「「アクションを魅せるため」に振り切った映画。」クリムゾン・レイド よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「アクションを魅せるため」に振り切った映画。
工場の経営権奪取を目論み乱入した傭兵たちが、警備員や秘密警察と攻防する物語。
ロシア産のアクション映画で、ストーリーの中に無理なくアクションを散りばめた一作です。
前半は格闘アクション。拳銃を没収された工場側と殺人を禁じられた攻撃側が、素手や刀を用いた格闘を繰り広げます。1対1、集団格闘、刀と刀・・・あらゆるバリエーションの格闘を織り交ぜて魅せてくれます。それは、役者達のアクションもしっかりとしていて、見応えがあるものでした。
後半はガンアクション。工場を舞台に主人公の奮闘は興奮を呼ぶものです。
ただ、メインストーリーは後半にあるはずで、その意味では前半の格闘アクションバージョンは、やや頑張り過ぎたようにも思います。
前半は少し端折り、後半にはもう少しアイデアを交えた戦闘を見せたら、もっとメリハリが生まれたように思います。
また、人物描写も今一つ。特に、愚連隊(?)の人間関係等はもう少ししっかりと描けていれば、クライマックスはより映えたように思えますし、映画としての評価も高められたと感じました。
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