ・デイに回帰する。言葉の使われ方がそれで、納得出来る。

だから、
2月22日もう一度見た。やっばり、素晴らしいエンドロールだ。

エンターテインメントとしても、最高だし、我が人生に於いても最高の鑑賞体験になったと思っている。
そして、あのエンドロール。素晴らしいエンドロール。明るくなるのが怖くなるほど涙が流れた。マル・ウォルドロンの『レフト・アローン』を思い出した。

追伸 美空ひばりに似てないですか?美空ひばりも凄い歌手だと思う。彼女のJAZZボーカルは驚天動地ですよ。あまり、しられていないけど。
追伸追伸 ビリー・ホリデイと情婦マノン似てるなと思った。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
マサシ

3.0ビリー・ホリデイってこんな人だったのか。

2022年2月13日
iPhoneアプリから投稿

もちろん、名前は知ってたけど、ちゃんと曲は聞いたことがなかった。
タイトルから、黒人の彼女と差別意識の強い政府との裁判がメインと思って着席。
奇妙な果実という曲の社会的影響力を封じ込めたい政府が、麻薬捜査官を潜入させ彼女を逮捕。有罪確定で、一年と一日刑務所行きだ。
ん?予想となんか違う展開。
さすがアメリカと感じたのが、出所した彼女にすぐ歌う仕事がきて、チケットも完売した事。日本の社会じゃ絶対に有り得ない!こういう所、見習いたいぞ。
それにしてもビリー、自我が強すぎというか人の意見を聞かないというか、なかなか面倒な人だわ。かと言って単独では生きられない、仲間達が守ってあげてる感じ。ずっと依存してるのが、ドラッグ、男、タバコ。結構、モヤモヤさせてもらいました。ずっとドラッグがやめられない彼女、そりゃ何度も捕まるわ。
たくさんの曲が流れて、彼女の歌声が心地よくて、チョコチョコ落ちちゃいましたが、退屈はしてませんでした。
人気はあったのに大変な人生だったんですね。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
涼介

3.5アンドラ・デイの演技と歌声を堪能

2022年2月13日
iPhoneアプリから投稿

ビリー・ホリデイがアメリカ麻薬当局に睨まれたには訳がある。ジャズ史に残る名曲『奇妙な果実』の社会への影響を排除したいから。

そんなビリー・ホリデイとアメリカ麻薬捜査の闘いを描いた本作のビリー・ホリデイを熱演したのはアンドラ・デイ。

ビリー・ホリデイのニックネーム「レディ・デイ」にちなんで自分の芸名もアンドラ・デイと名付けたほどビリー・ホリデイを崇拝していた彼女の唄う『奇妙な果実』は映画の中の最大のハイライトと言ってもいい。

彼女の演技とビリーに寄せた歌声を堪能できる映画。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
フラ

4.0映画としてのクオリティーは相当高い

2022年2月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画としてのクオリティーは相当高い。
茶と赤を基調とした画面構成、カメラの動き、俳優ひとりひとりの配役と役作り、ジャズ、テーマの深淵さ。
そして、オスカー主演女優賞にノミネートされたアンドラ・レイの演技と歌唱。
どれをとってもスゴイ。賞賛に値する。
でも高い芸術性がありながらも娯楽性に欠け暗い話なので一般受けはしないと思う。
玄人好みの良作。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
かとし

3.01人vs USAはキツイ!

2022年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
大阪ぶたまん

4.0アンドラ・デイの演技は素晴らしかった。

2022年2月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

麻薬の件で当局に目をつけられようがつけられまいが、あの放蕩三昧では遅かれ早かれ同じような最期を遂げたに違いない。

ユナイテッドステイツはタイトルに要らないと思います。

ビリー・ホリディだけが相応しい。

それだけ、その生き様が劇的であった。

コメントする 2件)
共感した! 7件)
ちゆう

3.5【”「Strange Fruit」は人権の歌なの!”とビリーは言った。生まれ、ヘロインの誘惑、男運の悪さ、執拗な麻薬捜査局や米国政府に悩まされながらも歌い続けた不世出の歌姫の生き様を描いた作品。】

2022年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 13件)
NOBU

3.0ビリー・ホリディ

2022年2月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ものすごい人生ですね!
奇妙な果実は、素晴らしい!

コメントする (0件)
共感した! 5件)
かん
PR U-NEXTで本編を観る